だいぶ前に行ったのですが、今更日記に書きます。大須ういろの生誕地、大須へ母とたまに行くのです。別にういろうを買いにいくのではありまへん。大須観音へ参拝しにいくのでもありません。母が大須のコメ兵が好きだから行くのです。
コメ兵っていうのはでっかい質屋さんです。というかリサイクルショップ。知っていますよね、、、。昔樹木希林がCMをしていましたね。とにかくそこに行くのが母のアドレナリンを活性化させるために重要なのでした。大概私が途中で飽きて、ねじがはずれたように騒ぐ母をぼんやり遠くで見つめ続けることになるのですが、今回は母をコメ兵に置き去りにして、大須をうろつくことにしました。
今まで、コメ兵止まりだった私は色々目からうろこが落ちるような発見をしました。大須ってとても古い物を大事にしている街なんですね。びっくりしました。ああ、だから質屋さんがはやるのか。東京の高円寺のような、とでもいえばいいのか?とにかく独特でした。街全体が古いもの、懐かしい物をまとって飴色のような輝きをもっています。だから古着屋さんしかない。安い古着から、こだわりまくったヴィンテージものまで。若者のファッションを見ても、ヤンキー風か古着ッシュなひとしかいない。いい意味で、今風の人があんまりいない。
私が高校生や大学生の時は古着がとても流行っていて、私も大好きでよく姉と大阪の心斎橋で古着を探しに行っていました。大学を卒業してから久しぶりに心斎橋に行ってみると、あんなにたくさんあった古着屋は全部エグザイル系のちょっとホストっぽいお店に変わっていて、とても寂しく思いました。ところが大須では一番素敵なファッションは断然「古着」という価値観がしっかりと根付いている、それがすごく嬉しく感じました。多分ここはずっと変わらず「古着こそNo.1の街」としてこれからも生き続けるのでしょう。いい街です。