
最近同僚の先生から「好きかと思って!」と言っていただきお借りした本、、、。たかぎなおこさんという三重県出身東京都在住のイラストレーターの方のコミックエッセイなんですが、、、。
ほぼ「わたし」でした。わたしの東京での生活を描いてくれているのかと、読むたびに衝撃を受けていました。3年前まで私も「三重出身、東京都在住イラストレーター」だったのですが、今は「三重出身、つくばに4年在住、東京都には5年在住、現在三重在住イラストレーター」です。
一人暮らしをしていたのは正確にはつくば時代の4年間だけなのですが(東京での5年間は友達とルームシェア)、も〜〜〜〜私の一人暮らし時代の気持ち、東京にいたときの気持ちが鏡のように映し出されていて、読んでいてとても懐かしい気持ちになりました。
例えば、新聞の勧誘がコワすぎて、断りきれずに3ヶ月分取ってしまったり(居留守を使うという事ができなかった)、新聞受けに新聞が入るたびにガチャンという音にびびってくやしかったり、キャッチセールスの存在をよく知らなくて、まんまとキャッチされのこのこついて行ったり、深夜に突然模様替えをしたくなって決行したり(それで結局失敗して元に戻すところまで一緒)、食べ物のマイブームが始まると、そればかり食べたくなってずっと同じ物を食べているとか(私の場合はオリーブとシーチキンの入ったスパゲッティを毎日食べていました)。
それとも女性の一人暮らしってみんなこんなものなのかな。それとも三重の人だからこうなのかな??
人にイチイチ伝えないような些細な「あるある、そうだよね」をとても細かく描写していておもしろいので、是非皆様も読んでみてください。
たかぎなおこさんの「ひとりぐらしも5年目」、「ひとりぐらしも9年目」です。

もうすぐ会期が終わってしまう!と思って慌てて学校帰りに三重県立美術館で開催中の「イケムラレイコ うつりゆくもの」展に行って来ました。
三重県立美術館で展示する前は東京国立近代美術館でも展示されていた、堂々メジャー!な展覧会です。なんでまた三重県で?と思ってイケムラさんの略歴を見て納得。三重県津市にお生まれです!嬉しいな嬉しいな。地元出身というだけでどうしてこんなに嬉しいのだろう。
このイケムラさんは、大阪外語大在学中にスペインへ渡り、セビリア美術大学で美術を学んだ後、スイスへ移住し次にドイツで美術を学び、、、現在はケルンとベルリンにアトリエを構えて絵画、彫刻、ドローイング、写真など多岐にわたる作品を発表し続けているとな、、、。ほっほ〜〜〜〜〜。
自分の部屋が一番好きな場所の私には到底想像も及びません、遠い外国を転々として制作活動をするなど。今まで引っ越しの度にパソコンの接続のことで気分が憂鬱になっていた私になど、そんなこと到底できません。とにかく、自分にできないことをやっている人はみんなすごいなあと思います。
畑で野菜を作る事ができるおばあちゃんも、だからすごい。英語を教えているお姉ちゃんも、すごい。

メイン会場外に設置されていたイケムラさんの彫刻を写真を撮ってもいいか?と案内係のおばさまに尋ねると、わざわざどこかに電話をかけて聞いてくれた。フラッシュをたかなければいいらしいので撮った。私は写真が下手なので、あまりイケムラさんの魅力を皆様にお伝えする事ができないけど。
写真を撮っていたら、この美術館の会長さんが通りかかった。すると案内係のおばさまが慌てて写真を撮っている私の弁明を会長にしてくれていた。「フラッシュはたいておりませんのよ。」と。そしたら会長は「あ、うん。別にいいよ、全然。」と言って笑って通り過ぎていかれた。おばさまは私に「おほほほほ、今の会長様なんでございますのよ。」と言った。何かそれが一番面白かった。

今年もやっと年賀状のシーズンが終わりました。我が家は毎年700枚年賀状を注文しますが、そのほとんどが父のものです。私は毎年ほんの30枚くらいですし、母も50枚程度です。
父は顔が広いというか、交友関係を整理できない人間なのです。交友関係だけではなく、父の部屋も常に空き巣被害に合った部屋のようにぐっちゃぐちゃです。ええ、片付けられない人間なのです。なので、相手からは年賀状がこなくなっても、毎年父はそのことに気付かず、一瞬でも年賀状やりとりが合った人には一生年賀状を書き続ける事でしょう。そうこうして膨らんでいった600人の友人知人に、毎年腱鞘炎になりながら年末やみくもに筆を走らせています。

私はイラストレーターなので、自分の年賀状は自分で印刷しますが、父と母の年賀状は母が毎年デザインしています。毎年、上の写真のようなゆる〜〜〜い干支のイラストです。
この母の干支イラスト、年によって出来にものすごくばらつきがあり、たまに奇跡のように素晴らしくかわいい絵が生まれたりします。母は出来の良かった年のイラストを眺めては「この年のあたしは、すごかった」と言ってため息をつくのです。

ちなみに、母の30年に渡るファミリー干支イラスト人生の中でのベストワンがこれ。この絵は、実は25年前に描かれたものなのですが、巡り巡ってトラ年の時には必ずこの奇跡のトラの絵を引っ張りだして来て使い回しています。
なので、もう三十路のはずの私達姉妹は、このトラのイラストの世界では永遠に5歳と4歳のままなのです。当時は昆虫のようにちんちくりんだった私も、今や体重は母を6キロ程超えて(なぜか身長は抜けなかったにもかかわらず)、かなりのボリュームに成長しました。
でも母は未だに私の事を「小さい子」と思い込んでいて、それが世間の母が思う末っ子というものなのか、と毎年ファミリー干支イラストの私をちんちくりんに描く母をみてそう思います。

未だ正月ぼけの残るたるみきっていた私の心を揺さぶる出来事が今朝ありました。チャイムを鳴らすヤマトさんのミドリの制服。
うおおおお!!!なんとオオモリメグミさんから結婚お祝いのお花が届きました。それも最高にキュートな!どうして私の好きなお花の種類をご存知なのかとお聞きしたいくらいに、私の好きなガーベラや丸い菊の花がたくさん。フレッシュでキュートなその輝きに、私のお腹のセルライトも少しはがれ落ちた気分に!!
このwebにもたくさん登場していただいているメグミさん、ウクレレ歌手でもあり、バリバリのキャリアウーマンでもあります。メグミさんのライブ告知ポストカードやCDのイラストをたくさんコラボさせていただいております。10月に東京で私がグループ展をしたときも駆けつけてくれました。
なんというか、語らずして、私に素敵な生き方を教えてくれる女性です。
本当にどうもありがとうございます。

一日の朝。姉は朝から着物を一人で一生懸命着て、今年大厄なので昨日行った守居神社に改めて厄よけに行きました。着物の姉の横で、私は赤いトレーナーにジーパン、ノーメークだからマスク姿で姉の荷物をもつ係。格差社会に反抗して公園で寝泊まりするニューヨーカー風です。
去年から1年間着付け教室に通っていた姉は、もうすぐ着付け師範の免許を取るそうで、私のわからない専門用語を色々出してきては母と着物談義に華を咲かせています。大阪のおばあちゃんが残して逝った着物達を、姉と母がクリーニングに出したり修繕したりして丁寧に着ていくつもりらしい。頼んだよ、私はどうせジーパントレーナースポブラ野郎だもの。
厄よけはなぜか厄よけしてもらう家族も同席できるらしく、神社の境内に父と母と姉と私が上がってお祓いをしてもらいました。母はタイツにあいた穴を一生懸命隠そうとしていましたが、しっかり穴は見えていました。バイト風の巫女さんが、何やら舞を踊って私達の上で鈴を鳴らしてくれました。病は気からって本当だよね。これやったら悪い事が起きないなんてさ。
でも私は案外そういうの信じてしまうから、これで安心だね、姉ちゃん。
三重のおばあちゃんは、寝室の神棚に飾ってある家族全員の写真に向かって、毎朝祈りを捧げているらしい。だから私らは毎日健康なんだってさ。ありがとね、おばあちゃん。