大好きです、元CIA捜査官やらFBI特殊部隊もの、絶対弾に当たらない超人主人公。そういうオレオレ映画はだいたいハリウッドのものだと思っていました。でも今回はフランス産でした。だからなのか知らないけど、めっちゃくちゃ人がライトに死んでいきます。ハエのごとくに殺されて行きます。しかも主人公に。さらにどんだけ命乞いしても殺されます。しかも主人公に。まさしく娘の為に鬼畜と化したパパ。娘の為になら民間人さえも撃つパパ。そんなパパだけど娘には言いなりで、そこが情けないやら愛おしいやらで涙を誘います。
そのパパ役が、またとてもいいです。冷静が服を来て歩いているようなリーアム・ニーソンが演じています。なんというか、冷たそうだけど優しそうで汗をかかなさそうなこのさらさらした顔。よく塩顔とかいいますが、この人は私の中で砂顔です。
お話の内容はというと、元CIA捜査官ブライアンの娘キムが友人とのパリ旅行である犯罪組織に誘拐されて、それを死にものぐるいでブライアンが救出するっていう聞いた事あるような話です。しかしその誘拐組織はどうやら本当にあるらしいです。誘拐された娘っ子達は、麻薬漬けにされて売春させられるんだそうです。恐怖で目眩がしました。ちょっとその犯罪組織をまず根本からどうにかしてくれよと切に願いました。だからパパがどんだけ悪い奴らを皆殺しにしても、「もっとやっちまえー!!!」とならざるをえませんでした。
娘達よ、知らない人にはついていかない、話さない、自分の身は自分で守れるようにならなきゃいけません。というのがこの映画で得た教訓です。だから私は中学の頃、車がひとつも通らない農道でも、ヘルメットをかぶって自転車通学していました。
久しぶりに映画を観ました。ちょっと前にブームとなったハチクロというヤングムービー。
実は!!この映画には私の出身大学の、私が在籍していた棟が舞台として使われているのです!けっこうたくさん出て来ます。すごく嬉しい。でも当時はあまり興味がなくて今まで全然観てなかった。テレビでやってて今初めて観ました。もうそこに一番関心があったので、懐かしくて景色に夢中でした。しかも、友達がエキストラで出ているー!内輪だけで盛り上がるだけですが嬉しいものですね。
映画の内容に共感するには年を取り過ぎているので、軽く鳥肌などもたちましたが、俳優さん達みんな良いです。観る前はどんだけ甘酢っぱい展開になるのやらおそれていましたが、想像より全然良かったです。みんなかなり自然でした。演技上手いなあ。きっと10代や20台前半だったらいてもたってもいれないでしょう、クウウウウウウ!!!!ってなると思います。逆にひねくれて「っふん」ってなる可能性もありますが。というくらい理想の大学生活が描かれています。みんなこれを夢見て大学に入るんでしょう、きっと。
それで、きっと同期で蒼井優ちゃん演じるはぐちゃんみたいなのが居たら、恐らく嫉妬に狂っていじわるなんかしてしまっているでしょう。実際美大にはああいう人居ました、森田みたいな人も、真山みたいな人も。竹本みたいな人は居なかったけど。ただああいうキラキラ組には、眩しすぎて私は近づけませんでした。今大学時代に戻れたら、もっとうまくやれるのかしらん?いや、我が青春に悔いなしと言いたい。
「私はできる限り、丁寧な言葉であなたたちと向き合って来たつもりです。友達のような教師になるつもりはありませんでした。」と冷静で美しい言葉で冒頭に話す森口先生が、とても好きでした。友達のような教師が多くのドラマでもてはやされている今の日本で、こんなに背筋の伸びた潔い教師役は珍しいなと、嬉しくなったのです。
というか、なめられまくっている友達教師の自分がとても恥ずかしくなりました。
終始残酷で救いがない内容なのですが、スローモーションでブルーがかっている映像が非常に美しくて様々な箇所で刺激されました。キャストが全員美しすぎて、設定などもリアルでない部分がたくさんあるのですが、映画としておもしろいのでいいと思います。
こんなことってあるか?とは全然思いません。残酷で悲しい事実が多すぎて、どうして人は生きなくてはならないんだろうと多くの人が感じている世の中だと思います。映画でもありましたが、よい出来事よりも残虐な出来事の方が世間で騒がれます。だからこの映画もヒットしたんだものなあ。こうすれば人類はもっとよくなるという答えはどこにものっていませんが、少しでも自分の事を、相手の事を考えるきっかけを、映画という手段で与える強さを感じました。
とっても見応えがあっておもしろかったです。こういう重たそうなドレスが出てくる映画って大好きです。やっぱり女の愛憎劇っておもしろいんだなあ。豪華な昼ドラみたいでした。どこの国も大奥時代があったんですね。
ナタリー・ポートマンも安達祐実バリに演技が激しくて女優魂をすこぶる感じました。特に震えの演技がマグニチュード8くらいあって迫力がありました。逆にスカーレット・ヨハンソンがねちっこい演技をしているのをあまり観た事が無い。いっつも口を半開きにしてぼけーっとしているイメージです。心ここにあらず顔。でも好きです、手が似てるって言われた事があるからです。私の唯一の自慢、手がスカーレット・ヨハンソンに似ているということ。ちゃんと見た事ないからよく知らないけど。
それにしても、私が世界史の教科書で見たヘンリー八世はだれもが落書きだらけにしたくなるほど、顔がでかくて落書きするスペースがいっぱいあった変なおじさんだった記憶が。エリック・バナとの共通点なんて肩パッドの巨大さくらいではないのだろうか?映画だしそんなもんだろうけど。あんな色魔に兄弟姉妹をめちゃめちゃにされるなんて考えただけで恐ろしい。しかしうちの姉妹ではせいぜい王家のトイレ掃除くらいしかやらせてもらえまいなあ。王族のウンコならよい作物が育つだろうから持って帰って両親を喜ばせよう。ある意味「ぶーリン家」だぞ。
私は不覚にも、くらもちふさこさんの原作を読んだ事がないのですが、読まなきゃいかん!と思わされました。つらいときに開けると浄化されるような気がします。どうやらとても原作を大事にして、台詞も原作そのまんまの映画化だったらしいですね。
彼らのその後は一体どうなるのか気になるのですが、知ることはナンセンスな事なんだろうなと思います。まさしく「永遠に続かないものこそ輝いて、大切に思える」ということでした。
最近東京から田舎に帰って来たので、田舎の生活というものを肯定したい気持ちがとてもあるのですが、田舎に住んでいる人々を見て「どうして彼らはここに住んでいるんだろうな」とふいに思います。多くの人が「ここに生まれたからここに住んでいる」と答えるので、なるほどと思うだけなんですけど。そよちゃんも、この映画の舞台の人々も、そうやって暮らしている人たちです。どこにでも小さな暮らしがあって、住んでいる人たちがいる。それを優しく見守るような映画だと思いました。