
東京スカイツリーの麓に広がるソラマチに、自転車で行ける事を知ってから3回訪れています。そこには、息子の大好きな「トミカタウン」があり、ミニチュア自動車と「プラレール」でおなじみのミニチュア電車のお店が二軒連なっています。まさに子どもにとっては垂涎の地。みんなよだれが出ている事にも気がつかない程に、夢中で電車が走る様子を見たり、車を走らせて遊んでいます。
息子はちょっと前まで車にしか興味がなかったのですが、今では電車の事もかなり意識しているようです。プラレールのお店をのぞくと、ミニチュアの線路をつなぐ様々なこまかーい部品が山ほど種類があって、それを集めて行くと写真にあるような電車の王国ができあがるってわけですね。これはかなりお金がかかっているはず。息子がこれにはまらないように祈るしかない。なんというか、うまい商売だな、、、と親としてはうなるしかないです。夢はあるけどさ。子どもだけじゃなくて、大人の男性なんかもはまると、それはまさに大人買いとかして、相当つぎこんだりしてしまうんだろうな。

子ども達はみんな他人を全く意識しないので、パーソナルスペースゼロです。手がぶつかろうが頭がこすれようが、もう電車を走らせる事以外考えていません。その小さな頭がごったがえしている様子がかわいくてたまらんのです。小さな頭の上を大人の頭がそっと見守っています。少し離れたところから、近くから、皆うちの子は楽しそうにやってるかなと見つめています。でもあまりにも子ども達は時間を忘れているので、親の方もすっかり疲れきった顔で、かなり長い時間みんなそこに立っているのです。「もういいでしょ〜?」「おしっこはしなくていいの?」「いい加減に帰ろうか。」と親は口々に子どもを説得しています。
こんなに疲れるならもう二度とこの店には連れてこないようにしようと、嫌がる子どもを現場から引きはがすことに成功した瞬間大人は思うのですが、子どもの喜ぶ顔が見れる事が分かっているので、結局またすぐにこのお店に連れて来てしまうのですね。
夫は、限定品の「牽引トレーラー」のミニカーを息子に買ってあげていました。「限定品じゃなかったら買わないさ。」と限定品好きの夫は得意げに言っていましたが、息子は興奮して、帰りの自転車でもぎゅっとそのミニカーを握りしめたまま眠っていました。また天気のいい日に来ようね。

子どもを産んでからしばらくは、「ああ、よく寝たぞ。」と思う事はたぶん母親なら少なくなるだろうと思う。そんなことを私がぼやくと「でも君のいびきすごいよ。」と夫は腑に落ちないといった顔で私を見るのだが、、、。
でも熟睡していないことを証拠に、夢をものすごく見るのだ。一晩に何本も。もはや3本立てレイトショーのように。その夢がだいたいすごく楽しいので、別に悪くないのだけど。ある日突然「せかいのおわり」のメンバーになったり、、、(特にファンでもないのに)自分にしか見えない謎の「とげ」につつかれるのに悩んだり、トイレに行きたい時に見る夢はだいたい入ろうとするトイレが全部超汚くてなかなか行けないというような、そんな夢を一晩で3本見ます。
子どもを産んだ直後、3ヶ月間は、夜間の授乳と乳腺炎と痔と産んだ際にできる傷が痛くてしばらく眠れない日々が続きました。体中が痛くて寝返りも打てない状態でした。産後があんなにも苦しい物だとは知らなかった。
3ヶ月間で夜中の授乳はだいたい収まるものよ。とか色々な人が言ってたけど、どっこいうちはまだまだ夜間の授乳がばりばり健在なのでした。もう1歳8ヶ月なのに。それもこれもおっぱいを断ち切れなかったせいだろうけど。
少なくとも夜中に2回は飲んでおる。以前は一回一回私も起きて座ってやってたけど、体がもたなくなってきたので、今はどうにか横になりながらやっています。息子は、夜中の2時頃にすごく眠りが浅くなるらしくて、その時にうとうと寝ては10分後にぐずるというのを3回くらい繰り返して3時頃にもう一度深く眠るというのが最近の定番というか習慣。
その際に腕枕をしないと寝ないので、私の手は朝硬直して冷たくなっています。寝返りもうてず、息子の冷たーい鼻息を顔面にあびて、顔がいつも非常に寒い。毎晩けっこう過酷な状況になるので、そんな時は、昔々のアフリカからアメリカに渡る黒人奴隷船に想いを馳せます。彼らはすし詰め状態の劣悪な船の中で手足をしばられて寝返りもうてず何日も航海したのだと。彼らのことを思うと、私の過酷さなんて屁でもないのだなあと思ってやりすごしたりします。
あと何年かすれば、手足をのばして寝返りも気にせず打てて、夢はせいぜい1本と言う日がもう一度やってくるのだ。その時を私は楽しみにしています。それまでは奴隷船よりは、、、と思いながら眠るようにしています。

息子と夫と3人で亀戸天神へ、ちょっと遅めの初詣に行きました。亀戸は自転車で行ける距離ですが、冬の自転車はけっこうキツいもんです。風がね。息子も自転車の前座席であまりの強風に顔がこわばっていました。人生はけっこうきつい風がふいてるもんだよ。今から練習しておこうね。
三重に住んでいた時は、田舎なもんで一人一台車があるような文化ですので、案外田舎の方が運動不足になるもんですよ。それで車に乗りながら、中学生やなんかが強風にあおられながら一生懸命農道を自転車こいでるのを見て、「うわー、大変そうだ。かわいそうに。」とか思うのだけど、自分も中高とばりばり自転車通学で強風にあおられながら、それでも当時はそういうもんだと思って生きてたな。でっかいヘルメットまでかぶってたしね。人間一度車に慣れちまうと、だめだね、ちょっと風が吹いただけでもう自転車にも乗れなくなっちゃたりして。
そんなことを思ったりしながら本日の強風の東京を自転車こいでいました。でへ、でも私電動自転車だった、、。あはは。グルコサミンが減ってるから膝が痛くてさ。
亀戸天神は、空いていました!あーよかった、少し時期をずらして初詣行って正解。でも屋台なんかがあって、気分がすごく明るくなった。屋台ってどうしてあんなにワクワクするのでしょうか。息子は、池にかかった橋や、砂利道が気に入ったようで、ずーっと奇声をあげながら嬉しそうに走り回っていました。よかったね。あなたの賽銭も入れといたわよ。家族ができると、願いは一つです。「家族が一年健康で幸せに過ごせますように」です。普通であり、まっとうな願い事だと思っています。

天神さんの敷地内では、なんと猿回しの芸人さんがおりました。ほおお、東京はすげえなあ。息子が喜ぶだろうと思って「こうすけ、おさるさんがいるよ!」と騒ぎ立ててみましたが、そこまで興奮する様子はなく、猿回しのお姉さんが太鼓をたたき出すと、拍手喝采をしていましたが、すぐに集中がきれて鳩などを追いかけていました。確か、2歳児とお猿さんだとお猿さんの方が知能が上だって聞いたぞ。こうすけ、君はまだお猿さんには負けてるんだよ。
私はおみくじをひくと、末吉。夫は小吉。色々ささやかな一家です。
そのあとは、トイザラスに行って、こうすけにパトカーのおもちゃを買ってあげる。三重でじいじに音のでるパトカーのおもちゃを買ってもらったのだけど、荷物が多くて置いて来てしまったのです。そしたら、家にある他の車のおもちゃにも音のでるスイッチを探すようになったので不憫になり、音のでるやつ買ったげようとなりました。テレビで、子どもの為に妖怪ウォッチを必死で手に入れようとしている親を観て「私はあんなのに踊らされないようにしなきゃ」とか思ってたけど、多分自分も「喜ぶ顔が見れるなら」とまんまと必死になるのが、目にみえてきたよ。
息子は音の出るパトカーを再び手に入れて、狂喜乱舞しすぎて疲れ果て、自転車の前座席で死んだように寝ていた。
ミスタードーナツも買った、そしたら夫がサーターアンダギーも買っていた。似てるよ。そして今日の夕飯はカレーライスなんだ。おやつにはドーナツがある。今日はとてもいい日だった。末吉で十分よ。

12月13日の夫の誕生日にはすでに三重にいて一緒にお祝いできなかったにも関わらず、大阪在住の姉の12月26日の誕生日は家族全員でお祝いできました。夫様、すいません。
私の母は昔から、誕生日だけは全力で祝おうという姿勢の人だったので、私が大学生で実家から遠く離れていてもお祝いだけは贈ってきてくれていました。チーズケーキとか、ニットの帽子とか。
今回の姉の誕生日は大阪のイタリアンレストランで祝いました。姉と姉の旦那さんのマイマイ、私の両親、私と息子のこうすけの総勢6名。問題はやはり1歳8ヶ月の息子がじっとしているかどうかということ。大人が5人もいるのだからどうにかなるだろうと構えていたのですが、イタリアンレストランに行く途中の車内で息子は爆睡。そのまま屍のように動かなくなってくれたのでみんな狂喜乱舞してレストランに乗り込みました。
前にもこのブログに書きましたが、うちの家族はレストランに行くとハイエナのように意地汚くなり、大皿の料理が中央に置かれると一瞬でなくなります。一番文句を言うのは私で、すぐに「ねえちゃん!私にも残しといてよ!」とか叫びます。なぜなら姉の食べるスピードは、誰もその食べる姿を見た事がないほど、早いんです。なので、一人一皿というコース料理やお膳が置かれた料理の時、みんなまだ食べているのに姉の皿にだけ何もないという事がよくあります。姉はしょっちゅう「あかん、ゆっくり食べやな。ゆっくりや。」とぶつぶつ言っていますが、いざ皿が目の前におかれると、眠っていた能力が目覚めるかのように、すごいスピードで食べ物を飲み込んでいます。魔人ブウです。
うちの家族は、情けない事に、食べ物の事でよくケンカをします。その度に、母が「情けないやないか、もう30過ぎにもなって姉妹二人で食べ物の事でケンカするやなんて。」と悲しい声でつぶやきます。食べ物の事で家族会議までします。「だいたいパパがまったくみんなの事を考えずに好きな物だけ食べ過ぎとる。」とか「ねえちゃんは、甘い物を一人で全部食べてしまうのをやめてほしい。ママもシホコも食べたいのに。」とか「パパはご飯を食べやんようにしててもおかきを食べ過ぎてたらなんにもならんのやで。」とかです。
今回は、私たち家族の他に、姉の旦那様のマイマイがおります。「マイマイ、うちらのスピードについてきてな。」と私は祈るような気持ちでした。でも私も生存競争に勝たなければいけないので、マイマイに情けをかけている場合ではありません。ところで、このマイマイも大変に変わった人で、一日1食しか食べないのですが、その1食が尋常じゃない量を食べるという人です。そして、食べるスピードは、姉と反対にゆっくりです。
そんなメンバーでの誕生日パーティーでしたが、息子がずっと眠っていたこともあり、平和で、みんな満足して、最後はサプライズで花火がついたケーキのプレートが運ばれて来て、店員さんが歌まで歌ってくれるという騒ぎの中、楽しい気分でレストランを後にしました。でもマイマイは本当にお腹いっぱいになってたんだろうか?

別の日にまたケーキを食べる食いしん坊一家。これはクリスマスケーキ兼姉の誕生日ケーキ。マイマイが買って来てくれました。またケーキの大きさでああだこうだと私と姉が言い合ったりします。でも今回は姉の誕生日なのでね、、、文句は言わず。姉妹それぞれもう結婚しているのに、なぜかまだ家族全員でお祝いをしているというのは、なんだか変な状況だけど、楽しいから続くといいな。それぞれの旦那様はどう思っているのかわからんけど、、、。
久しぶりに会った私の夫に「私丸くなった?」と聞くと、全く躊躇せず、顔色一つ変えずに「うん。」と言われました。あの家にいると太るんだよ。

実家にひと月帰っていたものの、全くブログを更新する暇がなく年が明け、あっという間に東京に帰って来てしまいました。ああ〜書きたいものが山積みなのに気持ちは焦るばかりです。
改めまして、皆様あけましておめでとうございます。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
たくさんあった年末のイベントですが、このタイトルにもありますようにですね、なんと私と息子、付き添いの私の姉はですね、なんと「おかあさんといっしょファミリーコンサートin大阪」に行ったのです。おかあさんといっしょファミリーコンサートというのは、小さいお子さんがおられる方々なら誰もが一度はテレビで観た事があるかと思います。NHKの教育番組のコンサートです、はい。DonDokoDonのお笑いライブと奥田民生のライブ以外、そのようなコンサート的なものにほとんど行った事がない私にとってはかなり新鮮な経験です。(マジシャンの父の関係でマジックショウだけは数えきれないほど行っていますが、うっかり引田テンコウさんなんかと握手したり)
なぜそんな人気のコンサートに参加できたのかといいますと、大阪の友達のヨーコちゃんがチケットが奇跡的に余分に入手できたことによるものなのです。そうでなかったら、コンサートに参加することなど夢にも考えていないぼんやり視聴者の私には到底手の届かないコンサートな訳ですよ。そんなことで、いつものように棚からぼたもち的にそのイベントをつかみとり、ほくほくと12月22日に三重から大阪へ父の車に便乗してNHKホール大阪に馳せ参じました。
コンサート会場に着くと、おかさんといっしょでおなじみのキャラクター商品がばか高い値段で売買され、キャラクターとの記念撮影には長蛇の列。息子は興奮気味でしたが、まだ「買って」とかいう概念もないのでもちろん素通り。私はふと、「そういえば行きの車でも息子は寝ずに、電車でも寝ていない、おまけにコンサートの時間はいつも昼寝の時間だけど、、、まあ大好きなおかあさんといっしょのコンサートだから、まさか寝たりしないよね、、、?」とうっすら不安がよぎったものの、私たち3人はコンサートホールに足を踏み入れました。

上の写真は会場で配られたビニールバッグ。今も時々息子は眺めて奇声をあげている。
コンサートホールは暖房がむんむん効いていて、寒すぎる外気にさらされていた私たちは、あくびを噛み締めながら開演を待っていました。チケットを入手してくれたヨーコちゃん一家も到着。席は遠く離れていましたが、再会を喜び合いました。ヨーコちゃんはチケットを譲ってくれたばかりでなく、クリスマスプレゼントまで息子にくれました。私はなーーーーーんにも気がつかず完全に手ぶら。うひょー、すいません、ダメな母親で。
そしてブザーが鳴り、幕があきました!強烈な光!スポットライトをあびる歌のお兄さんとお姉さん!ああ、テレビで観るよりお姉さんはかわいい!お兄さんは案外背が低いのね!息子も、ちょっと寝ようかなと思っていた所だったらしくふいをつかれたようで目を丸くし、呆然としながらとりあえず手拍子だけはしていました。
しかし、ポコポっていとが出て来た時点で、息子は寝た。まだ始まって間もない頃です。そしてそのまま揺すってもまぶたを引っ張っても、背筋を伸ばしても起きない。間もなく、暖かさと照明の薄暗さにやられて、姉も寝た。そして私も力つきた。静かな、静かな席です。うちだけ。熾烈なチケット争奪戦がおそらくあったであろう、貴重な今回の機会。私たちは、寝た。何日も前から楽しみにしていたのに、私たちは寝たのです。
1時間ばかりのコンサートは、ただの昼寝の時間と化し、空しく終わった。ヨーコちゃんが元気に手を振っている。「おねえさんのワンピースかわいかったなあ!うちははーちゃんも大ちゃんずっと嬉しそうやったわ。」とキラキラした目をした二人の子どもと一緒に出てきました。うちは未だ眠り足りないどんよりとした顔で、登場。
せめてキャラクターの人形と記念撮影だけはしようと、もう行列の途絶えたキャラクター前でぱちり。あ、これでちょっとは気持ちが救われた。
いつの日かまた、チケットが手に入るようなことがあれば、その時はお昼ねしてから行こうな。