東京の上野で開催されている「大哺乳類展」に、なにがなんでも行きたくて行って来ました。弾丸トラベラーで。
しかし、想像を超えるような驚きは特に得られませんでした。もっとホルマリン漬けのものすんごいやつとかがわんさか見れると思っていたのでしたが、ホルマリン関係は、2〜3個でした。逆に私は初めて国立科学博物館に行ったので、常設展示も初めてみたのですが、そっちのがおもしろかった。この「ヒト誕生」のコーナーの小さいおばさんのレプリカ(約120センチくらい)に衝撃を受けたので、載せました。小さいコは泣いてましたからね、このおばさん見て。あとは、クジラの胃の中に湧いた寄生虫のホルマリン漬けにも度肝抜かれました。あのホルマリン作った人すごいよ、ほんと、「これはいいサンプルだぞ〜」って思ったんでしょうね。宣伝がすごかったから、混雑していたので観えにくかったというのもありました。親子連れが楽しそうで、それはなんとなく和みました。私も子ができたら是非連れてこようぞ。
E.Tシートン生誕150周年記念ということもあり、シートンのコーナーが充実。シートン動物記は、全部読みました。小さい頃、シートン動物記と恐竜の本と伝記と犬やら猫やらの本をローテーションで読んでました。そういや昔は動物園で働きたいと思っていたんだった。そのときの想いが蘇りました。実は大型犬がこわいと思っている自分に気付き断念。好きなんだけど、こわいんです。テレビでやっている、動物ものバラエティー番組は、動物が本当に好きな人は見ないだろうなあと感じます。獣医さんとか、動物園とかで働いている心から動物を愛する人々も、色んなジレンマを抱えながら働いているような気がします。やっぱりどれだけきれいごとを言ったとしても、動物にとっては、人間という生き物は自分たちの存在をおびやかす有害なものでしかないと、人間である私は思います。でも私達も快適さを求めてしまうし、どうしても動物には惹かれてしまうし、生まれてしまってすいませんってちょっと思いました。

3月に亡くなったおばあちゃんのエプロンが出て来ました。これしてたの覚えてるなあ。恐ろしく器用だった彼女は刺繍も上手でした。もったいなくて着れないので、しまっておこう。
最近「トイレの神様」が話題ですが、あまりにもタイムリーだったために、おばあちゃんと一緒に暮らしていた姉はあれを聞いてさめざめと泣いておりました。みんなおばあちゃんて大好きなんだよね。
そうこうしていたら、父の夢におばあちゃん登場。夢でおばあちゃんから電話がかかってきて、「内緒やけどな、天国から一回だけ電話がかけられるんや。」とのこと。おいおい、そんな大事な一回をもう使っちまうのかい?と突っ込みたくなるけど。どうやら内容は49日が終わって、それまでずっと遺影の側でクルクル回していた灯籠を消した事がちょっと嫌だったらしく、「あんた、あれ消したやろ。暗いやんか。まあ、ええけどさあ」と言ったらしいです。なんだか、内容が些細すぎてリアルでした。
父とおばあちゃんは、それは本当に、仲が良かったんです。朝食の時に、父は本当に嬉しそうに夢の話をしていました。

両親が結婚30周年を迎えましたので、大阪のリッツカールトンに夕ご飯を食べに行きました。姉と折半しましたが、私にはイグアスの滝からバンジージャンプの気分でした。
色々楽しいお皿がきたのですが、敢えてここはバターのお皿をピックアップしてみました。右のバターが北海道産無塩バターで、左がフランス産海藻入り有塩バターだそうです。その上の試験管みたいなのが、ペッパー入り岩塩と海藻入り岩塩だそうです。こういうおもしろい演出が、大好きです。毎日だとめんどくさいけど。
お皿が来るたびに、小堺かずきにソックリのウェイターさんがきちんと説明してくれます。それを聞くのが大変おもしろいです。「こちらのスープは、グリーンピースのポタージュに炒めたタマネギ入りムースを合わせた物で、そちらのスティック状のものは、イベリコ豚のキッシュでございます。」とか、「こちらの透明のグラスにはいったものはルバーブのジュレとバジリコのソルベです」とか。
へえええええ!っていちいち感心。食べ物について、ものすごく熱心に取り組んでいるひとは、こんなおもしろいことを毎日考えているのか〜と思うと感動します。何にも聞かずに食べるのと、きちんと聞いてから食べるのでは、おもしろさも美味しさも全然違うもんだと思います。
そうして楽しんでいたら、父がさりげなく、しかし確実におならをしました。ウェイターさんは父の真後ろにいたので、それなりにダメージを受けたに違いありません。気の毒なことをしました。

大学生のときは、油絵を専攻しておりました。当時なぜか「人を描くのは楽しすぎて勉強にならないから、描いちゃいけない」と見当違いなルールを決め、昆虫ばかりを描いていました。本当は人を描きたかったんですけど。なんだか恥ずかしくて描けなかった。
でも人間の次に描きたかったのが、やはり昆虫でした。特に「ガ」の模様が好きで、よく大学の夜のトイレに死骸が落ちていないか探しに行っていました。(生きているのを捕まえるのは申し訳ないので、死んでるやつ限定)小さい茶色いのは嫌いでした。でもたま〜に、衝撃的にきれいなガを拾う事ができて、虫専用缶に収拾しておりました。
しかし、私は昆虫博士でもなんでもなく、虫の保存方法など知らないまま缶に収拾していたところ、ある日「煮つめすぎた煮物」のような臭気を発したので、恐ろしくて大学の空き地になぐり捨ててきました。それ以来は、もう図鑑に甘んじています。私はナウシカにはなれないし、やっぱり人間のが好きなのでした。
左の絵は、3年生のときに描いた「富士のために」とかなんとかいうタイトルの油絵です。今玄関に飾ってありますが、訪問者は多分居心地が悪いだろうと思います。

4日間くらいかかった、、、。今度中学2年生に作ってもらう「首ふり人形」試作品。めっちゃ疲れました。でも、やりはじめたら楽しすぎて、5時間すわりっぱなしで、おしっこも我慢してもくもくと取りかかりました。いや〜、自分個人だったら絶対手を出さない領域のことなので、よい経験をさせてもらいました。
一応「自分」を作ってみましたが、親からは「こんな暗い表情で、中学生の見本になるのだろうか」的なことを言われましたが、絵を描いている時はそんな笑顔で描いてる訳じゃないしなあ、と思って正直に表現したつもりだったんですが。赤いオイルパステルの跡を顔につけたのは、血にしか見えなくて失敗しました。それにしてもなんて不幸そうな顔にしてしまったんだろう。
作っている時に、自分には決定的に常識が欠けていると思う瞬間がありました。それは、色をつける前にニスを塗ってしまったことです。あほーです。大バカもの。ニスを塗ってテッカテカになってから、「よ〜し!次は色だぞ〜!」って塗ったら全然色が乗らない。水彩絵具で着彩予定が、やむなくアクリル絵具に。しかもひび割れて、超肌荒れしてる顔面になった。さらにニスを塗ってる時に窓を閉め切っていた為に、危うくシンナー中毒に。アホーです。大バカもの。
ごめんなさい、M中の生徒のみなさま。非常識な人間に美術を教わる事になるなんて。努力します。楽しい授業にします。