
滅多に東京に来られないけど、だからこそ会いたい人はたくさんいます。でも滞在時間はほんの数時間。会いたいと言っておいて、会えなかったらとんだ失礼なので、かなり近しい友達にしか声をかけられず、、、。東京時代の同居人、さっちゃんとカオリちゃんがギャラリーに来てくれました。
さらに、ポスター展でペアを組んで以来ずっとメールのやりとりをしていたデザイナーのマキ子さんも、旅行を早めに切り上げて駆けつけてくれました!久しぶりに会う、大好きな人々を目の前に、私は調子に乗って図に乗って、汗をかきすぎてタイツが蒸れました。多分ギャラリー内ですごくうるさかったと思う。ただでさえ、妊婦で幅をとっているのに。
マキ子さんは、旅行先の博多の櫛田神社で安産お守りを、さっちゃんも旅行先の伊勢神宮(あれ?私近いじゃん)で安産祈願の腰布を、カオリちゃんも旅行先の北海道で六花亭のチョコレートをそれぞれプレゼントしてくれました。旅行好きの友達に囲まれて幸せです。こんだけ安産祈願をしていただくと、いよいよワタスのやや子も元気に生まれて来るより他は無かろう。ありがとうありがとう!
友と過ごす時間はあっという間。銀座と渋谷のシューズ屋を駆け回っていた夫が迎えに来てくれました。この日は神奈川の夫の実家に初めてのお泊まりです。いつもなら緊張するはずの私ですが、友達としゃべりまくったお陰で気が大きくなっており、ご両親に会うのがすごく楽しみでした。
初めて私が夫のご両親に挨拶に行った日、お寿司を出していただいたのに私は緊張のあまり全然食べられなくて、すごく美味しいお寿司だったのに残してしまったのです。私はなぜかそのことを、ずーっとずーっと悔やんでおり(食い意地が張ってるだけだけど)、今回も緊張してご飯が食べられなかったらどうしよう、とか考えていたら、それはいらぬ心配でした。でへへ。
今回は夫が好きな「お母さんの味」を是非私もいただきたい!との私のリクエストで、「豚と大根の煮物」を筆頭に、手羽の唐揚げやカニクリームコロッケや舟盛りのお刺身や、お父さんが味付けをしたというお味噌汁や生ハムのサラダなど、色とりどりのごちそうが並び、私は興奮してごはんまでおかわりしました。特にやはり煮物は、、、真似できないと思いました。綺麗な面取り、奇麗なべっこう色、、、濃すぎ無いのにしっかりしみ込んだ味、、、私が今まで夫をがっかりさせてきた理由が分かってしまいました。とてもじゃないけど再現できないから、また食べに来させてください。
ほかほかあったかいお風呂やお布団や、ご両親とのおしゃべりがとても楽しくて、夫もいつもとまた違う楽しげでリラックスした様子で、時間が止まればいいのになーという気持ちでした。

愛知へ帰る日の朝。お母さんは朝からしゃんと綺麗にしているのに、私はボサボサのパジャマ姿で夫より遅く目覚め、美味しい朝ご飯をいただきました。午前中、夫は馴染みの陸上競技場へやはり走り去ってしまい、図書館好きの私はその間近所の図書館へ。どこの土地へ行っても、図書館はやっぱり楽しいな〜。お昼は再び美味しいお寿司をごちそうになり、昼寝までさせてもらって、もうこのまま帰らなくてもいいんじゃないかと日だまりの温かい布団の中で私はぼんやりと考えておりました。
しかし、楽しい時間ほど早く過ぎ去るのであった。帰りの車の中で「始まりがあれば、終わりがくるんだね、、、。」と当たり前のことをぼそぼそと私はつぶやきながら、夕日に霞む富士山を見つめつつ愛知へ車を走らせた(夫が)。
また来ます!!楽しい時間をどうもありがとうございました。

そう、私はこれが目的でした。夫はシューズ、私は展示。銀座へ走り去った夫を見送り、12時オープンのギャラリーDAZZLEさんへ。ここは以前「ポスター展」という展示でもお世話になりました。

今回は48人ものイラストレーターが参加しているので、多種多様で見ていてすごく面白かったです。一人のイラストレーターにつき一文字、読み札も絵札も両方考えます。文字を選ぶのは早い者勝ち、私は色々悩んだ結果、「ひ」を選びました。悩んだ割に、なんで「ひ」を選んだのかもう忘れた。確か先に描きたい絵があって、それに無理矢理文字を当てはめたような、、、。

私の「ひ」のカルタ。なんか描いてるうちにどんどん毛量が増えていって、ライオンみたいな女子になってしまった。「これは瀬島さん自身の事を描いているのですか?」と色んな方に言われましたが、そんなことは何も考えていませんでした。ただ天パの寂しそうな女の子が描きたかっただけでした。時代は勝手に昭和と決めて。
一応、引っ越しトラックを見送っている図なのです。すべては妄想から始まります。
他の方の作品も、とにかく色々でおもしろいです。「ワイルドは みんなちがって みんないい」とか「おっぱいは 手のひらサイズの ちょっと大きめが理想です」とか、皆さん自由に楽しんでおります。しかもこのカルタは、ちゃんと販売しています。ギャラリーにて。わたくしもいただきました。一生の思い出だ。子どもと遊ぼう。

1月15日から1月27日まで、青山のギャラリーDAZZLEさんで48人のイラストレーターによる「いろはカルタ展」というのが開催されています。私も出させていただいています。でもお腹がだいぶ大きくなってきていたので、一人で新幹線では行けないかもしれないなーと半ばあきらめかけていたそのとき、夫が「仕事を一日休みもらって、オレも一緒に車で行く、、、。」と静かに決定。
ばんざーい!と金曜日の夜、夫の仕事が終わり次第車で東京へ。握り飯と卵焼き、チョコレートにみかんにせんべい、携帯簡易トイレなどを積み込んでひたすら夜の高速をぶっとばす夫。私は隣でにぎりめしを渡したり、ジュースのふたを開けたり、くだらない話をタラタラと垂れ流す。私の話に夫が相づちを打たなくなってくると、それは「疲労がピークだぜ、静かにしててくれ」という合図なので、じっとだまっていたりする。
予約していた新宿のビジネスホテルに着いたのは夜の12時、夫はもうフラフラだった。苦労かけるね、、、おまえさん。私のいびきに睡眠を邪魔されぬために、耳栓を突っ込んで夫は泥のように眠ってしまった。

何も私の為だけに東京さ来た訳じゃねえべさ。夫は夫で静かに目的を定めていたのであった。それは、「東京にしかない、足を計測して作るオーダーランニングシューズ」を作る為であった。そんで、それをまだ決めかねていた自分への誕生日プレゼントにするというのだ。ぬかりのない夫であった。そんなことで、朝10時頃に新宿のホテルを後にして、渋谷の「B&D渋谷ランニングラボ」へ。
ところが、いざ行ってみると担当者が休みだという。えええええ〜!!私ら愛知から来てるんよ?!しかもちゃんと事前に19日に行きますって電話で伝えていたのにです。もうショックで夫も表情には出さなかったけど、相当怒っていたと思います。
事態を重く見た別の店員が、「私が計ります」といって、一応計測。

計測中の図。シールを貼って、特殊な機械に足を入れる。私にはなじみ深い夫の幅広甲高な足が白昼にさらされています。ちゃんと爪は切っているかしら?と心配になる。
ところが計り終えた後、ちゃんと担当の人が計らないと、やはり商品は渡せないという話になった。まあ、そりゃそうだろうよね。そして、担当者の人が急遽来てくれることになった。でも夕方になるらしい。それでもいい、とにかく夫の足を計ってやってくれ!睡魔と闘いながらここまで来たのだ。北島康介さんじゃないけど、「夫を手ぶらで帰らせる訳にはいかない」状態だよ。
で、夕方になるまで、夫は銀座のアシックスでも計測してシューズを作るというので、私を青山に下ろして銀座に走り去って行った。おーい!私の展示は見ないのかーい!

混雑を嫌う夫婦の初詣は遅い。家から徒歩20分の真清田神社へ。私はいつも「まきよた神社!」と言ってしまうが、正しくは「ますみだ神社」と読みます。昔から一宮市民に親しまれております。もしかしたらここに詣でるのは最初で最後かもしれん。悲しき転勤族の性。
五円玉にありったけの想いを託して祈る。今年はとにかく子どもが無事に生まれる事を祈るばかりです。あとは次の転勤場所がいい所でありますように。家族が皆健康で過ごせますように。五円玉に想いを乗せすぎる。

駅中についに新しく図書館がオープンした。嬉し過ぎる。きれいすぎる。真っ白なトイレのまぶしさに目がくらんだ。自分の尿の色がよく分かります。建物は次回またご紹介します。あー、図書館の中に住みたい。
テンションが上がり5冊借りる。「やってはいけないお金の習慣」「子どもにかけるお金の本」「日本を滅ぼすB層の研究」他に人気漫画家の子育てエッセイ。知識は武器だー!と思って色々読むけど、ほとんど身についてくれない恐ろしい老化現象。というか自分の色んな限界を最近どんどん目の当たりにしています。もう何にも入ってこない。ジョジョの奇妙な冒険の台詞なんて覚えてる場合じゃなかったよ。忘れてもいい、色んな本を読み続けよう。
それと、絶対借りようと思っていた「子どもの名付け辞典」。名づけ辞典だけでめちゃくちゃ本数があった。需要があるんだねー。その中で、なんと「2013年に生まれる子ども限定」の名付け本があったので、それにしてみた。すげー、1年後にはこれは紙くずになるんかと思うと、なんて儚い本なんだ。分厚いのに。
名付け辞典を借りるっちゅうことは、性別がわかったのかというと、お医者さんに3回聞いて3回とも「男の子だと思うよ。」と言われたので、まあ男の子だろう。少し前に食べたロールケーキに入っていたイチゴに突起物がついていたので、私自身はずっと男の子だろうと思っていました。
私は前々から名前についてあーだこーだと夫に提案していましたが、なぜか夫と全然気が合う気配がない。「いやだ」「それはない」「ありえない」「本当にちゃんと考えているのか、君は。」と散々言われてきたものの、未だ夫から名前の提案はされず、この本を借りて来てようやく最近ちらちらと見ているようです。
でも項目に「生年月日をプラスしてパーフェクトな吉名に!」とか「陰陽配列にも気をつけよう」とか「不足している気を補う漢字」とか見ていると、すご〜く何かモヤモヤとする。そんだけ「パーフェクト」にしたってねえ、荷が重かろう?「あなたはパーフェクトな名前をつけたんだから、不幸になるはずがないのよううう!」なんて言えんよ、子どもに。
ということで、多分直前まで色々迷い悩むでしょう。なんなら、生まれてから子どもの顔見て決めたらいいやね。

ぼけーっと新聞を読んでいたある日の午後。私が以前勤務していた中学校で、マンツーマンでいつも授業していたなっちゃんという中学生の女の子と、仲良くさせていただいていた家庭科のY先生からプレゼントとメッセージカードが届きました。突然のプレゼントにびっくり!
と同時に、懐かしさと嬉しさがじわりじわりとこみ上げて来ました。なっちゃんとY先生とは、小さい教室でフェイクスィーツを作ったり、ミニワッフルを作ったり、英語の歌を歌ったりモビールを飾りつけたり、噂話に花を咲かせたり、楽しい時間をたくさん一緒に過ごしました。「来年も一緒に勉強しようね!」と言っていたのに、私は結婚して遠くへ。多分Y先生が私のブログを読み、私の妊娠をなっちゃんにも教えてくださったのでしょう。
たまごクラブのヒヨコのビーズアートと共に、懐かしいなっちゃんの字が。相変わらず楽しい授業をしているようです。

そして、Y先生はさすが家庭科の先生!私がブログで「計量スプーンがねえから、料理失敗してしもうた」というような情けない発言を垂れ流していた事を見逃さず、なんと計量スプーンを送ってくださった!!!しかもなんかすごい立派なやつだ!え〜っとどれが小さじ?中さじ?大さじだ??まずそこから勉強だ。
さらに、なんかおしゃれな赤ちゃんのおもちゃまでプレゼントしてくれました。夫は「ん?これはどうやって使うのだ?」と言っていたけど、赤ちゃんが握って振るんだよー!多分。握らせまくろう。舐めさせて、振らせまくろう。ありがとうございます。新年からもったいないき贈り物です。二人が、私の為に一緒に手紙を書いて、こうしようああしようと相談してくれたのだなあと思うと、それが一番嬉しい事でした。

計量スプーンを持っていなかった女の作ったオムライス、、、。おかしい、私はケチャップライスの上でふわりととろける卵を作りたかったのに、できたのはカッチカチのぼろぼろタマゴ。米すらも隠せないほど縮みあがっております。卵3個も使ったのに。
失敗作を私がスルーしようとしたら、夫が「ブログにのせたまえ、この汚いオムライスを。」と言ったので、そんなつもりなかったのにのせることに。ケチャップで可愛くハートでも描いたらどうにかなるかと思ったけど、事態は悪化しただけだった。これを見たら、Y先生は計量スプーンうんぬんだけの問題ではないと思ってしまうかしら、、、。よーし!計るぞー!