シャマランさんには一度「サイン」という映画でものすごい裏切りを感じていたので、今回もある程度の覚悟をして挑みました。もーすごかったです、今回は。私が小6のときに書いたおとぎ話くらいつじつまが合わない気がしました。眠そうな姉を叩き起こして一緒に観ていたので姉が途中で愛想をつかして眠ってしまいやしないかとハラハラしました。
これはシャマラン監督が、実際に自分の子ども達に聞かせていた自作のお話ということなのですが、そんなに思い入れのある話なら、もうちょっと大事にあたためてから出してほしかったなあと個人的に思います。上手く行けばものすごくおもしろくなりそうなだけにもったいないと感じました。
多感な妹のついたウソによって、姉の恋人が刑務所に入れられてしまう。さらには戦争とかもあり、非情にシリアスな映画でした。自分のついたウソにずっと苦しめられて生きる妹の姿が、ものすごく痛ましい。
シリアスシーンに突入する前に、裕福な家でのびのび暮らす彼らの姿を見ているだけに、落差に驚きます。またそのバラ色の時代の描写がふつ〜に羨ましい感じです。金持ちっていいな〜。みたいな。毎日何食べてんのかな〜お洋服どんだけ持ってんだろな〜とか。見てるだけでそのシーンは幸せ。
大学生のときだったら、なんかこういう雰囲気勝負のものは「おされ〜」と思えたんですが、年取ってくると「もっとわしを笑かしてくれ、もっと感動させてくれ、もっと泣かせてくれ〜」とだんだん貪欲になってきてしまいました。あれれ?終わっちゃったぞ?なんだったのや??結局なんなのや?っていうのは疲れます。「あとはあなたの想像力次第、、、ふふふ、つかまえてごらん。」はもういやです。
あとは、このアバズレてる講師ユリのこの「あたしってほら、めちゃくゃちゃだからさ」という感じも、絶対関わりたくないなと思いました。講義を途中で投げ出すんじゃないよ、本当にまったく。
TUTAYAの名作100選に選ばれておりました。知人からも推薦を受けました。
私はどちらかというとエモーショナルな人間なので、このようなドライな映画は向いていないようです。人を殺すのはいけないことだし、ドラッグは悪魔の薬だし、強盗はされる側だし、ギャンブルにも一切興味はありません。そのように教育を受けてきました。だからこれは自分の子どもには観せてはいけない類のものです。
しかし、なにか上品さを漂わせる映画でした。なんでだろう?
実は、原作は2巻目の「秘密の部屋」までしか読んでいないため、ハリーポッターにはまってすべてを読破している友人が語り部となって解説をしてもらいながら今まで映画を観て来ました。それでも毎回びっくりするほど内容がわかりません。映画館で孤独を感じます。でもハリーやロンの成長を楽しみに今までこつこつ観て来ました。もはや親戚のおばさんのような気持ちです。最後まで、ハリーが若ハゲになったり、ハーマイオニーが激太りしたり、ロンが主役級にかっこよくなりすぎたりしないかハラハラしながら見守って行きたいです。