撮影中に他界した主演のヒース・レジャー、その彼の遺志を継ぐ為に出演したジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルという大スター達。
このドラマチックなニュースのために、別の話題性をもって迎えられたこの映画ですが、ストーリーもそれに負けないくらいおもしろかったです、ちゃんと。
子どもの臓器売買とか、人種差別とか、暴力警官とか、かなり刺激的でシニカルな話題を、まるでミュージカルかサーカスのように幻想的でカラフルな映像とともに魅せてくれました。
スーパーモデルのリリー・コールが、演技経験が浅いにも関わらずとても演技が上手かった。声がかなりハスキーで、演技に力強さを感じました。あの浮き世離れしたビジュアルと、演技力があれば、もう恐い者なしです。これからも応援したいと思いました。
ヒース・レジャーは、もうこれが最後の作品なんだと思うと、スクリーンで笑ったり怒ったりしている彼が、非常に神々しく観えました。
BSでやってたのを母親と観ました。母は意外にも、「だらだら系」の映画が好きだったらしく、この起承転結のわかりにく〜いぼよよ〜んとした映画をとても気に入っていました。しかも普段全くテレビを観ない母は、初めて観た「塚地武雅」をいたく気に入り、「かわいいわ〜、このコかわいいわ〜」を連発していました。なんだか私まで嬉しくなりました。
私はひとつ上の姉がいますが、間宮兄弟ばりに仲がいいです。一緒には暮らしていませんが、たまに会うと姉から離れません。だからとっても間宮兄弟の気持ちが分かります。一緒にいたら、遠慮もなくて、ず〜っと楽しい事しか起こらないのです。
間宮兄弟は、お互いに東京都に関するクイズを出し合ったりしていましたが、私達は昔よく「妖精の名前を当てるクイズ」という謎のゲームをしていました。この間それを姉にやろうと言ったら、姉は妖精の名前を全部忘れていました。ショックでした。ちなみに、松ボッックリの妖精は「キャデルコン」というのです。
ファンタジーだけど、色味がアースカラーでアダルトなこの映画。大人が見ると、いろいろいろいろ、思います。「スパイクジョーンズ、そうきたか」とか「音楽にだいぶ力をいれてるな」とか「CG全盛期に、着ぐるみをだしてきたところが新鮮」とか、、、。
原作と同様、多くをあまり語りません。「こども時代に憧れて、かつそのときの気持ちを忘れていない大人が創った、ちょっと切ない映画」という感じでした。そこがすごーく現れているのが、かいじゅうたちとマックスが、めんどくさい事全部ぬきで、遊びまくる所。あそこは見ていて本当に楽しそうだった。「みてみて、おれなんてこんなことできるんだぜ」って、相手の気持ちは関係なくて、自分の楽しい事、力をみせつけられることに全力を注ぐ、あれぞ子どものエネルギー。大きなかいじゅうたちは、他のファンタジー映画とは違い、全然万能じゃない、マックスの分身のようなもの。不安定で傷つきやすい。人間の子どもには、お母さんがいてくれてよかった、と思いました。
マーチングバンドにかける青春スポ根映画です。バンドの演奏シーンやパフォーマンスのシーン以外は眠たくてたまりませんでしたが、常にそのドラムの音が目を覚まさせてくれました。それぐらい、パフォーマンスシーンはよかったです。観終わった後、多分ほとんどのひとは机やお皿やコップを箸や手で叩いてみた事でしょう。間違いありません。ちなみに私はお鍋を菜箸で叩きましたが、あまりのひどさに泣きたくなりました。
アメリカには、生徒のほとんどが黒人の大学があるということを知りました。その大学では「白人はリズム感がないから」という理由でむしろけむたがられる、ということも。日本人にはそこらへんの感覚がないから不思議でした。
冒頭のシーン5秒で、「おもしろそ〜〜〜!!!」と思いました。そしてそのまま期待を裏切らず最後まで面白かったです。台詞がいちいち、ちょっと説教臭くて、そこがまたいいんです。内容はかなり昼ドラっぽいのですが、1930年代のアマルフィに集うセレブ達のファッションがかわいらしい。スカーレット・ヨハンソンのぼってりクチビル、ヘレン・ハントの鳥のような顔。それぞれに魅力でした。
「結婚は、窓のない部屋のようなもの。少しずつ少しずつ部屋が狭くなっていって、ある朝目覚めると身動きがとれない程狭くなっている。」という台詞が、すごーくこわかったです。結婚を夢見る人は観ない方がいいです。