
でかすぎるイチゴを目の前に興奮する息子。初めて食べるイチゴですけど、イチゴは普通こんなに大きくないよ。
東京で環境のシンポジウムに参加していた姉と一緒に、12月7日三重に早めの里帰りをしました。前日に姉も一緒に東京スカイツリーのソラマチに行き、そこでミニカーで有名なトミカタウンがあって、息子は興奮し過ぎ帰ってから咳き込みをしていました。
7日になっても咳き込みがあり、元気も無い様子。新幹線に乗る頃にはぐったり、おでこを触ると火のような熱さでした。なぜかいつも三重に帰る直前に風邪ひいたり、ウイルスにやられたりする息子、、、。やっとの思いで三重にたどりつき、翌々日に病院へいきました。RSウイルスが疑われたのですが、検査の結果陰性。ただの風邪だったようです。まあ、よかったよかった。
そしていつものように母子感染し、私も風邪をもらいました。
本当は三重でおっぱいをやめるつもりだったのですが、風邪をひくとおっぱいへの執着がまし、未だまったく予定立たずです。三重のおばあちゃんにおっぱいの話を聞くと(私の母はおっぱいとか離乳食とか細かい事を全く覚えていないので)、彼女は3人娘を産んで、全員自然におっぱいを欲しがらなくなるまでぶらさげていたそうです。一番下の子どもを身ごもっているときも、大きいお腹のままで、真ん中の子におっぱいをあげつづけていたそうな。さらには、もうこの世にいない私のおじいちゃんなんか、なんと5~6歳までおっぱいを飲んでいたそうです!衝撃!おじいちゃんは未熟児だったので、母親が長~いことおっぱいをあげ続けていたのだとか。そのお陰かどうかは分かりませんが、うちのおじいちゃんは、あの時代には珍しく、ものすごくがタイの良い背の高い人でした。未熟児だったはずが、いつの間にか三重のジャン・クロード・ヴァンダムと呼ばれるまでに(私が勝手に呼んでいる)なっていたのですから、これは長いおっぱいのお陰!?と私は勝手に思いました。
おじいちゃんは、自分がおっぱいを飲んでいた記憶が濃厚だそうです。そらそうや、6歳まで飲んでたらな。なんだか昔のおおらかなおっぱい事情を聞いていたら、「ん?やめなくていいのかな?」とぼんやり思いはじめています。
どうしよう、、、。

一日の締めくくりに、最大のストレスイベントがある。それが息子の歯を磨く事だ。歯ブラシを台所から私が持ってくると、息子は慌てて私から遠ざかって行く。嫌がる息子を羽交い締めにし、私の股に手足を挟み込んで動けないようにして、泣き叫ぶ息子の口をこじあけて、磨く。毎日です。泣き叫ぶ息子も嫌だろうが、磨く私だってどんだけ嫌か。でも虫歯になったらもっと嫌でしょう。
私の一番最初の虫歯の思い出は、確か4歳くらいだったと思う。痛すぎて、それを紛らわせたいから、ずーっとずーっとでんぐり返りを布団の上でやっていた。でも歯医者に行くのは恐ろしすぎて、母にばれないように「痛い」とは言えなかった。結局ますますひどくなって、歯医者に行く事になるのだけど。
10歳で歯の矯正に行くまでは、かなり虫歯があったと思う。歯並びが悪かったし、面倒くさがりだったから、私の怠惰な性格が歯に出ていた。矯正ももちろん嫌がったが、母が変な顔をして「こんな顔になるよ」と脅してきたので、恐怖におののきながら10歳から20歳くらいまで矯正歯科に通った。ある日は学校を早引きして、せっせとバスに乗り、一人で通い続けた。歯を抜くのが抜群にうまい歯医者さんに別に通い、一日に2本も歯を抜いたこともある。歯磨きを毎日3回するように言われたので、私はそれ以来20年以上一日最低3回は歯を磨く生活を続けている。おかげで、矯正以来歯のトラブルに悩まされたことはないから、あのとき変な顔を披露して、私に矯正をさせてくれた母に感謝している。
今は、自分の歯より息子の歯が心配でたまらない。1歳6ヶ月歯科検診に行って、「今は虫歯はないけど、その生活習慣じゃ、けっこう危ないかも」みたいなことを言われて以来、息子の口腔ケアグッズは増える一方。それまではお菓子もよくあげていたので、それを夜の歯磨き前の一回だけにして、息子がほしがらないように私もお菓子を控えている。夜間にあげる母乳も歯にはあまり良くないと言われ、断乳するか迷っている。
「心を鬼にして」とはよく言うけど、本当に、泣き叫んでいる子を羽交い締めにして押さえつけて歯をこじあけているときは「私は鬼じゃ」と言い聞かせて、ゴシュゴシュ磨いています。

大学時代からのお友達からクリスマスパーティーのお誘いを受けました。もちろん12月の予定をしていたと思うのですが、私と息子がいつも12月早々に三重に帰ってしまうので、わざわざ11月に早めて、本当にだいぶ早めてパーティーをしていただきました。
しかも、ケーキも料理も用意するから手ぶらで来てね!との涙ちょちょぎれる言葉までいただき、、、私は子がまだ小さいというのを理由に色々皆様から気を使っていただき、優しさのシャワーを浴びまくっています。あー。感謝、、、ダンケシェン。
朝から楽しみに、米俵のような息子をかついで電車に乗りました。お家に着くと、ここそこにクリスマスの飾り付けが!テーブルには旦那様が腕をふるったという美味しそうな料理の数々が!もう、マッチ売りのおばさんがマッチをすって(一応少女とは言わない)出て来た幻の温かい光景を見たかのような気持ちになりました。あ、でも写真を撮るときに気を使わなかったせいで、息子の鼻水をぬぐったティッシュとかががんがん映り込んでしまったわ。料理は写真に映ってるものだけじゃなくて、超美味しいキッシュとか、サフランライスとかお肉の煮込みとかキャベツのスープまでありました。
今回は二組のご夫婦とのパーティーだったので、みんなで結婚式のアルバムを観たり、結婚式のDVDを観たりして盛り上がりました。大学時代は、廊下で会っても軽く挨拶するくらいの仲だったのに、なぜかこうしてそれぞれ所帯をもって一緒にクリスマスパーティーをしているというのが不思議でした。そして二組の夫婦に共通している事は、旦那さんが料理上手で料理好きだということ、本が大好きで部屋は本だらけということ。なんだか現代的な夫婦だなあと思いました。そして「トウキョウ」っぽい。まだうちの田舎では、地域の集会でじいさんが「女のくせに」とか平気で言ってしまってるのに。
小さい子どもがうちのこうすけだけだったので、みんなが相手をしてくれて遊んでくれて、終始こうすけは調子に乗りっぱなしでした。何度も「かんぱーい!」をしてもらっていました。そして、なんと、みんなからこうすけにクリスマスプレゼントまでいただいてしまったのです!キャー!

どらやきと煎餅しか持ってこなかった私とこうすけに、なんというサプライズ。おしゃれなソックスと、絵本をたくさん!「こうちゃんには、たくさんサンタさんがいるといいなと思って。」という温かすぎる言葉とともに。ああああ、優しさのシャワーで溺れそう。もう100年分の優しさをもらってしまった。
それを一切理解していないこうすけは、ひたすら旦那さん達をバシバシ殴りつけたり、引っ掻いたり、プレゼントを蹴散らしたりして、私の脇汗を倍増させてくれました。男はなあ、大人になったら厳しい現実と戦わなきゃいけないんだぞ!今だけだぞ!こんなにみんなが優しいのは。よく覚えときなさい。
散々暴れ回った挙げ句に、眠たくなったこうすけが超不機嫌に、、、。「すいません、そろそろおいとまいたします!」と言って、片付けも一切せずに食べるだけ食べ、もらうだけもらい帰路についたとんでもない親子。帰りの電車で息子爆睡。
思えばこうすけは初めてのクリスマスパーティーです。初めてのパーティーがこんなに楽しくて良かったね!そして、私たちのために早めのパーティーを開いてくださってどうもありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

大阪在住の友達よーこちゃんが、2歳の娘さんのはーちゃんとともに遠路はるばる東京へやってきました。会いたいママさん仲間がいたそうです。私もその中の一人としておいていいかな?
それにしても、小さい娘さんと二人だけで飛行機に乗って東京へやってくるとは、さすがよーこちゃんです。(6ヶ月の息子さんは、旦那さんがみてくれるそうな!すごい!旦那さん)大学時代からそうです。一人で沖縄の竹島へ行ったりね。冒険心というよりは、むしろ好奇心の旺盛な彼女です。そして足ながおじさんや魔女の宅急便が大好きな、少女の心を忘れない人です。
そんなよーこちゃんから「東京ドームシティにアソボーノっていう子どもと遊べる超楽しい施設があるらしいから一緒にいこう!」とお誘いを受け、私は何日も前からそわそわしていました。東京にいるにも関わらず、私はめちゃくちゃ出不精なので、こういうお誘いを受けない限りなかなか楽しい経験ができないのです。約束の時間は10時半だったのですが、電車に乗っている間にヨーコちゃんからメールが。
なんとすでに長蛇の列で、チケットを買っておくとのこと。恐るべし、アソボーノ。平日の雨天なのに!ところが、いざ着いてヨーコちゃんに電話すると「列に並んでる人数分しかチケットは買えないって言われちゃってん。ごめん!せっちゃん今から並んで買える?」と。恐る恐る列の最後尾を目指すと、、、、長い長いなんと待ち時間は1時間。チーン。リサーチ不足だった!朝の連ドラなんて観てる場合じゃなかったんや!ひー。
1歳7ヶ月のじっとしていない息子に1時間など待てるはずはなく、私と息子は泣く泣く入るのをあきらめました。(息子は何にもわかってなくて、ただ興奮してただけだけど)せっかく入ったよーこちゃんとはーちゃんには存分楽しんでもらって、私は息子と東京ドームシティ内をうろうろすることにしました。

シティ内にある大きなゲームセンターに入ると、アンパンマンの乗り物や電車の乗り物などがたくさんあって、息子は舌をペロペロして大興奮。特にハンドルのついた乗り物に乗ると、すっかりドライバー気分で延々ハンドルを回し続けていました。なんだ、よかった。これだけでも十分楽しいみたいだわ。
1時間ほどそこで時間を潰していると、よーこちゃんから連絡が。「でたでー!」と。やっと会えるー。久しぶりに会うけど、いつも昨日まで一緒にいたかのような安心感が彼女には感じられるし、「お互いのしゃべりのリズムや笑いのツボ」を知り尽くしているので、会った瞬間笑いが滲み出てきます。はーちゃんも大きくなったねえ!
お昼は4人でうどん。小さい子にはうどんをやっときゃ間違いないんよ。ヨーコちゃんは常に麺類を細かくできるようにでっかいキッチンばさみを持ち歩いているらしく、昔はよく忘れ物をしていたのに、すっかりお母さんらしくなって、大きなマザーズバックはまるでどらえもんのポケットのように必要なものは何でも入っています。母はすごいなあ。っていうか飛行機大丈夫だったんか?こんなでっかいハサミもって、、、。
お昼も、常に子どもの動きに気を配っているので当たり前ですがまた話もろくにできないんですけどね。はーちゃんはかっぱえびせんをばらまき、こうすけは落ちたうどんを拾いに椅子から降りてそのまま逃亡したり。

腹ごしらえの後、雨も降っているから結局またこのゲームセンターに舞い戻るしかなく、子どもたちは楽しそうだからいいか。私たちは立ちっぱなしでもいくらでも話したい事があるんです。とにかく子どもたちはマグロのように動きを止めないので、私たちも動きを止められずに、歩きながらべらべら。
よーこちゃんとはーちゃんはこの日に大阪に帰る予定だったので、午後2時でお別れです。いつもね、話が盛り上がってきたときにお別れなんだよね。話足りずに駅の改札でもべらべら。一緒の電車に乗って、秋葉原でお別れ。こうすけも一生懸命手を振っていました。
私は帰り着く頃にはヘトヘトだったけど、よーこちゃんは大きなベビーカーをひいて、大阪まで帰るんだなあと思うと、自分のスタミナ不足が情けないやら。そういえば元気がないよーこちゃんをあまり見た事がないなあ。元気と明るさって大事だよなあ。その人に会うと元気が出るっていう人はまさによーこちゃんだな。なぜか、明るいよーこちゃんに会って、こうすけもその日は寝る直前までめちゃくちゃ元気一杯でした。
よーこちゃん、はーちゃんありがとう!またねー!

うちの社宅からスカイツリーに自転車で行けるって、最近夫から聞いた。窓から見えてるけど、窓から見えてても、とても行ける距離じゃないんだろうと思っていたので、興奮して「行こうやああ!」と叫んだ。
昨日は晴れてたので、決行した。いやー、電動自転車めっちゃ便利。電動でなかったら子ども乗せてなんて私とても無理です。夫はスポーツタイプのほっそいタイヤの自転車でスイスイ。私は白バイみたいな電動自転車でガッシャガッシャ、がんばりました。息子は前の座席から、通り過ぎる車を指差して何かしゃべり続けていた。
初めて真下から見たけど、もうなんだかおかしい。おかしな景色です。息子も鼻水垂らして、口を開けて天を仰いでいた。でっかく見えてきた辺りから景色おかしい。スカイツリーの周辺の小さなアパート群とそのベランダに干された洗濯物という日常の光景、ふと前を向くと、宇宙人が襲来してきたような「インディペンデンスディ」なスカイツリー。「うわー!なんやあれええ!」と叫ばざるをえない。

もちろん、ツリーには登りませんよ。あんな行列小さい子持ちには並べん。しかも今高いお金を出して登ったって、なーんも息子は覚えてる訳ないからね。もったいないよう!私の目的は麓に広がるソラマチです。
ああああ!この賑わい。立ち並ぶお店の数々、すでにクリスマスカラー一色で、もうミーハーな光景に恥ずかしながらウキウキしますね。久しぶりだよ、こういう場所。いつも公園か図書館か西友だもんね。
自転車をどこに止めるかすごく心配しながら行ったのだけど、さすが違法駐輪を防ぐために徹底してました。駐輪場は2時間無料!へー、思ったより良心的なのね。これで思う存分ソラマチを楽しめる。

って、そんなうまくいくわけないんです。息子がいると。もう、走り出す走り出す、私たちが行きたい方向とは正反対の方へ。「おいてくよ!」「バイバイだよ!」いくら叫んでもついてこない。しょうがないから抱き上げると、大暴れで泣き叫ぶ。私たちは人さらいか。結局決定権は息子に。
なぜか犬のカレンダー売り場から離れないので、私たちは、ずーーーっと犬のカレンダーばかり見るはめに。あー向こうに行きたいのにー。散々自分勝手をして、疲れると「抱っこしろ」と手を挙げ、抱っこしていたかと思えば、急に私の腹を蹴って「おろせ!」とのサイン。その傍若無人な振る舞いに、温厚なはずの夫もさすがにムカムカしていたようでした。
「もう、帰ろう。」と私も夫も疲れて、私は何にも買わずにすごすごとスカイツリーを後にしました。まあ、予想していた通りですよ。迷子にならないだけよかった。
暗くなった川沿いの道を、どんどんスカイツリーから遠ざかって自転車を走らせていると、なんだかとても不思議な懐かしい気持ちに。冬の川沿いって妙に懐かしいもんです。22歳から27歳まで東京の練馬に住んでたときも、真ん前に川沿いの道があったなあ。あのあと三重に帰ったり、結婚したり子どもができたりして、またこうやってなぜか東京の川沿いを、自転車の前に子どもを乗せて走っているのが、すごーくヘンテコに思えました。「なんか変やで!変や!」と叫ぶ私に、夫が「何がだよ!」と笑いながら返していました。あの時の私が知らない人たちと、今家族になっている。う〜ん、変でおもしろい。
きっとスカイツリーの異様な光景を見たから、頭がぐらぐらしたんだね。さあ、炊飯器のスイッチを押しに帰るのだ!今日はシチューなのだ!