ちょうど一週間前、我が家にエミリーというフランス人の女性が一泊いたしました。彼女は私の父のマジック仲間の娘の友達という、従兄弟の嫁の妹的な遠いのか近いのか訳が分からない関係でしたが、とにかく我が家に一泊しました。
彼女は9月から日本全国を旅しているバックパッカーです。沖縄から徐々に今北上中で、現在ちょうど真ん中の三重県に辿り着いたとの事。若い時にしかできないことを今存分にしている、という感じでとてもうらやましかったです。といっても、私は一人旅は絶対向いていません。多分私が一人旅をしていたら、「自殺志願者」に見える気がします。一人だと心細そうな顔になるからです。
エミリーはフランス人ですが、私はボンジュールくらいしかフランス語は分からないので会話は主に英語ですが、私は英語もひどいのであまり会話は成り立ちませんでした。遠路はるばる来てくれたのに、出会った三重人が未開人だったかのような印象でしょう。もっと勉強しとけばよかったなあ。母はこの日の為に「この順序で覚えれば絶対だ!」というタイトルの英会話CDを聞いていましたが、ビールを飲んだ辞典でロレツが回らなくなり、むしろフランス語に聞こえる有様でした。
この日一番ある意味盛り上がったのが、鍋をしたときに、父が鍋のふたを派手に落として食器や鶏肉が散らばったことでしょうか。私は怒り散らかしながら掃除して、エミリーも掃除を手伝ってくれたのですが、全然関係ないゴミも一緒に拾ってくれたのがおもしろかったです。
一泊だけだったので、彼女の何を知れたのか、彼女の思い出の1ページに果たして刻まれたのか(多分カスレくらいでしょうね)定かではありませんが、長くて白いエミリーの首の事だけは私は一生忘れないでしょう。