
安産祈祷は5ヶ月かららしい。そんなこと知らなかったけど、とりあえず熱田神宮へ安産お守りだけ買いに行く。お守りって、本当に守ってくれるんだろうか。私は今まで何かのお守りってわざわざ買ってもったことない、死んだ愛猫ミント君のヒゲだけはずっと持ってたけど。安産お守りを一応鞄にくくりつけた。頼んだぞ。

その後、ファミリー層の楽園イオンモールへ。ここならきっとなんでもあるべさ。夏休みの宿題とか早めにやるほうだったから、気も早々マタニティグッズを買っておく。腹だけすでに臨月なみに大きいけど、それは前からだから。無印で買ったマタニティー用のとんでもねえデカパンを履いて家の中をウロウロしてたら、夫が「プロレスラーみたいだね。」と。急いで鏡を見たら本当にマタニティ志保子としてデビューできそうだった。
私はレースとか、キラキラ素材とかそういうのは好きではないので、本当にジミーズなものばかりになってしまう。色が派手なのは好きなんだけどなあ。でも赤いデカパンとかだったら本当になんかすごかったと思う。
そんで、そのデカパンと妊婦用授乳機能付きのデカブラをつけて家の中をウロウロしてたら、夫が「ゲエ!」と言った。今この瞬間、私はきっと夫から見て女性ではなくなったのだなと確信した。トイレの戸を開け放して用を足したり、その日に出たうんこの大きさとかを手で表したりしていた、今までの私の所作の積み重ねがそのような結果を生んだのだと。私が悪い。

私がイオンモールのマタニティコーナーで、少々接客の濃厚過ぎるおばさまに捕まっていると、退屈すぎたのか夫がどこかへ消えた。夫は動物に一寸の興味もないのに、隣のペットショップでいいものを見つけたと嬉しそうに報告してくれた。それがこの犬だった。夫はこういう物に多少なりとも心を動かされたのだと思うと、私は不思議で、それが新たな発見だった。

それにしても、ビッグなつわりがこない。漠然とした気持ち悪さはたまにはあるけど、「これだろうか?」と思いながら過ごしている。もう赤ちゃんがなかったことになってやしないかと、逆に私は心配になってくる。ゆかりご飯は、別に妊娠前から美味しいし。私の気分と機嫌が悪くなる事を恐れてか、ランニングついでに夫がガリガリ君の梨味を買って来てくれた。皆さん、私はガリガリ君のソーダ味には一切興味がありませんが、この梨味は本当に美味しいですから。食べてみてください。
でもそのガリガリ君も、気分が悪くなる前に全部食べてしまった。他にしておかなきゃいけない事って一体なんだろう。

子が宿りました。誰にって、私にです。シンジラレナイ!!車の免許を取った時も結婚した時も周囲の人に言われたけど、信じられないって。私、確実に大人の階段を登っている。妊娠した時はさすがにワナワナと手が震えました。
だいたいの女性は、妊娠検査薬で陽性が出てから産婦人科に行くらしいけど、それが面倒くさく思えて「ワシは、妊娠した。」との確固たる想いを胸に、一宮で大人気のレディースクリニックへ。受付でも「妊娠です。」と堂々と告げる。お医者さんから「陽性反応でたの?」と聞かれたけど「いえ、カンです。」と告げる。図々しい妊娠初心者でした。
しかも今回初めて産婦人科で例の足を広げる機械に初乗りです。恐怖でにわかに騒いでしまった私。「いたーいいいいい」と、別に痛くないのに騒いでしまった。これだけでこんなに大騒ぎしているのに、産む時は一体どれほどの恐怖なのかと思うと血の気が引く思いです。私は幼稚園の時に、「赤ちゃんを産む時って死ぬ程痛いんだよ。」という情報を聞きつけて、その日からしばらくその恐怖で凍り付いて生活していた時期があった。それが10ヶ月後くらいに現実のものになろうとは。
そうはいっても、赤ちゃんの大きさはまだほんの二センチくらいです、9週目です。胎盤が完成するまでは、まだまだ何が起こるかわかりません。それなのにもう公言してもええもんかしらとも思いますが、体の変化をここに書きたいので、早々に言いたくなってしまいました。
いちおうつわりが始まる時期らしいのですが、まだ嘔吐は一度もなく、普段通りモリモリ食べている状態。「ああ〜これがつわりなのねええ。」っていうのを少し楽しみにしていた私は、しっかり嘔吐専用バケツもリビングに用意してあるにも関わらず、まだ一度も活躍していないバケツ。ただひたすら眠いので、土日は延々眠り続ける。でも夫も隣で同じくらい眠り続けるので、別にこれも普通なのかしら??土日はほとんど眠っている夫婦。すんごい省エネ。
最近、私の友人達がどんどこ赤子を産んでいる。私も流行に乗りたかったのだね。しばらく妊婦生活をエンジョイしようと思います。

以前私はこのブログで「添加物なんてダメダメ!!」みたいな話をしたことがありました。図書館で借りた食と健康に関する本を読んで添加物の恐怖におののき、夫にも「ポテトチップを食べたら死ぬぞうううう!!!ダイエットコーラを飲んだらガンになるううう!!」みたいな極端な話を垂れ流して脅していました。(そう言いつつ、自分はこっそりポテトチップを食べていたりしてね、、。)
そのときは、「アンチ添加物」な本を数冊読んでいたのですが、ふと図書館の本棚を見るとまた違った観点の本がわんさか、、、。
そのうちの一冊、あの池上彰さんも推薦している本で佐藤達夫さんの書いた「食べ物の道理」によれば、添加物を使用しない事によって、食べ物は今度は腐敗の危険が増す。添加物を使用せずに食中毒で健康を害する事と添加物を使用して食品を長持ちさせる事を考えたとき、はるかに添加物を使用する事のほうが安全で美味しく食べ物を消費者に提供する事ができる、と。世界中で、ただでさえ食料は毎日大量に廃棄されているのに、添加物を使用しないとなればまたさらにいっそう多くの食品が腐敗し廃棄されることになる。添加物が入った腐敗していない安全な菓子パン1つで、一体どれだけアフリカの難民の子どもが喜ぶだろう。とな。私が本の内容を思い出して書いているので色々間違っていたらアイムソーリー。
アンチ添加物の本について、添加物を与え過ぎたマウスの実験などでも、それを人間に置き換えた時に、毎日尋常ではない量を摂取した場合の事を「多分危ない!やめておけ」といっているのだとか。ふーん。もう分かんなくなっちゃたわ。

そんな調子で迷宮をさまよっている私は、また昨日こんな本を借りて来てしまった。これも添加物は別に体に悪くないと書いてあった。人体に害を与える程のものはふくまれていないらしい。コンビニ弁当だって悪くないし、炭酸飲料も別に悪くないよって。この本はすごく言い方が柔らかくて、わかりやすくて、ちょっとほっとした。
なんか色んな本を読んでみて思ったのは、人を脅すような書き方をしている本は、ヒステリックで冷静さを欠いているのかなということです。読んだ私も冷静さをすぐ失って、影響されやすいことが多いに問題ですが。
「大丈夫だよ!安心して生活しなよ!」と言ってくれる本は、読んでいてほっとする。でもすぐにまた「これは危ない!」とセンセーショナルな書き方をしている本を手に取っちゃうのよ〜私。きっと永遠に繰り返すのね、私。

やっと9月になった。児童クラブのバイトがやっと終わった。長くて暑くてびっくりした。
最終日に二年生の女の子が手紙をポケットに押し込んで来た。「なつやすみのときにおせわになりました。どうもありがとう。」と書いてくれた。この子は私が一番怒りたくった子どもの一人だったはず。そしてその日の夜にはもう私の事なんてきっと忘れているだろう。子どもとはそれくらい刹那的なのだということをとても実感した。
さっきあんなに怒られて「もう二度としません」と泣いていたのは全てウソ。いや、そのときは本当なのだ。
さっき殴り合って大げんかした友達と、今は仲良く折り紙を折っていて、「せんせ〜い、お弁当の時はーちゃんと同じ席に座ってもいい〜?」とネコナで声を出している。いや、きっとあのときは本気でケンカしていたのだ。
自分もちゃんとできていないのに、他の友達のことはしっかり言いつけにくる。「せんせ〜。みきちゃんが机にのってた〜。」と。
お弁当についていた輪ゴムで永遠に遊んでいる。昼寝の時もいじっているので没収される。
すべては一瞬の出来事なんだなあ。私にとっては長い夏だったけど、子どもたちはやはり一瞬の出来事だっただろう。子どもたちの事をほとんどかわいいと思えなかったけど、すごく「リアル」であった。

まったく話を変えます。土曜日についに一宮モーニングを体験しました。
私の住んでいる一宮市は「モーニング発祥の地」なのです。喫茶店がおそらく日本一発達している街でもあります。カフェではなく、あくまでも喫茶店です。で、一宮の人は朝、モーニングを利用する事が常識。例え一日中家にいるおじいちゃんでも、です。
モーニングとは、開店から昼までの間、コーヒー一杯に上のような朝食のセットが無料でくっついてくるサービスの事です。すごいでしょう?右のお皿はタダなんですよ!!??だから朝から喫茶店は大忙し。多分朝が一番忙しいはず。
ここに住んでいる間にしたいことのチェックリストがまた1つ体験済みに。

ギリギリでも予約ができた鳥羽のマンモスホテル、「鳥羽シーサイドホテル」。私は泊まるのは2回目。一歩館内に足を踏み入れると、家族連れでものすごい賑わっていた。少子化とかウソじゃないの?と思うくらい子どもがわんさかいた。こんなマンモスホテルだが、ほとんど満室だという。
でも満室、というのがすごく納得がいくような、たくさんの工夫がこのホテルにはある!と思う。オシャレなシティーガールや大人のカップルが好むような「わびさび」やらオーガニック感とかはないけど、大きな温泉が3つもあったり、滑り台のついたプールがあったり、でっかいおみやげやさんがあったり、ビンゴゲームとかがあったり、カラオケやミニゲーセンがあったりと、家族連れや団体さんがゆったりくつろいで楽しめるようなホテルだ。私の中では「鳥羽のラスベガス」という感じであります。言い過ぎたかな。

そんな鳥羽のラスベガスからは、全室オーシャンビューが臨めるのだった。のどか。のどかすぎてよだれが出てしまいそう。でも景色を見ながら、「あの港町は津波の時に大丈夫だろうか?」などと、東日本大震災以来の景色の見方も変わってしまった。
休日はだいたい脱力して野球を観ている夫は、最初は景色に興奮したものの、あっという間に寝てしまった。仕事で疲れているのを知っているので、叩き起こさないよう私は母と温泉へ繰り出した。隣の部屋ではおばあちゃんも、ひからびて布団に横たわっていた。あ、いつもはこの時間ちょうどおばあちゃんはお昼寝している時間だったね。
夕ご飯はマンモスバイキングでした。夕ご飯のあとは、ババ、ママ、シホの三世代連れ立ってまた温泉へ。順番にしぼんでいく体をあれこれ観察しながら、血筋の濃厚な温泉でした。温泉を出てからもあれやこれやおしゃべり。楽しかったなあ。夫がこの日一番目を輝かせていたのが、ミニミニゲームセンターでのシューティングゲームでした。男の子だねえ。

次の日は鳥羽の有名な二見岩、通称夫婦岩へ行きました。これまたのどか!!!昔はここが一大修学旅行地だったそうな。ええ時代やの〜。

これがその夫婦岩ね。ちょっと妻の岩が小さすぎやしないかと私は思う。近頃の妻はもっとでっかいぞ!!態度も存在も!!夫婦によってはでっかい岩が妻だったりしてね。ハハハ。昔は夫婦でこの岩の前で写真を撮るといつまでも仲良く過ごせるというあれがあったそうな。そういやあるね、おばあちゃんちのアルバムに。おじいちゃんとおばあちゃんの夫婦岩でのツーショット。
おばあちゃんとしては私と夫に、ここで写真を撮ってほしかったそうだけど、、、。なんか写真業者を通さないとなかなかメインの場所でとれなさそうだったから、なんかやめた。ケータイでぱしゃり。夫も暑さで白目をむいていたので、足早に夫婦岩を過ぎ去る。いつか「ああ、あのとき夫婦岩で写真さえ撮っていたなら」なんて思う事がありませんように。

この日のお昼は、うちの親が大推薦する鶏料理専門店、松坂にある「野崎」へ行きました。松坂と言えば松坂牛やないのか?という人がいますが、なんと、松坂の地元人曰く「松坂の人は誰も牛なんか食べやんよ。松坂は鶏料理の方が実は美味しいんやに。」と衝撃の事実が。知らなんだ〜。
でもここの鶏料理を食べると、それが本当だと分かります。だって鶏のお刺身がとっても美味しいのですから。写真は鳥刺しと唐揚げ。全然しつこくなくて、むしゃむしゃ食べてしまう。皆さんも、松坂へ来たら是非鶏も食べてみてね。
お昼を食べたら、津の実家に帰って、足早にまた愛知へと私と夫は帰りました。車に米や冬服なんかをたくさんのせて。
楽しかったな〜〜〜〜。ホームシックになってしまいそう。秋には栗を拾いに行くからね!待ってて!