翌朝は3人で散歩へ。あまりにも天気が良くて「この日の素晴らしい天気を私は忘れないようにしよう」とヨーコちゃんはつぶやいていました。感受性がだいぶ豊かなヨーコちゃんでした。その隣には何事にも動じない仙人のような旦那さん。ベストバランス、、、。
ヨーコちゃんは私と同じ大学で、二人とも芸術専攻でした。私は洋画コース、ヨーコちゃんは「構成」という聞き慣れない謎多きコースに在籍していました。いまでもどうやって説明したらいいのか悩むコースですが、幾何学的な図柄、立体などを学ぶコース?という感じで、下がヨーコちゃんが今趣味で描いている絵です。なんとなく分かってもらえますか?布の柄を考えたりするテキスタイルなどもこのコースになるのだと思います。

今は小学校の先生をしているヨーコちゃんですが、たまにこのように芸術魂に火がついてデッサンなどもしているそうです。カメラの腕も一流です。

お昼はヨーコちゃんちから目と鼻の先にあるカレー屋さんへ。月二回は来ている大好きなお店らしいです。でもヨーコちゃんが大好きになったお店は潰れる、という都市伝説がヨーコちゃんと旦那さんの間でまことしやかにささやかれているので、いつもひやひやしながら通っているのだとか。
私はほうれん草のカレーを頼みました。一緒についてくるナンがめっちゃんこ美味しくて、ヨーコちゃんと旦那さんはおかわりしていました。ヨーコちゃんは一口食べるごとに「あ〜〜〜〜美味しい信じられない」とか言うような、とにかく今この瞬間の感動をすべて口に出さなきゃ損だぜ、というタイプの女性で、よく旦那さんの無反応な様子にキレているらしいのですが、ヨーコちゃんのような人の方が日本においては少数だと思います。
そして本日最大のイベント、「新婚さんいらっしゃい」を3人で観る、という時間がやってまいりました。なぜかというと、本日登場する新婚さんが、ヨーコちゃんの元同僚の女性だったからです。

15分前に3人でテレビの前で大興奮。ヨーコちゃんはお母さんに確認の電話をしたり、私は姉にメールしたりとてんやわんやでした。
新婚さんいらっしゃいに出るくらいなのですから、それはもう、めちゃくちゃおもしろい女性でした。きっとあのまま年を重ねるのだろう。見事ハワイ旅行を当てて、大きな拍手をして幕を閉じました。
楽しい時間はあっという間。二日間どうもありがとう。今度は夏に遊ぼうね!

このブログへの登場率ナンバーワンガール、ヨーコちゃんちに泊まりに行きました。
大学でマブダチDAYsを過ごしていた私達ですが、今は彼女も結婚し、転勤族の旦那さんに連れられてまんまと三重県から近い愛知県に今住んでいます。
土曜日はまずは名古屋で待ち合わせ。昔一瞬ジュエリーデザイナーを志した彼女に指輪を色々見立ててもらいました。私はとにかくアクセサリーに疎くて、というか縁遠くて、昔やっとの想いで買った小さなダイヤのピアスをその日の夜、服を脱いだ瞬間ふっ飛ばして無くしたというほど、アクセサリーにはなんだかついていません。
なので自分の事なのに、ヨーコちゃんが店員さんに色々聞いてくれているのを口を開けてぼんやりと見ていました。彼女は「分からん事があったらすぐに人に聞く」というオープンマインドな女性なので、もう本当に店員さんを圧倒させる程色々お願いしたり聞いたりしてくれます。私一人では得られそうにもない知識をおかげでたんまりと聞く事が出来ました。
お昼ご飯は栄にあるaircafeへ。「前から行きたいと思ってた」というヨーコちゃんが連れて行ってくれました。見ると、私の大好きなツタがからまる建物が!!!私の「いつか住みたい家」の条件に「ツタが激しくからまっている」という項目があるのですが、とにかくビジュアルが私のつぼにごつーんと来るお店でした。
ここで食べたパスタがものすんごく美味しかったのですが、翌日まで私の体内を「ニンニク臭」で汚染する程の激しさでした。いわゆる原発パスタというやつです。

ごはんの後は松坂屋で開催中の「いわさきちひろ展」へ。会場はおばさまたちでいっぱい!!!化粧品パウダーの匂いと旺盛な購買意欲に圧倒されます。自分の未来の姿なのかしら?
いわさきちひろは、大人になってから好きだなと思うようになりました。私はぼんやりした絵は好きじゃないと思っていたのですが、彼女の絵は実は全然ぼんやりしていなくって決める所でものすごくクリアでシャープな色の置き方や線の使い方をしていて、なんてうまい人なんだと今では驚きと尊敬をもっています。
ヨーコちゃんは、いわさきちひろの
「おとなになるということは自分からすすんで人を愛すことができるということ」
という言葉にノックアウトされて、二人でそのことについて話しました。
「子どもは家族や周囲から愛されている事すら気付かない、大人になったらわかることがたくさんある」ということだね。とヨーコちゃんはしみじみ語っていました。一緒にこの展覧会にこれて良かったなと思いました。

夜はヨーコちゃんの手料理です!私も肉巻きを一緒に手伝いました。プーチン大統領にそっくりなロシア顔したスーパージェントルよーこちゃんの旦那様と3人でにぎやかに食卓を囲みました。
私がこの世で一番好きなのは「自分と自分の家族以外の人が作った家庭料理」??っていうの?友達のお母さんが作ったご飯とか昔からすごく好きでした。家に居るときより食べるから、多分友達のお母さんは困り果てたに違いない。
だから今回も間違いなく、二人が食べ終わっても一人でずっともぐもぐ食べていました。すごく美味しかった!ありがとう、ヨーコちゃん。昔一緒に練馬で暮らしていたときよりもすごく料理がうまくなったヨーコちゃんを見て嬉しく思いました。
ご飯の後はロールケーキを食べて、それから3人でスーパー銭湯「らくだの湯」へ。
眠りについたのは午前二時。ヨーコちゃんの変な寝言を子守唄代わりに。

4月から私の絵をトップページで載せていただいております、公式通販サイトHUMORのVOICEコーナーにて「瀬島さんへの質問コーナー」というコーナーを設けていただきました。
http://voice.hmr.jp/voice/ ←こちらです。
担当の方から「ブログでやってる4コマ劇場っぽい感じで」とおっしゃっていただいたので、遠慮なくゆるいタッチで描かせていただきました。オイルパステルで描いた絵とはかなり違うタッチなので、同じ絵を描いている人には見えないと言われる事もありますが、色々あるのが人間です。
なんだか徹子の部屋みたいで、ものすごく嬉しかったです、、、。いいのかしら?私に質問なんてしていただいて、、、?大した事は何も言えていないですが、ありがとうございました。
これでも痔になるくらい考えたんですよ。

生命が騒ぎだす春です。今日は朝からおばあちゃんと選挙へ。そのあと、農業を愛する人々のオアシス、コメリへ。コメリってなんじゃ?と言う人々へご説明をすると、農業者向けのホームセンターです。気付かないうちにこの安濃町一体を席巻していました。今や、この付近の農民達の社交の場。サロンです。
「もう隣のじいさんはナスビを植えたって言っとった、、、。私も焦って来たでなあ」といって、私に「コメリへ連れて行け」と遠回しに促すおばあちゃんを連れて、野菜の苗を買いにやって来ました。着くや否や、まだ車が停止してもいないのに、車から我先に降りようとするおばあちゃん。あなたはブルース・ウィルスじゃないんだから、やめておきなさい。死ぬよ。
もはや世界には苗と自分だけしか見えないといった様子で、苗めがけて一直線。気がつくと、周囲はそんなお年寄り達でいっぱい。「わしのじゃ、わしの苗じゃ」といった声が聞こえて来そうです。でもさすがに、農民達のサロン。意見交換が始まっていました。「これは去年作ったけど、皮が固なってあかんわあ」「このナスビは漬け物にええでえ」と、初めて会った人同士なのに、ハイレベルなディスカッションが繰り広げられていました。

結局おばあちゃんが購入したのは、ナスにピーマン、ししとう、トマトの苗とあれよあれよと増えて行ったのは花の苗でした。「あれもええなあ、これもええなあ」と花を選ぶおばあちゃんの姿は本当に乙女です。私が「この花かわいい」と言ったらすぐに買おうとするので、うかつに感想を言えない状況でした。夏になったら、おばあちゃんが一生懸命育てたナスやピーマンを、結局私が一番食べるでしょう。細っこいおばあちゃんは、この苗一本からなる量の半分も食べられないだろう。それでも作るのは、私達が喜ぶからで、感謝しています。

私がいいなと思ったのは、こっちのなんか苔っぽいやつ。この地味だけど生命力強そうな姿が健気でいい。色もおしゃれだし、手触りや姿が「唯一無二」的な感じがかわいいね〜。すぐ枯れちまうガーベラみたいな女性より、苔みたいな女の人のほうがいいお嫁さんになれるような気がします。目指せ、苔レディ!