出来たー!!!三重出身の童話作家村上しいこさんが初めて書いた青春小説「ダッシュ!」ついに出来上がりました。村上しいこさんは以前伊勢でご本人とお会いして、このブログでも紹介させていただきました。今回私は、装丁画と、中の挿絵を描かせていただいたのです!
三重繋がり、かつ、今回のお話は陸上部のお話で、私の夫が陸上をずっとやっていて、陸上繋がりということもあり、お互いが「う、うんめい、、、!!」と感じました。その他、私が2年前住んでいた愛知県の一宮市が、編集者の中川さんの旦那様の出身地など、細かい偶然が重なり、、私の中で異様に高揚感が続く絵のお仕事でした。
今回はまだ私の子どもが小さいという事で、打ち合わせにしろ何にしろ、本当にデザインの坂川さんにも講談社編集者の中川さんにもたくさんのご配慮をいただき、しばしありがたさに涙することもありました。
作家のしいこさんとは、伊勢の陸上競技場で直接お会いして、しかもそのときに実際に本の中でモデルとなった陸上部の監督さんともお会いする事ができて、すごく貴重な経験もさせていただきました。このお話は、中学校陸上部の女の子の成長の物語なのですが、しいこさんは実際に三重県のある中学校の陸上部に数年に渡り密着取材して、深く深く中学生達と関わり、この本が出来上がったのです。しいこさんは、その陸上部の女の子達の話をするときに、本当に愛しそうに話をするのです。「あのこは本当にがんばり屋さんなんよね。」とか「くやしくて、あのときは声がかけられなくて。」とか「監督や他のコには話せない話も、私にはしてくれたりするんだよ。」とか、本当にキラキラとした目をして話してくれました。
そのしいこさんの愛おしい眼差しが、この「ダッシュ!」には隅々まで込められています。本当はしいこさん自身が経験したことなんじゃないかと思うくらいに、緊張感、臨場感、中学生の単純ではない心の動き、息づかいが伝わって来ます。それは、実際に深く深く直接中学生と関わったしいこさんだから描けたものです。
私は絵を描くという形で、この「ダッシュ!」に関われた事が、すごく嬉しかったです。どうもありがとうございました。