
土曜日、友達のよーこちゃんが愛知から泊まりに来てくれました。駅に迎えに行き、そのまま三重県立美術館でやっている現代アートの展覧会へ足を運びました。
休日だというのにほぼ貸し切り状態で、つばを呑み込んだだけでも音が響きそうです。学芸員さんが眠いだろうなということばかり気になります、むしろ私達という新たな存在が彼女達の一瞬の退屈しのぎになればいいのにとまで思いました。私は一人で美術館などに行くと終始難しそうな苦しそうな顔で観てしまいますが、仲のよいヨーコちゃんと行くと自然と声も大きくなり、広い空間で私達の騒ぐ声だけが響いていました。ヨーコちゃんは話がヒートアップしてくるとジェスチャーが大きくなり、声も大きくなりおまけに展示品にさわりそうになるので、それがいつもひやひやしつつおもしろいのです。学芸員さんもちょっとは目が覚めたでしょうか。
夜は沖縄料理を食べに行きました。サーターアンダギーを絶対に食べると豪語していましたが、結局おかずを食べ過ぎてイチミリもあの巨大な揚げた小麦の塊を入れる隙間なんて残りませんでした。そもそも海ぶどうのサラダを二回も頼んだのは間違いだったかもしれません。しかしそういうわがままを言える相手なので楽しければなんでもいいのです。

夜寝る前の図。ちなみにこれはヨーコちゃんの足です。むくみを取るタイツをはいて寝ているそうです。
ヨーコちゃんは誰の目から見ても痩せています。顔もほっそりして、首も長くてきれいです。手なんてサイボーグのように完璧なきれいさです。ただし、足だけは、足だけは、、、、むくんでいます。本人もそれを本気で気にしています。その悩みを激写してブログにのせています。でも私のように顔が丸すぎて悩んでいる人だっているのです。
次の日はジャズドリーム長島というアウトレットモールに車で行きました。行きの車の中からヨーコちゃんはずっと「コールドストーンのアイス絶対食べような。絶対食べような。」と言っていたのでよっぽど食べたかったんだろうと思います。

その念願のアイスクリーム。願いが叶えられて良かったです。隣で嬉しそうに食べていました。ヨーコちゃんはこのアイスを食べたことで満足したらしく何も買わずに愛する旦那様のもとへ帰って行きました。私はヨーコちゃんが見立てたベージュのワンピースを買いました。とても楽しい二日間でした。


うひひひ!どうですか。かわいいではないですか!1年生が作った木彫りのハンガーフックです。2学期も残り2週間ほどで、今は成績つけの真っ最中ですが、カラフルな作品が並ぶと嬉しいです。
わびさびを狙うにはみんな若すぎるので、もうどかんとカラフルに攻めて欲しいわけです。上の写真の顔の作品なんて、目ん玉部分がフックになっているんですよ。下の写真のピンクの作品は、実は本人は豚の鼻のつもりで創りました。だから右のフックからは水色の鼻水が垂れているのがお分かりでしょうか。ひまわりが大好きな子は全面にひまわりを、ピアノが好きな子は鍵盤の作品にしました。
作ってる時も楽しくて作ってからも使えて嬉しい主婦目線で今回の教材は選びましたが、彫ったばかりで色のない時は少々荒々しさが目立つ無骨な感じだったのですが、色を塗ってニスを塗る事でかなりみんな良い仕上がりになりました。中学生は隙を見れば遊ぶので、いかに熱中できるかも重要です。「しずかにーーーー!」と叫びつつも自分もちょっと楽しかったです。団子状になってじゃれあっているのを止めに入るのが楽しい。
「俺はこれに野球帽をかけるんや!」とか言ってるのを聞くと嬉しいですが、だんだん大きくなって「なんじゃこれ?」とか言い出して捨ててしまったりするのかしら。部屋に掛けとかなくてもいいけどさ、大きくなってからダンボールとかからこれが出て来てごらんよ、あのときのニスの匂いとゲラゲラ笑って作った時の事がぶわ〜〜〜っと思い出されるよ。と、写真に撮りながらひとりでしんみりしました。

ちょうど一週間前、我が家にエミリーというフランス人の女性が一泊いたしました。彼女は私の父のマジック仲間の娘の友達という、従兄弟の嫁の妹的な遠いのか近いのか訳が分からない関係でしたが、とにかく我が家に一泊しました。
彼女は9月から日本全国を旅しているバックパッカーです。沖縄から徐々に今北上中で、現在ちょうど真ん中の三重県に辿り着いたとの事。若い時にしかできないことを今存分にしている、という感じでとてもうらやましかったです。といっても、私は一人旅は絶対向いていません。多分私が一人旅をしていたら、「自殺志願者」に見える気がします。一人だと心細そうな顔になるからです。
エミリーはフランス人ですが、私はボンジュールくらいしかフランス語は分からないので会話は主に英語ですが、私は英語もひどいのであまり会話は成り立ちませんでした。遠路はるばる来てくれたのに、出会った三重人が未開人だったかのような印象でしょう。もっと勉強しとけばよかったなあ。母はこの日の為に「この順序で覚えれば絶対だ!」というタイトルの英会話CDを聞いていましたが、ビールを飲んだ辞典でロレツが回らなくなり、むしろフランス語に聞こえる有様でした。
この日一番ある意味盛り上がったのが、鍋をしたときに、父が鍋のふたを派手に落として食器や鶏肉が散らばったことでしょうか。私は怒り散らかしながら掃除して、エミリーも掃除を手伝ってくれたのですが、全然関係ないゴミも一緒に拾ってくれたのがおもしろかったです。
一泊だけだったので、彼女の何を知れたのか、彼女の思い出の1ページに果たして刻まれたのか(多分カスレくらいでしょうね)定かではありませんが、長くて白いエミリーの首の事だけは私は一生忘れないでしょう。

モノクロでお送り致します。昨年の冬から、我が家の一階と二階の天井の間に、確実に家族以外の生命体の存在を私は感じ取っていました。「気のせい」とは思えない程に、何かが猛ダッシュする音や、複数で相談事をしているような声、何かを引っかく音などがかなり頻繁に聞こえていましたが誰もそのビジュアルを確認する事無く、夏になるといつのまにか彼らは去ったように思われました。
とーこーろーがー、寒くなり始めた最近。私が居間でうたたねを始めようかとおもったそのときでした。がターン、ガリガリーという物音で飛び起き、ふと窓の外を見ると、黒くて長いしっぽ、ネズミにしては大きすぎる塊がエアコンの空気穴?のような所から中に吸い込まれて行くのを目撃してしまいました。オケツの感じからまるでタスマニアデビルちっくでしたが、そんなオーストラリアの生き物がいるはずもなく、ここは三重県。
恐怖で声も出せず、ぼーぜんと立ちすくむ私でしたが、しばらくするとあの音が聞こえてきました。おかえりなさい、謎の生命体。なるほど、冬眠の準備ですか。へー、我が家で?カエルの次は君たち?なんて愉快な冬なんだ。
数日後、正体を見ました。タスマニアデビルじゃなかった。金色のイタチでした。しっぽの先だけ少し黒かったので、気が動転した私はもう黒い悪魔に見えたのでしょう。目が合いましたが、小顔でアイドルのような顔でした。アイドルと同居する冬。ニトリとかのキャッチコピーにどうですか、、、。
だいぶ前に行ったのですが、今更日記に書きます。大須ういろの生誕地、大須へ母とたまに行くのです。別にういろうを買いにいくのではありまへん。大須観音へ参拝しにいくのでもありません。母が大須のコメ兵が好きだから行くのです。
コメ兵っていうのはでっかい質屋さんです。というかリサイクルショップ。知っていますよね、、、。昔樹木希林がCMをしていましたね。とにかくそこに行くのが母のアドレナリンを活性化させるために重要なのでした。大概私が途中で飽きて、ねじがはずれたように騒ぐ母をぼんやり遠くで見つめ続けることになるのですが、今回は母をコメ兵に置き去りにして、大須をうろつくことにしました。
今まで、コメ兵止まりだった私は色々目からうろこが落ちるような発見をしました。大須ってとても古い物を大事にしている街なんですね。びっくりしました。ああ、だから質屋さんがはやるのか。東京の高円寺のような、とでもいえばいいのか?とにかく独特でした。街全体が古いもの、懐かしい物をまとって飴色のような輝きをもっています。だから古着屋さんしかない。安い古着から、こだわりまくったヴィンテージものまで。若者のファッションを見ても、ヤンキー風か古着ッシュなひとしかいない。いい意味で、今風の人があんまりいない。
私が高校生や大学生の時は古着がとても流行っていて、私も大好きでよく姉と大阪の心斎橋で古着を探しに行っていました。大学を卒業してから久しぶりに心斎橋に行ってみると、あんなにたくさんあった古着屋は全部エグザイル系のちょっとホストっぽいお店に変わっていて、とても寂しく思いました。ところが大須では一番素敵なファッションは断然「古着」という価値観がしっかりと根付いている、それがすごく嬉しく感じました。多分ここはずっと変わらず「古着こそNo.1の街」としてこれからも生き続けるのでしょう。いい街です。