大学時代からの友人かおりちゃんが、広尾のイタリアンレストランで結婚式をあげました。私は、夫と私と息子の大所帯で出席させていただきました。しかも今回はスピーチもするんです。私が。友人代表!無理矢理「私がスピーチする」って言ったんですけどね。
「私がスピーチする!」と言いたくなる程、私にとっては大切な友人でした。18才で彼女と出会ってから、本当にずっと大好きな人です。あまりにも好きすぎて、大学卒業してから「一緒に住んでくれ」と私が頼んで、練馬で一緒に5年も住んでくれた人です。人生でこんなにストーカーじみた気持ちになったのはこの人が初めてかも知れません。追いかけたくなる人なんです。
彼女の一番好きな所は、とにかく「人に流されない」という所です。例えば友人4人で一緒に旅行に行っても、彼女1人だけ別行動をしたりします。彼女の行きたくない場所だったとしたら、彼女は別の場所に行きます。でもそうしたとしても、「自分勝手」という印象を全く受けずに、逆に「やっぱりかおりちゃんはかっこいい」と思わされてしまいます。大学時代も、みんなが友人と群れたがるなか、いつも1人でカメラをもってふら〜っと原っぱなんかで歩いていたりするような人でした。私はそんな1人の彼女を見つけては追いかけて無理矢理ごはんに誘ったり、一緒に奥田民生のライブについていったりしていました。しかも彼女はすごく美人で背が高く手足が長く、染めていないきれいで長い髪の毛で、古着のアメリカンなTシャツがよく似合っていました。芸能人を無理矢理に例えるなら、江角マキコさんと今井みきさんとアンミカさんを足して三で割ったような、、、そうなるとよく分からなくなりますが、とにかく「あの人なんか素敵。」と誰もが思うような人でした。
けれども「完璧な美人」では全くなくて、すごくおかしな部分の方が多い人でした。基本的に「大雑把」な性格なので、かけていたメガネはいつもひんまがっていて、そのひんまがったメガネが風に飛ばされて車にメガネがひかれて、さらにひんまがってしまったメガネをずっとかけていました。彼女のあとにお風呂に入った時に、お風呂にメガネだけ浮いていたりもしました。映画は献血をしてタダ券をもらって観ていました。寒い時は敷き布団までかけて、床で寝ていました。そして、大学時代の彼女のアパートはいついっても鍵がかかっていなくて、本当に大雑把で不用心な人でした。ものすごく恥ずかしがりやな人で、私が彼女をほめると、「やめてやめて!」と言ってよく止められました。そこがまたいいんです!
私が彼女の事を書き出したら本当に止まらないので、そろそろ止めます。とにかく、そんな大好きな人の結婚式だったのに、連れて行った息子が思いのほか大暴れして、度々会場を出て、息子の相手をすることに大半の時間を費やしてしまいました。ちょっと心残りです。いや、だいぶ心残りです。しょうがない!
スピーチすら、子どもを抱っこしたままだったので、それはそれである意味緊張せずにできましたが。
お酒が好きな旦那さんとかおりちゃんだったので、引き出物にはかわいいお酒と、ビールをついだら美味しく飲めそうな水滴のつかない二重構造のグラス。美味しいイタリアンと緑がいっぱいのガーデンで、笑いがたくさん起こったアットホームな結婚式でした。恥ずかしがりやな彼女が、お父さんと腕を組んで、緊張の為にクチビルをかんで真っ赤になって登場したときは、涙が止まりませんでした。
ご両親への手紙の時よりも、私のスピーチで一番泣いてくれたのが、、、、嬉しかったな。ずっと幸せでいてね!大好きなかおりちゃん。おめでとう。