ShihoSeji Blog

イラストレーター瀬島志保子のブログ
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夏の庭2011

おばあちゃんちの夏の庭から、なんだか命が吹き出しています。

まずビワが途方もなくたくさんなりました。おばあちゃんの兄弟から近所の人から何から、ビワをもらいにきてくれます。昔はなんだかビワってすごく貴重な気がして大好きでしたが、ここまでたくさんなると、ちょっと好きじゃなくなって来ました。家の外のバケツに無造作に大量にいれられたビワが、なんだかさみしい。

そして、いよいよサルよけの網を張り巡らすことになりました。入るには、重たい丸太三本を転がして、6個の洗濯バサミを外さなければなりません。以前のように、おばあちゃんちを散歩がてらちょいとナスビを収穫しちゃおう、というような気軽さは失われました。しかも、猿やシカが好きなイチジクは、うっっかり網の中にいれるのを忘れ、彼女の地団駄を踏む姿が見られなくなるということはなさそうです。この網は10年持つらしいので「それまで元気に畑をがんばる」というのがおばあちゃんの目標だそうです。頼むぞ、網。10年以上頑張ってくれ。

今はこの網の中で、スイカとキュウリとナスとトマトとかぼちゃがむくむくと大きくなっています。

キュウリもナスも大好きだけど、私が一番楽しみにしていたのは、大葉です。せっせとむしりとっては食べています。この子には薬味や飾りにしておくだけではもったいない、すごい栄養があるのです。去年おばあちゃんに頼んで植えてもらった大葉が、今年も何食わぬ顔でそだっていました。なぜか去年とは微妙にずれた場所に育っているのは、なんで?

もはや昼間は暑すぎて出られないので、夕焼けの写真しか撮れなくて残念ですが、ここから見える津の街は本当にきれいです。(目を凝らすと、蜃気楼のように遠くの方に見えています)津の市街に実際行ってみると小さくて何の変哲もない街ですが、ここから見るとなぜか超ビッグな夢のようなシティに映るのです(笑!)

「都会さはいいべな〜」ってつぶやきたくなるような、あそこへ行けば何でも手に入る近未来スーパーシティが広がってるんじゃないかと思わせてくれるのです。あくまでもこの場所から見るとだけどね、、、。行ってみると、県庁所在地らしからぬシャッター街が広がってるけどね。はは、、、。

  • 2011年7月8日
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母の誕生日

先月は母の誕生日でした。父も姉も私も、思い思いの誕生日プレゼントを用意しました。

まず上のバカでかい南国風の木は父からのプレゼントです。父はザルのような感覚で物を選ぶので、我が家の屋根事情や玄関の大きさをすべて無視してこれを選んだらしく、この木はもう成長する事を許されません。すでにサイズがいっぱいいっぱいだからです。

誇らしげな顔で「ええやろ?これ。」と言っていた父でしたが、母は「もう少し考えてくれればええのに」と影でぼやいていました。毎年の事です。うちのエクステリアには、父がプレゼントしたばかでかい観葉植物が所狭しと置かれています。後ろにある、すでに屋根に頭がぶち当たって、葉っぱが折れ曲がっている木も、父が母にあげたものです。彼は、他の植物の名前は一切覚えようとはしませんが、自分の送った植物の名前だけはちゃんと覚えているようです。

これは姉からのプレゼントです。夏用スリッパ。

いつもは、しまむらで買った300円のスリッパですが今年の夏は足に優しい高級スリッパです。

でも母の足は大きくて、ざらざらしていて、人一倍よく動くので、このスリッパの命も短いかもしれません。

最後に私から母へのプレゼント。昔、ブラのワイヤーが飛び出た状態で使っていた母の胸に、ワイヤーが突き刺さっているのをみて「これからは、下着をあげよう」と私は思ったのでした。これは何着目になるのかな?

下着売り場で「母にあげる」と言うと、ラクダ色のでっか〜いパンツとか、ノンワイヤーのかわいくないデザインのものを販売員の人が出してくるので、もう何も聞かないようにしています。母は私よりなんでも派手です。顔も化粧も服装も性格も、私より100倍華やかな人間なので、これからも華やかなものを身につけて楽しく明るく生きてほしいと願っています。

姉がくれたスリッパと、私が数年前にあげたパジャマを着てくるくると回っていた母は、嬉しそうでした。

 

  • 2011年7月4日
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サルが来る。

冬以外は、けっこうな頻度で猿がうろつく我が家の周辺。

その日、外が妙に騒がしいのでベランダに出てみると、いつもは静かな田んぼのあぜ道に猿が徒党を組んで押し寄せていました。あまりに騒がしいので、近所の人もわらわらと外に出て来て猿を見物。最近都会から引っ越して来たお隣のハヤシさん一家は、小さな娘さん二人と、お父さんと、お母さんと、おじいちゃんの家族全員で興奮した様子で見物していました。

昔からこの地域に住んでいる人たちは、猿=敵なので田んぼに向かって猟銃の空砲を鳴らしたり、大きな音を出したりして追い払おうと必死でした。しかし、猿達は知らぬ顔で実ったばかりの麦をむしゃむしゃ食べています。

こちらはまた別の日。本日は我が家が狙われました。朝から外の薮が揺れていました。

見ると庭に4匹の猿が。数では負けている。私と母は静かに窓を閉めに行きましたが、そのときに猿と目が合って威嚇されました。猿はよくわかっていて、相手が男だと例え中学生でも逃げるのですが、相手が女だと年齢関係なく応戦してこようとします。例え私が関取のような声色を使ったとしてもダメなのです。

私と母は、縮み上がりながらもちょっとだけスリルを楽しみました。

  • 2011年6月24日
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今年も梅がなる。

当たり前だけど、去年なったら今年も梅はなるんだね。

おばあちゃんが「梅がなったから取りに来てえ」と言っているのを聞いて、「ええ?また?」と首をかしげそうになりましたが、あれはすでに去年の事か!去年も同じようにおばあちゃんと一緒に梅をもいだのでした。おばあちゃんはあの広大な畑で、毎年同じように同じサイクルで種まきと採取を繰り返しているんだ!とものすごく当たり前の事なのに、妙に驚いたのでした。去年は「なんて梅もぎは大変なんだ、、、。」と思ったものでしたが、彼女は毎年それをしていたんだった。そりゃあ、O脚にもなるわ。

でも、野菜や果物は毎年同じように実をつけるわけではなく。一昨年はどっさりで、去年はちょびっとで、今年は普通で、というように気まぐれです。

おばあちゃんちには三本梅の木があって、小梅と中梅と大梅です。小梅と中梅は虫にやられまくって、私が木をゆらすと、私の全身に虫が降り注いできました。人は案外大きなショックを受けると、声はでないものです。私は無言で、手にびっしりとついたアブラムシの死骸を洗い流しました。虫が嫌いなヨーコちゃんだったら死んでいるかもしれない。

小梅と中梅は見限って、大梅の採取に向かいました。おばあちゃんが日に日に細っていくので、今年は私だけで梅もぎをするといっていたのに、なぜか三メートルくらいある竹の棒を引きずりながらおばあちゃんが近づいてきました。そして手の届かない場所になっている梅の実を、つぎつぎとおばあちゃんは叩き落としていました。私が同じようにしても梅はなかなか落ちてくれないのに、おばあちゃんがすると梅はうまいこと落ちて来ました。

彼女はまだまだイケる!!!そう確信した瞬間でした。

数日後、取った梅は梅ジュースになるべく、瓶の中でひしめいておりました。おばあちゃんはこの梅の上にのっけた砂糖がじんわりと溶けて行くのを毎日食卓の上でにやにやして見ているそうです。私達がおばあちゃんちでご飯を食べる日に食卓にこれがバーンと置いてあるとけっこう邪魔なのですが、彼女にとっては娯楽の一つなので、誰もそれを食卓から引きずりおろそうとはしないのです。

彼女は、流し台の横に放置してあるじゃがいもから芽が伸びて来た時も、にやにやしてずっとそれを見ていました。うちの姉は、ジャガイモから伸びて来た芽がこわくて触れられず、母に言って引き取ってもらっていました。人それぞれです。

 

  • 2011年6月17日
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トリッパー2011夏号

週刊朝日別冊小説トリッパー、2011年夏号が届きました。

私が扉絵を描いている、前田司郎さんの「濡れた太陽」は今回の第7話が最終話と聞いていたので、とても寂しく思っていました。ところが、書いていたらどうやら入りきらなかったのでしょうね、、、。第8話までもつれこんでくださるらしいのです。嬉しいな〜。

ということで、全然最終話っぽくない絵を描かせていただきました。むしろ今から始まりなんじゃないのか??ぐらいの気持ちで、私が勝手に。

こちらが原画。以前、あるデザイナーさんに「どうして白黒でしか掲載されないのにカラーで描いてるの?」ともっともな意見をいただいてしまいました、、、。た〜し〜か〜に〜。

理由は簡単で、私が白黒で描いた事がないからというだけなんですけれど。ええ、私が未熟なだけです。最初から白黒で描けば、印刷された時のギャップも少ないでしょうに。

今回のこだわりは、パジャマの柄を80年代っぽくしてみたことです!!!今何が若者の間で流行っているのかわからないので、勉強しなくてはいけませんね。中学生はどうやら遊戯王のカードと「うちら」という言葉が好きみたいです。

 

 

  • 2011年6月15日
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