ShihoSeji Blog

イラストレーター瀬島志保子のブログ
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あけましておめでとうございます、2012。

みなさま、あけましておめでとうございます。今年は良い年になりますように。

さて、毎年大阪で過ごす我が家のお正月。今年は30日に大阪に向けて出発いたしました。その日の朝、母の咳き込みがひどい。咳き込むたびに老眼鏡がずれていくくらいひどい。大晦日に母が具合が悪いという事は、私達三十路シスターズが中心となってお正月の準備をせねばならない。

大掃除も門松もおせちもまだ手つかず。そんな中、口下手なのに社交的という訳の分からないパーソナリティーの姉は、京都で外国の友人と遊ぶといって出て行った。取り残された父、母、私の3人で一生懸命掃除をしたり門松を作った。そしてヘトヘトになって出前のお寿司が届く頃、上機嫌の姉が帰って来た。

私は外出から帰って来たときは、いつも疲れ果てて無口になるけど、姉は出る前よりだいたい元気になって帰ってくる。この日もほっぺたをテカらせたアンパンマンのような顔で帰って来て「今からは私に任せてや!!」と、消耗しきれなかったエネルギーをぶちまけはじめた。

カボチャのような姉が転がる台所の風景。母はこの頃には完全にダウンして、コタツで寝ていました。私達三十路シスターズは、三十路であるにも関わらず、今年初めておせち作りに挑戦しました。

私が担当したのは、筑前煮、高野豆腐、サトイモの煮ころがし。姉が担当したのは、栗きんとん、ごまめ、酢レンコン、レンコンの煮物、紫イモのサラダ。でした。私は筑前煮を作り終えた時点で、バテて座り込んでしまいましたが、姉は「なんかもっと作りたい。」といって母を揺さぶって色々聞いていました。

料理を作る姉を側で見ていて思ったのは、何か全て実験をしているような感じがしました。「ハチミツこんだけ入れたらどうなんのやろ〜、やってみよ〜。」「アーモンド入れたらどうなんのやろ〜、やってみよ〜。」と思いついては実行していました。そういえば父が、姉の作ったスープのふたを開けるのがこわい、と言っていたのを思い出しました。毎回、見た事のない変わったスープだと言っていました。姉は小学生の頃から「レシピを見ずに勘でクッキーを作る」という遊びを繰り返していたので、三つ子の魂百までとはよくいったものです。

でもそれはそれは楽しそうに姉がおせちを作ってくれたので、私も楽しくおせちが作れました。こういうとき、姉妹はいいなと思いました。

年越しソバを食べているともう0時になっていて、毎年恒例の深夜の初詣に4人で歩いて行きました。歩いて行ける守居神社にはすでに長蛇の列。大阪の人は元気だな〜。飲み過ぎてリバースしている若者も居て、人々はめいめいに年明けを喜んでおりました。

おみくじを引くと、私は半吉、、、。姉は吉。半吉なんてあったのか、、、。小吉とどっちがいいんだろう?

  • 2012年1月4日
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ミチコの一番偉い日。

今日は毎年恒例、年末もちつきの日。物心ついてから、もちつきをしなかった年はありません。ただ小さい頃と違うのは、私も姉もそこそこの戦力に育ったということでした。小さい頃は、お餅が餅つき機の中でぐるぐる回るの見てをゲラゲラ笑って、いたずらに餅をこねくりまわして、好きなだけ餅を食べて、あとはコタツで寝ているだけでした。

その幸福な記憶の裏では母やおばあちゃんや伯母さんが、一生懸命算段をして餅米を蒸し、餅を並べる木の箱を洗い、アンコをあずきから作り、大根をおろし、大きなザルを洗い、餅がへばりついた布を洗い、餅つき機を洗いし続けていたのでした。

「今年はやるぞ〜〜!!」と鼻息を荒くして、まずは無尽蔵のエネルギーを内蔵した姉をおばちゃんちに送り込みました。私と母は、洗濯を干したり朝ご飯の後始末をしてから、遅れ気味で登場。

するとそこはもはや戦場。姉は戦士をいたわる天パのナイチンゲールのように甲斐甲斐しく、蒸し器の餅米を世話していました。この日は、餅つきゴッドハンドのおばあちゃん、エプロンをした伯父さん、マスクをした伯母さん、戦車のような姉、門松担当の母、犬の散歩しかできない父、集団行動のヘタクソな私の総勢7名が古民家に集結したのでした。

いつもはガラパゴスゾウガメよりも動きの遅いおばあちゃんが、年に一度、この日だけはチーターのようにものすごく動きが速い。いつもはただほほえんでいるだけのおばあちゃんが、この日だけはメガホンいらずの大声を出す。そして、いつもは母に怒られて頷いているだけのおばあちゃんが、この日はヒトラーのような強い独裁者となる。全員がおばあちゃんの言う事を聞く。おばあちゃんが指差す方向を向く。強い顔で頬の紅潮したおばあちゃんの横顔を見ながら、私は今年もなんだかどう動いたらいいのかよく分からなかった。

気の遠くなるような大変な作業も、最後にみんなでつきたてのお餅を食べる瞬間にすべて報われます。はああ〜、なるほど。だからおばあちゃんは毎年これをやろうと思うんだな。いつもは一人で住んでいる古い大きな家に、この日はみんなが集まって、みんなが美味しいと言うから、そしてみんながおばあちゃんをすごいと褒める。でも本当にすごい豹変ぶりなのだ。

でもそれは一年に一回だけ見られる姿だからいいのであって、いつもは菩薩のような顔したおばあちゃんがいいのです。

  • 2011年12月29日
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コリアンタウンバースデー。

26日は姉の誕生日。でも当日は月曜日なので一日早いお誕生会のつもりで前日の25日に、かねてから姉が行きたいと行っていた大阪猪飼野のコリアンタウンへ。

英語教師をしている姉は、外国が大好き。ビバリーヒルズ青春白書を録画し続けていた中学生の頃から留学体験を繰り返し、大学はアメリカに行ってしまった。自分の部屋が世界で一番好きな場所の私とは正反対の人間です。そんな姉と外国へ旅行すると、後ろをついていくだけで息切れがする。現地の変わった食べ物を食べ歩き、あっというまに地下鉄の乗り方を覚え、時に自転車をレンタルしてどこかへ行ってしまう。「ホテルでのんびりしようよ」という私の言葉はいつも蹴散らされます。世界中が姉の庭なのです。

日本へ帰って来てからも、異国情緒溢れる場所を好む姉はいつもそういう場所を探しています。なので今回のコリアンタウンバースデーは姉にぴったり。

韓国と言えばキムチ。韓流スター風の若者からパンチパーマのオモニまでみんながキムチを売っています。キムチ大好き我がファミリーも、行列ができているキムチ屋さんに並び(こういうときは、姉と母が並んで私と父は所在なげに周囲をプラプラしている)白菜のキムチ1キロ、キュウリのキムチ1キロ、イカのキムチ1キロ、姉が食べたいと言った豚足(こういうのが食べたいと思うのが私には信じられない)と、どこで知ったか肌に良いとされるタラの干物を購入。並ばなかった罪滅ぼしに私と父が荷物を持つ。キムチの重みで指がちぎれそう。

お昼は手打ち冷麺専門店で食べました。でも誰がこの季節に冷麺を食べるでしょう?そんな季節の為にちゃんと「温麺」なるものがありました。私はそれを注文し、父と母は石焼ビビンパ。

「しょうゆを使ってないから、スープがこんなにも澄んでうまいんや」と繰り返し話す父をBGMにみんな夢中で食べました。

そして、やっぱりここでも姉は一番ややこしそうな「サムゲタン」を注文。グラグラと煮え立つスープの中に丸鶏が揺れています。サムゲタンとは、鶏の中にナツメや高麗人参などの漢方系のものをつめこんで、スープと一緒に煮込んだ韓国の薬膳料理です。昔友達のヨーコちゃんと韓国へ行った時に食べて、ヨーコちゃんは高麗人参のあまりの土臭さに「二度とサムゲタンは食べない」と誓っていました。

そんな私にとっての曰く付きのサムゲタンを姉はダイソン掃除機のように吸引していきました。すると突然掃除機に目詰まりが!!どうやら高麗人参を姉が食べたらしいのです。クシャクシャにした顔で「ティッシュちょうだい」と訴える姉。食べ物のブラックホールのような姉でもどうやら高麗人参は口に合わなかったみたいです。

私はなぜかその姉を見て、姉も人間であったことを思い出し、少し安堵したのでした。

 

  • 2011年12月27日
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みんなでクリスマス。

クリスマスといえば鳥の丸焼きだぜ!!ということで、お母さんがぎゅーとらで予約していた哀れな鶏ちゃんを激写。足をそろえて慎ましやかな後ろ姿に、申し訳なくなります。あなたの命は丁寧にちょうだいいたします。

今年はおばあちゃんとお母さんとお父さんとオグと私の5人でクリスマスパーティをしました。お姉ちゃんは大阪で友人とバーでクリスマスパーチイをするらしい。相変わらず都会派の姉。

せっかくお母さんと料理を作ったのに、食べるのに夢中で撮るのをすっかり忘れていました。ヌーディな鶏ちゃんだけ。え〜ラインナップは魚が美味しいスーパーぜにやで買ったお刺身をのせたちらし寿司(寿司太郎使用)。私がおしゃれな食材だと思いこんでいるアボガドをのせたグリーンサラダ、ユズドレッシング風味。鶏ちゃんの丸焼き。炒め過ぎて縮み上がったアサリのボンゴレスパゲッティ。どうですか、皆さんの想像の域を全く超えないメニューでしょう。これが私と母の精一杯です。パエリアとか出せなくてごめんなさいね。

お腹がサンタクロースになった5人組は、南長野の集会所で毎年やっているクリスマスイルミネーションを観に行こう!と盛り上がり、トナカイではなく、私が傷だらけにしたプリウスに乗り込み出発!

車で20分の集会所には、交通整理のガードマンまでいて賑わっていました!びっくり、、、。焚火の近くではサンタクロースバンドが、サボテンの花を熱唱。いや〜いい地域おこしだなあ。頑張ってるなあ南長野は。

今年はクリスマスケーキが二つ。一つはオグが持って来てくれたパティスリーFUKAYAのシャンパンケーキ(右)。もう一つは私が津の松菱で予約したモロゾフのチョコレートケーキ(左)。何せおばあちゃんがチョコレート好きだから、チョコケーキじゃないとね。案外いつも一番ケーキを楽しみにして大喜びするのは、一番若い私ではなく、最高齢のおばあちゃんです。私は甘味リミットが早くてチョコケーキは残したのですが、おばあちゃんはおかずは残しまくっていたのに、ケーキは二つとも完食。ケーキナイフについたクリームも食べていました。そういうときは少女の顔になる、ミチコ82歳。一番若くて元気な時は戦時中でイモばっかりだもの、良かったね、ケーキがたくさん食べられる世の中になって。

みんながケーキを食べられる平和な世の中になりますように。

  • 2011年12月26日
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ありがとうございます先生方。

今日は私が勤務している中学校の忘年会でした。津のイオンモール近くのカニ料理屋さん「甲羅」でしめやかに開催されました。去年の忘年会でも着ていた、「どれだけ食べてもラクなワンピース」を着ていきました。呑み会にはワンピースに限ります。かつてジーパンで参加して、お腹にくい込み血が止まりかけたのでそれは必須です。

私は教頭先生を始めとする重鎮席にほりこまれ、お酌のタイミングも逃しまくって最初からわき汗をかいていました。追い打ちをかけるように複雑なカニの関節に必死に食らいついていると、お楽しみビンゴゲームが始まりました。今回は一人1000円の予算でプレゼントを用意して行きました。私は怪しげなオブジェとハンカチという、かなり自己満足なプレゼントにしてしまい、ずっと誰に当たるか気が気ではありませんでした。

そうこうしていると、次々とビンガー(ビンゴになった人)が現れ、割と早い段階で私のプレゼントはもらわれて行きました。私は校長先生のプレゼントがあたり、暖かそうな耳当てを手に入れました。

ビンゴ大会も終わり再び歓談していると、「今からお楽しみ第二弾で〜す!」という声が。今年は豪華だな〜!と思っていると、、、。

「瀬島先生おめでとうございま〜す!」と言われ、、、自分が何かやらかしたかと思って、毛穴からさっき食べたカニの実がはみ出るかと思いました。

私は2月に結婚する事になっているのですが、何せ非常勤の身なので他の先生方にどのように伝えるべきか思い悩み、ひっそりと校長先生にだけ打ち明けておりました。しかも校長先生とは「非常勤ですし、内密で」みたいなお約束をしていたので、本当に驚き、なんとしよう!!!???とその後どのように振る舞うべきかわからなくなり先生達の顔が蜃気楼のように遠くに霞んで見えました。

そうして、先生方から結婚祝いの斬新なお花カゴと、ほしいと思っていたたこ焼き機と、超便利な卓上鍋と巨大なペアのマグカップをいただきました。うわわわわわわわわ、こんな迷惑しかかけていない私になんというもったいない、あ、あ、ありがとうございます。この御礼はきっといたします。

私は思えば大学卒業以来、どこにも正式に就職せず、まさにぺんぺん草ようにアルバイトをしながら絵を描いて生きていました。どこにいっても責任は薄く、自分で選んだ道とはいえこんな漂うホコリみたいな大人でいいのだろうか、自分は人の為に役立っているだろうかとよく不安にかられていました。

なので非常勤とはいえ学校という場所で働けて、「先生は先生じゃない。近所に住んでるねーちゃんみたい」と今も生徒に言われ続けているので教師とは呼べない存在ですが 、このように学校の一員として迎えられている事を感謝せずにはおれません。

迷惑しかかけておりませんが、あと3ヶ月どうぞよろしくお願いします。

  • 2011年12月23日
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