
自分に子どもが産まれるという保証も予定も今の所ないにも関わらず、将来もしも子どもができたら一緒に遊びたいな〜と思って買ってしまったおもちゃ。というか絵本。
美術館で見かけて、どうしてもほしくなって買ってしまった。かなり高かったけど。福田繁雄さんが尊敬するというアーティスト、ブルーノ・ムナーリ氏の作品。透明プラスチック板に描かれた絵を組み合わせて、何通りにもお話がつくれるというアイテムです。

48枚の、シンプルな木や雲や窓や雨が描かれたカード。動物や車の絵もあって、重ねるとどんどんお話ができていく。まだなんにも作ってないけど、眺めてニヤニヤしてるだけです。よくよく考えたら、「あれ?自分でも作れたかも??」とも思ったけど、やっぱり無理だな。私が作れるのは、せいぜい着せ替え人形くらいだろう。
ブルーノ・ムナーリ氏は、「答えのない絵本」というか、自分でお話を作れる絵本というのをたくさん作っている、、、ような気がします。
私にはもはや童心が失われておるので、一人で作ったって何にもおもしろくありません(笑)でも多分子どもと作ったらそりゃあもう楽しいであろうという見切り発車で手をだしたのです。

使わなければ意味がないけど、今はもうただ、この美しいカードに傷がつかないようにそっと収納しています。一体いつ登場することになるのやら、、、。
もしも子どもが生まれなかったら、両親が痴呆になったときに一緒に遊んであげよう。

世界陸上が今韓国のテグで行なわれているのですが、今年はかつてないほど世界陸上をテレビで観ています。オグが陸上をしているからです。色々解説がついてくるので、いつもよりおもしろく感じます。
でも、私とオグの観るポイントが全く違います。私は選手一人一人の顔のことばかり言います。
「なんて呼吸のしやすそうな鼻なんだ!」「この円盤投げの選手は、いい母親になれると思う。」「めちゃくちゃかわいいピアスをしてる!」「この人の髪型は、毛根泣かせだね。」とか、直接競技に関係のないしょ〜〜〜〜もないことばかりに目がいきます。
オグは「早い段階で勝負をかけ過ぎたからうまくいかない。」「助走が長過ぎる、絶対バテる。」とか、当たり前だけど「実際陸上やっているひと」の発言なので、「ほーーーーー。」という感じです。たまに「織田裕二がいかにこの世界陸上のキャスターをやりたがっているか」とか「あのスポーツメーカーは、国によってデザインを変えずに色を変えてるだけだから手を抜いている」とか、競技に関係のない話もしていますが。
写真は、例の「ボルト選手、フライングで失格」のライブ映像。

固唾を飲んで男子100メートル決勝を見守っていたので、私も大騒ぎしてしまいました。フライング一回で失格なんてむごい。今まで頑張って練習して来た選手が、そのすべてで、走りもしないのに終わりを告げられる。無情すぎてため息がでました。
オグは「でもこれだけ、フライング一回で失格の恐ろしさを目にしているのに、自制できなかったのはやっぱりボルト自身の甘さだ」とな。勝負の世界は厳しいのね、、、。
それにしてもボルトのこの筋肉!!!甘栗むいちゃいました、のようなツヤ!うつくし〜。選手の筋肉の美しさにいちいち大騒ぎしつつ、自分のあせもだらけのぶよぶよ肌をかわいそうに思います。

三重県立美術館で開催中の「福田繁雄 大回顧展 ユーモアのすすめ」を観て来ました。
福田繁雄さんは、美術やデザインを志した方なら確実完全に尊敬してしまう偉人であります。私も大学時代は、福田さんの展示を観に行ったりしました。2009年に福田さんが亡くなられた時は、日本の宝物がまたひとつ失われたようでした。
あまりにも有名なので、あらゆるシーンで私は彼の作品を目にし過ぎていて、「ああ、あの有名な人の回顧展があるんや〜また見に行ってみよ〜」くらいのライトな気持ちで再び彼の展示に足を運んだのでした。
でも、ひとたび展示会場に足を踏み入れると、私は見慣れたはずの彼の作品群に再びものすごい驚きました。大学時代以上に、彼の偉大さに打ちのめされてしまいました。
個人的に好きなのは「使えない食器と道具シリーズ」。すくう部分が二つ連なったスプーンとか、二股のネジとかいっぱいあります。思いついたら全部つくっちゃおうというのが、おもしろいなあ〜。
すごいものはいつみたってすごいんだ。

あれ??これって福田さんの作ったやつかな、、、?展示コーナー外にあったおもしろい作品。作者名を確認し忘れる。褒めておいて失礼な振る舞いをしてしまった、、、。キリン柄の馬、牛柄の馬。

福田さんに全然関係ないけど、今日のお昼ごはん。
世界中のネバネバしたものを集めて、スーパーネバネバスペシャルを作ってみたいという欲望にかられて実現。
なめこ、オクラ、やまいも、モロヘイヤ、エノキ、ワカメでできています。全部私の好きな物。それを一つのお皿にまとめたってことは、私にとっては夢のようなお皿です。でもヌルヌルしすぎてよく噛めなかった。一人でごはんを作る時は色々実験ができて楽しいな。

天橋立って聞いた事ありましたが、行った事なかったので行って来ました。は〜京都って観る所多いね〜。うらやましい。三重にも分けてくれよ。
お盆休みの超渋滞高速を、暑い日差しにさらされながら(私は運転せずに隣でベラベラしゃべってただけだけど)やっとの思いで天橋立に辿り着いたと思ったら、旅館チェックインまで2時間しかない。急いで天橋立を見なくっちゃ!!!っと思って海水浴場の松林を二足歩行で走り出したらそれが超遠くて、人々は自転車をレンタルして私達を追い越して行く、、、。あれ?そんなに遠かったのか。
歩く事30分(笑)、、、。汗を吸わないワンピースが重くのしかかる、、、。でもどれが天橋立なのか全然わからない。ふらふらと漁村をはいずりまわっていると、フェリー乗り場のおばちゃんが色々教えてくれた。フェリーチケットと、天橋立までのゴンドラチケットを奪い取るように購入。タイムリミット迫る中、ゴンドラに乗り込む。天橋立って一体どれなの??
そんなミステリアスなベールにつつまれた天橋立でしたが、ついに見る事ができました!やった〜。遠かったこの道のり。苦労しただけに、嬉しかったな〜。見れて。ちゃんと又の間からのぞいたよ。

二日目は大阪。私は祖母の家があるので、一ヶ月に2回くらい大阪に来るものの、梅田で買い物をするくらいで大阪の事を実は良く知らない。今回大阪ツアー担当は私だったので、こってこての大阪をみせてやる!と思って通天閣と串カツ、大阪城ツアーを計画。
大阪は、アジアを感じさせる混沌と自由さと熱気がムンムンしていました。毛が一本もない裸のおじいさんが自転車で通り過ぎていったり、ちんどんやがプラプらしていたり、信じられない暑さの中でぼけ〜〜〜っと家族がたこ焼きを食べていたりします。
通天閣前に辿り着くと、長蛇の列。通天閣のガラス張りの上の方までも人が並んでいるのが見えて、並ぶのが大嫌いな私達は「や〜めた」っとあっさり通天閣に登るのをあきらめました。有名な串カツ屋を調べて行くと、ここも長蛇の列。「他に行こう」と、あきらめるのが得意な私達はあっさりと他をあたりました。

気になったオモチャ屋さん。節電ぶりが素晴らしい。怖くて入れなかった。子ども達は来るのだろうか??

3日目。ふらふらの私達、、、大阪城へ。今大河ドラマ「江」を観ている私は、とても興味がありました。大阪城の中は、非常に近代的で、エレベーターも完備。エアコンも完備。資料も豊富。しかし、やはりエレベーター前は長蛇の列。
並ぶのが大嫌いな私達は迷わず階段をチョイス。やっぱり並ぶのが嫌いな中国人ツアーの人々にまみれて階段を昇!何かと勢いのある中国人の熱気にやられそうになる。
小さい頃に大阪城に来た時は、一切戦国武将にも城にも興味がなかったけど、知る事でまた知りたい事が増える事を実感。今回はおもしろく観れました。
今回の旅行で思った事。備えあれば憂いなし。お盆は外に出ずにじっとしているべし。あとは、大阪の人は大阪の人の顔をしているな、ということ。沖縄顔があるように、大阪の顔があるんだなあ。だって、串カツやのお兄ちゃんと、大阪城の売店でかき氷を売っていた兄ちゃんの顔がまったく同じだった。

お盆前のこの日は、朝から高校生の紙芝居作りにかりだされました、、、。小学生に読み聞かせる為に高校生が紙芝居をつくるとのことです。下書き担当は、美術教師であるこの私。高校生はひたすら色を塗ります。
お話の内容はすでに決まっていて「桃太郎の次男、ももじろうのお話」だそうです。桃太郎がすでに鬼退治をして一躍村の人気者になっていたときに、今度は小さな桃が流れて来て、今度は中から弱々しい赤ちゃんがでてくる。名前は桃次郎。
桃次郎はずっと弱々しいままですが、心の優しい少年に育ちます。でもまた鬼が暴れだし、今度は桃次郎が嫌々鬼退治にいくことになる、というお話です。
鬼が島に着いた桃次郎は、一体どうするでしょう?というのを小学生に考えてもらって、最後の一枚を完成させてもらうのです。なかなかおもしろそうですよね??

はははは、、、。おもしろそうに見えないって?高校生9人とつくりあげた大作ですよ。でもみんな私の下書きの線がわかりにくかったらしく、意味不明な色の塗り方もしばしば。しかも絵の具だけを使ったページと、色鉛筆だけを使ったページが混在していて、あるときは超鮮明なページがあったり、あるときは超淡い色のページがあったりと統一感の何もない紙芝居になってしまいました。いやいや、こういうのはみんなで作る事に意義があるのです。作り終わる頃にはみんなもうへろへろに。

5時半からおまちかねのBBQが始まりました。みんなこれのために頑張ってたんだね〜!インドアな私にとっては、外で調理をするということ事態がもうヘロヘロになるんですが。さっきまで疲れた〜を連発していた高校生はもう元気に肉を焼いています。いいな〜、先生にもそのエネルギーをちょうだい。
でも若い高校生達のお陰で、私は蚊に全くかまれませんでした。高校生は一人10カ所もかまれているというのに、私は無傷。若い血が生け贄となったようです。

この地域では、鹿肉が容易に手に入ります。去年もいただいたシカさし。本当に美味しいよ!あっさりしていて臭みが全然ないし、低カロリー高タンパクで、マグロの赤身がすごくなめらかになったような感じです。
見た目がグロいけどね。私はBBQのお肉そっちのけで、ひたすらこのシカ刺しを食べ続けていました。「瀬島先生、今度からシカを見たらもうお肉にしか見えないね」とまで言われました。邪悪な美術教師。
隣のマシンはかき氷機。シロップは、イチゴ、メロン、レモン、ブルーハワイ、カルピスとよりどりみどりで大人気!!準備をしてくださった集会所の先生に本当に感謝です。
宴も終盤を迎える頃、高校生を代表して三年生のSちゃんが先生方に御礼の言葉をのべました。Sちゃんは普段は妹キャラで、「も〜しんどい〜うざい〜」が口癖なのですが、この日は「本当に私達は色々な人に支えられているんだ」ということを実感したようで、「先生、ありがとう。本当にありがとうございます。」を何度も何度も言っていました。
その言葉を聞けただけで、先生達も疲れが吹っ飛ぶのよ。