
少し前ですが、5月1日に発売された「illustration FILE2014」に、宮古美智代さんからリコメンドしていただき、掲載されています。宮古さんとは2009年のペーターズギャラリーコンペティションで「宮古美智代賞」に選んでいただき、ペーターズギャラリーにて展示をさせていただいたことがあります。
思い出すと胸の熱くなる出来事です。本当に。「あなたの絵が好き。」と言っていただけることは、本当に天にも昇る気持ちになります。しかも、宮古さんは、しっかりと目を見て言ってくださって、嬉しくて「私もあなたが、、、好きです。」と言いそうになりました。あー、あのときの私を覚えてくださったのだなあ、、、。
5年も前の事なのに、今回又こうしてリコメンドしていただいたなんて。今回の事が、「ダッシュ!」の装画にも繋がったのでした。ありがたい、、、。誰かが見ていてくれる、ありがたくて、、、励まされます。

このように、、、下巻の最初の方に載っています。顔写真は、それこそ5年前のそのまま使っちまっただから、夫に「若いの使うなんて、、ええんか?」と言われたけど。え?私そんなに変わった?と思っているのは自分だけなんでしょうね。はい、すいません。
しかし、このイラストレーションファイルには、それこそ膨大な数のイラストレーターの皆様が載っておられるわけです。見ているうちに「私なんて、私なんて、、、。」みたいな卑屈な気持ちになったりするので、こわくてよく見ていない、、、。と、こういう心構えがいかんのよ。卑屈になったらおしまいじゃよ。こうして宮古さんも忘れずにいてくれたんだから、頑張らんといかんぜよ!がんばります。宮古さん、本当にありがとうございます。

出来たー!!!三重出身の童話作家村上しいこさんが初めて書いた青春小説「ダッシュ!」ついに出来上がりました。村上しいこさんは以前伊勢でご本人とお会いして、このブログでも紹介させていただきました。今回私は、装丁画と、中の挿絵を描かせていただいたのです!
三重繋がり、かつ、今回のお話は陸上部のお話で、私の夫が陸上をずっとやっていて、陸上繋がりということもあり、お互いが「う、うんめい、、、!!」と感じました。その他、私が2年前住んでいた愛知県の一宮市が、編集者の中川さんの旦那様の出身地など、細かい偶然が重なり、、私の中で異様に高揚感が続く絵のお仕事でした。
今回はまだ私の子どもが小さいという事で、打ち合わせにしろ何にしろ、本当にデザインの坂川さんにも講談社編集者の中川さんにもたくさんのご配慮をいただき、しばしありがたさに涙することもありました。
作家のしいこさんとは、伊勢の陸上競技場で直接お会いして、しかもそのときに実際に本の中でモデルとなった陸上部の監督さんともお会いする事ができて、すごく貴重な経験もさせていただきました。このお話は、中学校陸上部の女の子の成長の物語なのですが、しいこさんは実際に三重県のある中学校の陸上部に数年に渡り密着取材して、深く深く中学生達と関わり、この本が出来上がったのです。しいこさんは、その陸上部の女の子達の話をするときに、本当に愛しそうに話をするのです。「あのこは本当にがんばり屋さんなんよね。」とか「くやしくて、あのときは声がかけられなくて。」とか「監督や他のコには話せない話も、私にはしてくれたりするんだよ。」とか、本当にキラキラとした目をして話してくれました。
そのしいこさんの愛おしい眼差しが、この「ダッシュ!」には隅々まで込められています。本当はしいこさん自身が経験したことなんじゃないかと思うくらいに、緊張感、臨場感、中学生の単純ではない心の動き、息づかいが伝わって来ます。それは、実際に深く深く直接中学生と関わったしいこさんだから描けたものです。
私は絵を描くという形で、この「ダッシュ!」に関われた事が、すごく嬉しかったです。どうもありがとうございました。

江戸川区には、無料の動物園がある。電動自転車を買ったので、家族3人で自転車に乗って動物園に行って来ました。旦那さんのはタイヤの細いスポーツタイプなので、ちんたら走る私の自転車にスピードを合わせるのはけっこう大変かもしれんけどね。だいたい自転車で20分くらいかな。とっても大きな公園です。
はあー、さすが東京。と思うのは、人口密度がどこも高い事でしょうか。三重の偕楽公園っていう大きな公園にも、くじゃくとかやぎとか確か居た気がするけど、花見の頃と、年一回の津祭りの時くらいしか人を見かけないぞよ。おかげで秘密基地が作りやすかったけどね。
ここは、無料の小さな動物園だけど、人があふれている。あふれすぎて、動物が見えないくらい。特にイベントがやってるわけでもないのによ?普通の土曜日。公園には子どもがいっぱい。平和すぎて目がくらむ。小さい動物園だけど、なかなかに種類が多い。猿は3種類で、なぜか一番お決まりのニホンザルがいなくて、遠い異国から連れてこられた見た事のないサルが3種類もいる。数あるサルの中で、なぜこれをチョイスしたのか、気になる。写真のサルは、枝から枝へと飛び移りたいのに、ここは都会の動物園なので、飛び移る枝が無い。しょうがないからずっと同じ枝にぶらさがっている。だめだ、こういう姿を見ると胸が張り裂けそうになる。
広大な土地を持たない動物園で飼われている動物を見るのは、時に苦しみを伴います。私が小さい時に、どこかの地方の小さな動物園で、狭いおりで飼われているライオンが気がおかしくなっているのを見て、子ども心に涙が溢れたのを思い出します。ああいうのは教育上どうなのだろう?ある意味色々考えさせられたけど。動物、好きだけど、同時に申し訳ない気持ちにいつもなるよ。
賑やかな動物園で、私はひっそりと悲嘆にくれていたが、せっかく息子は初めての動物園だ。こういうときこそ色々声かけしなくては、と思ったけど息子全く興味無し。ぼけーっとサルが放尿してるのを見ている。まだ一人歩きできないものね、、、。わからんよね。

抱っこしつかれたので、公園のベンチで一休み。公園の真ん中には大きな噴水があって、子ども達が水遊びに夢中です。もう少ししたら、息子も一緒に水遊びできるかな。まだだいぶ早かった。滞在時間1時間くらいで、もう帰りました。もっと大きくなったら来ようや。
話は変わりますが、昨日たまねぎをスライスしていたら、スライサーで右手の中指の先端をスライスしてしまいました。思い出しても身の毛がよだつぜ。ぎゃー!!!と大きく叫んで、寝ている夫を叩き起こして、ひとしきり「私はもう死ぬ!さようなら!」と叫んで痛みをどうにか共有しようとしました。「指の先を少し切って死ぬ人はいないよ、、、。」とぽつりと言われました。大げさに叫び続ける私を見て、息子も「なんやなんや!!?」という顔をして足にまとわりついていました。前に私が死ぬ真似をしたときも、案外息子は心配して私のニセの亡骸におおいかぶさって騒いでくれました。
傷パワーパッドと、絆創膏のダブル使いでどうにか血は止まりましたが、こういうとき、大騒ぎを受け止めてくれる人が居てよかったと思いました。1人で痛みに耐えるのは辛い。痛みを半分こできるのは、相手には迷惑でしょうが、ありがたしです。
私の可哀相な中指のはしっこは、あとでじっくり眺めようと、机の上に置いておいたら、朝起きたらなくなっていました。あれ?どこいっただよ?案外息子が食べていたりして、、、。

大学時代からの友人かおりちゃんが、広尾のイタリアンレストランで結婚式をあげました。私は、夫と私と息子の大所帯で出席させていただきました。しかも今回はスピーチもするんです。私が。友人代表!無理矢理「私がスピーチする」って言ったんですけどね。
「私がスピーチする!」と言いたくなる程、私にとっては大切な友人でした。18才で彼女と出会ってから、本当にずっと大好きな人です。あまりにも好きすぎて、大学卒業してから「一緒に住んでくれ」と私が頼んで、練馬で一緒に5年も住んでくれた人です。人生でこんなにストーカーじみた気持ちになったのはこの人が初めてかも知れません。追いかけたくなる人なんです。
彼女の一番好きな所は、とにかく「人に流されない」という所です。例えば友人4人で一緒に旅行に行っても、彼女1人だけ別行動をしたりします。彼女の行きたくない場所だったとしたら、彼女は別の場所に行きます。でもそうしたとしても、「自分勝手」という印象を全く受けずに、逆に「やっぱりかおりちゃんはかっこいい」と思わされてしまいます。大学時代も、みんなが友人と群れたがるなか、いつも1人でカメラをもってふら〜っと原っぱなんかで歩いていたりするような人でした。私はそんな1人の彼女を見つけては追いかけて無理矢理ごはんに誘ったり、一緒に奥田民生のライブについていったりしていました。しかも彼女はすごく美人で背が高く手足が長く、染めていないきれいで長い髪の毛で、古着のアメリカンなTシャツがよく似合っていました。芸能人を無理矢理に例えるなら、江角マキコさんと今井みきさんとアンミカさんを足して三で割ったような、、、そうなるとよく分からなくなりますが、とにかく「あの人なんか素敵。」と誰もが思うような人でした。
けれども「完璧な美人」では全くなくて、すごくおかしな部分の方が多い人でした。基本的に「大雑把」な性格なので、かけていたメガネはいつもひんまがっていて、そのひんまがったメガネが風に飛ばされて車にメガネがひかれて、さらにひんまがってしまったメガネをずっとかけていました。彼女のあとにお風呂に入った時に、お風呂にメガネだけ浮いていたりもしました。映画は献血をしてタダ券をもらって観ていました。寒い時は敷き布団までかけて、床で寝ていました。そして、大学時代の彼女のアパートはいついっても鍵がかかっていなくて、本当に大雑把で不用心な人でした。ものすごく恥ずかしがりやな人で、私が彼女をほめると、「やめてやめて!」と言ってよく止められました。そこがまたいいんです!
私が彼女の事を書き出したら本当に止まらないので、そろそろ止めます。とにかく、そんな大好きな人の結婚式だったのに、連れて行った息子が思いのほか大暴れして、度々会場を出て、息子の相手をすることに大半の時間を費やしてしまいました。ちょっと心残りです。いや、だいぶ心残りです。しょうがない!
スピーチすら、子どもを抱っこしたままだったので、それはそれである意味緊張せずにできましたが。

お酒が好きな旦那さんとかおりちゃんだったので、引き出物にはかわいいお酒と、ビールをついだら美味しく飲めそうな水滴のつかない二重構造のグラス。美味しいイタリアンと緑がいっぱいのガーデンで、笑いがたくさん起こったアットホームな結婚式でした。恥ずかしがりやな彼女が、お父さんと腕を組んで、緊張の為にクチビルをかんで真っ赤になって登場したときは、涙が止まりませんでした。
ご両親への手紙の時よりも、私のスピーチで一番泣いてくれたのが、、、、嬉しかったな。ずっと幸せでいてね!大好きなかおりちゃん。おめでとう。

どうやー!この大げさなメカ。黒だから、なんか物々しくなってしまった。ついに子どもを乗せて走れる電動自転車を買いました。夫のご両親から初節句お祝いをいただいたので、すごく高くて迷っていた電動自転車を購入させていただきました。お父さん、お母さん、ありがとうございます!
私の住んでいる江戸川区は、子どもがめちゃくちゃたくさん住んでいます。子どもの国のようです。なので、この子どもを乗せる自転車がものすんごい多い。一家に一台標準装備?というくらいにみんなこれに乗っている。男の人も、おじいちゃんやおばあちゃんも。それを見ているうちに「いつかは私も」的に憧れるようになり、このたびめでたく購入いたしました。ちょうどマンションの目の前にあさひ自転車屋さんがあり、日曜日昼寝をしていた夫を叩き起こして「自転車!自転車!」と叫んで一緒に買いに行った。
まずは試乗ということで、自転車屋さんの駐車場で乗ってみました。したら、私があまりにもふらついていたので、お店の方が「奥さんはあまり乗られた事がないのですね。」的な事を夫に言っていたらしいが、私は中高6年間も自転車通学だったはずなのだ。ただし、小5まで補助輪をつけて乗っていて、立ちこぎに至ってはついにできなかったという筋金入りの自転車ヘタクソ女です。6年間自転車で山道を通っていたが、その間立ってこいだ事は一度も無く、なぜか6年間ふらついていた。おかげで太ももだけが異常に発達していた文芸部と美術部の青春時代。
そんな女が赤子を自転車に乗せようなんて思うなよと、いや、だからせめて電動でいこうぜとなったのですよ。春はもともと自転車がよく売れるし、おまけに増税前で注文が殺到していて、なかなか納品が遅いということだったのですが、私はそんなに急いでいたわけでもないのに「ほんならもうこれをくれ。」といって、試乗用の展示品を買う事にした。せっかちな関西人です。そのせいで、色が選べなかった。せっかちな自分のせいです。チビな私が、こんな戦車みたいな自転車で息子を乗せるのかと思うと、なんか笑えてくる。
そんで、ある日。息子を乗せて、傾斜も風もきつい、荒川にかかったでっかい橋を、息子を乗せて走ってみた。電動凄い!!!坂を坂と感じさせない。スバラシイ。ちょっと私がペダルに力を込めると、誰かが後ろから「よいしょ!」と押し上げてくれているみたいにぐーんとペダルが動き出す。これなら立ちこぎができない私でも、この橋を越えられる。
そう思って嬉しかったけど、よく考えたら、この橋を越えなきゃいけない事なんて生活の中で特にない。まあ、いいや。色々出かけてみよう。