
タイトルは「卵アレルギー?」です。大抵「うちの子に限ってそんな」というふうに思うものですが、何も無い事の方がもはや稀。しかも、うちの息子は多分相当軽いアレルギーだと思います。一番最初に卵を食べさせた時は何もなかったので、安心して普通に何でも食べさせておりましたところ、ある日うちの母がプリンを食べさせたところ、2時間後に滝のようにゲロりんこいたしまして、母と私と姉とがゲロまみれになりながら大慌ていたしました。なぜかうちの姉は息子のうんこを全身に浴びたり、ゲロを全身に浴びたりして災難です。姉自身は、なぜかその度に一人で盛り上がっています。
吐いた本人はスッキリした様子でけらけらと笑っておりました。その後も、な〜んとなく卵を食べたあとは機嫌がよくないなと思っていました。そいで、ふと体をかいているので服をまくりあげると、全身に蚊にさされたあとのような物が広がっており、私は一人恐れおののきのけぞっておりました。でも、すぐにその湿疹は無くなって、またもや本人は何事もなかったように笑ったり怒ったり泣いたりしておりました。「これは、、、まさか、、、アレルギー!!!」ついに来た。私も少しアトピーがあったり、夫もハウスダストのアレルギーがあったりするので、何かあってもおかしくはない。赤子のうちはなんやかんやトラブルがあって当たり前でしょうということで、9〜10ヶ月検診の日の朝ちょびっとだけ卵を食べさせて、見事検診時間に湿疹がでるように仕組んで先生に見てもらいました。(ひどい親だ!)
私の通っている子どもクリニックの女の先生は、本当にあっさりした人で、きゅうりの塩揉みくらいあっさりしています。しかし彼女の片腕のような存在の看護士さんはねっとりと濃厚な優しさをもつバターケーキのような女性です。そのバランスがたまらなくて、私はここに通っています。予想通り、きゅうりの塩揉みの方は「1才までは、卵やめときましょ。」とだけ言い放ち、そのあっさり感がむしろ私を安心させました。その後、バターケーキの方が「あんらああ、心配でしょうけどね、大丈夫ですからね、お母さん。こうすけちゃんはしっかりと育っていますからね。うんうん。」と濃厚な優しさで私達親子を呑み込み、私はバタークリームをほっぺにつけたまま安心して帰路につきましたよ。
そんなことで、卵はしばらく封印です。ちなみに、写真で壁にかかっている絵は私が大学時代に授業で描いた物で、4年間の大学生活の中で一番気に入っている絵です。自分が在籍していた油絵科の作品ではなく、興味があってとったデザインの授業で描いた物です。テーマは「不調和な色彩でも、繰り返せばなんだかしらないけど調和する」というものです。この絵がベビーベッドの上に掛かっていると、気持ちが明るくなるんやないかと思っています。そんな私の想いは全く無視してこの絵には目もくれず、今日も息子はディズニーのメリーに襲いかかっています。

相変わらず、タイトル入らずです。タイトルは「都知事選へ行く。」です。面白くも何ともないですね。いや〜、雪がすごかったですね!でも皆さん、一生懸命都知事選に向かっています。偉いなあ!そう、私達親子3人も雪の中えっちらおっちら都知事選に向かいました。ベビーカーなんて通れる訳も無いので、久しぶりのだっこヒモの登場です。もう最近体重も10キロを突破し、重すぎてベビーカーしか無理。とか思っていた所の雪です。まだ本人は歩けないし、でっかくなるしで、今一番移動が大変な時期です。あー10キロの米俵を私は今担いでいるのだなあ、と思うと余計に重く感じる。ちなみに、、だっこヒモはもっぱら私が担当、、、。夫も私以上に腰が弱くできております。日体大なのに、、、。
でもせっかくの雪なのに、まだ息子は何も分かってない様子で、もったいない。隣の3才の男の子が「おとうさーん!見て!かき氷〜。」と叫んでおるのがうらやましい。子どもにとって雪なんて本当に天からの贈り物っていうくらい楽しい物ですよね。私も雪だるまを作っては高熱が出て寝込んだもんです。

いつもはスイスイ通れる道が、今日は道無き道です。でもみんなが妙な一体感を感じているような気がしました。隣近所で声をかけ合って雪かきしたり、お互いがお互いで、顔を見合わせて「いや〜すごかったね」と心の中でつぶやきあっているような一体感。非日常とはそういうやりとりを生み出す力がありますね。そんな中、やっとの想いで選挙会場へ。今回の都知事選、候補者を見ると、なんだかもう猪瀬さんでいいやんかと言いたくなってしまいます。私は猪瀬さんのオリンピック招致スピーチ中の「だいなみっく!」というフレーズが忘れられませんよ。イノシシの赤ちゃんのような顔をして頑張っていたのになあ。元気かな、猪瀬さん。
そう、今回の候補者、、、。全候補者が掲載された公報を読んだのですが、本当に誰でも立候補できてしまうんだなという衝撃の面々でした。中には、公約を手書きで書いている人もいたり、オーラでなんとかします!とかいっている人もいたりして、一通り読んで大笑いしてしまいました。それを、テレビではもう黙殺していて、こんなに突っ込みどころ満載の人が立候補していても、もうそれはいいんだなと思うと、なんか平和でおもしろいなとも思いました。きっと今回私は都知事選初めてだったから候補者のおもしろさにびっくりしたけど、案外毎回こんな感じなんかしら?みんなもう慣れっこなんかね?東京って色んな人がいるものね。
そして、選挙の結果がわかるのが早すぎて、あほらしくもなりました。まだ開票が始まってないんとちがうか?という時間に、「舛添さんに決定!」という速報が流れて、拍子抜けいたしました。でもよくよく考えてみると、「まあ、舛添さんで、いいね。うん。良かった良かった。とんでもないひとにならなくて。」と後からほっとしました。私達一家がこの先何年東京にいるのか全く分かりませんが、少しでも、色々な事がよくなればいいですね。

なんだかタイトルがうまく入らないので、無題ですが、タイトルは「国立競技場へ行く。」です。国立競技場がもうすぐ取り壊されるらしいです。オリンピックの為にね。別段私はこの競技場に思い入れというのはありませんでした。だって1982年三重県生まれ三重県育ちのずーっと美術部の女ですもの。そんな人間がなぜこの競技場に用があったのかと。
夫がね、日体大出身です。陸上ずっとやっていました。この日は、一般の方が競技できる最終日らしく、いつのまにか夫はそれに応募していたようです。題して「LAST MEMORIAL GAMES in国立競技場」。そのような経緯で、一切国立競技場と縁のなかった私が、夫の応援という名目で息子を連れてこの競技場に足を踏み入れました。
赤子がおるのでこの日もカーをレントして、慎重派な夫は、受付開始時間から2時間も前に競技場へ到着。早く着いたからといっても、建物内はまだ入場できずに、親子3人は建物周辺を漂流。徐々に受付に人が並び始め、ようやく競技場の中へ。このイベントは、すべての人がゆる〜く参加できるイベントだったので、親子連れ、年配の方、本気の方、色々おりました。中には、競技場の中央に立って「ついに来た。」と感動で打ち震えておられる方もいらっしゃって。想い入れなくぼけーっとベビーカーをひいてうろついている自分が妙に申し訳なく。

この日は平日だったので、会社が終わってからも参加できるようにと、競技開始は夕方5時頃からと遅め。このあと夜9時までイベントは続いたらしい。暖かい日だったからまだよかった。私は夫が走る所を初めて見るので、ちゃんと見なきゃなあと思って、息子とゴール付近の観客席を陣取っていました。ちなみに夫は100メートルに参加。
まだ競技開始までだいぶ時間があるなーと思って、観客席に座りながら、夫の為に作ってきたおにぎり4個を、いつのまにか全部一人で食ってしまった。授乳中は腹が減るのよ。息子には赤チャンせんべいをやっていると、突然黒い物体が私達に襲いかかって来ました。なんとカラスが!!「ぎゃああああああ」と今まであげたことのないような悲鳴をあげるバカな母親、、、。周りの人は全然動じておらず、叫んでるのは私だけ。なんだよ、このかっこわるい感じは、、、?私が落とした赤チャンせんべいを求めてカラスがわさわさ。はいはい、すいませんでした。自業自得ですね。食いかけのおにぎり(4個目)を急いでリュックにしまって、しばらく息をひそめて固まっていたら他の食べ物のほうへ飛んで行きました。いやー都会のカラス恐るべし。
寒空の下、息子も段々しびれを切らして来てジタバタ。「はやく〜!」と思っていたら、いつのまにか夫の出番が!ぎゃあああ!カメラのスタンバイがまだや!あああああ!!!!といっているまにいつのまにか夫はゴールしており、、、。カメラを持つ手が震えました(自分がアホすぎて)夫になんて言おう。よく見えなかった。カラスがね、寒くて、こうすけが暴れてね?目がかすんで、、、。
結局「えへへ、、、。あっというまだったね、、、。」というごまかし笑いしかできず。夫は「マジかよ。」という表情。すんませーん!またいつか走ってくれ!そのときは、ちゃんと目を見開いていますから。
国立競技場は身障者用のトイレもなく、赤チャンがおむつを替える設備も、ましてや授乳室なんてのぞめるわけもなく、さらには観客席へもスロープなんてなく、ベビーカーは人力で持ち上げるしかなく、バリアフリーはまったくなされていませんでした。ここではやはりオリンピックなんてできない、というのが正直な母の感想でした。ましてやパラリンピックなんて、、、。立派になって生まれ変わる日を、楽しみにしています。

IKEAに行きたい。と、大した目的もないのにずーっと夫に言い続けていた。IKEAは遠いでしょ、と最初はごまかしていた夫でしたが、なんと車で30分の所にあるらしいということを知って、7千円もかけてカーをレンタルして行って来ました。7千円分も絶対買わないのに、あほかと、思いますよね。まあいいんです。ディズニーランドへ行く気持ちなんです。ちなみに電車で行くと1時間かかるらしいです。まだ息子は歩けないし、めったに外出もしないんだから妻の願いを叶えてやろうということですね。
そして肝心のIKEAの写真を撮り忘れたんですけどね。皆さん知ってますもんね。IKEAがどんな場所か。あそこへ行くと外国へ旅行した気分になれるのだから安い女です。空港へ行っただけで外国へ行った気になる便利な女です。鼻息を荒くして乗り込みましたが、もう夫は凄まじい人の多さと、迷い気質の私の所作にげんなりしているのが分かりますよ、手に取るように。で、だいたい私達は一緒に買い物に行くとケンカになるので、もう離れましょうということになり、私は息子をIKEAのかぼぞいベビーカーに恐る恐る乗せて、二人で回遊することになりました。夫はカゴから放たれた鳥のように、羽ばたいて行きました。
IKEAに行くなら、本当に目的をはっきりしっかり計画的に行かないと心身を病んでしまうことになると、2年前に母と行った時に学んだはずでしたが、そんなことをすっかり忘れて、確実にタブーな回遊方法をとってしまいました。無目的に、しかし一個一個しっかり見過ぎて、一個一個にいちいち迷いながら、キッチン用品売り場にたどり着いたころには息子は泣き叫び、私は体感的に10キロくらい痩せてる感じでした。疲れ果てて夫に電話すると、「え、まだキッチン用品売り場にいんの?随分粘ったね。」と。合流した夫に何をしていたか尋ねると、IKEAは一瞬で見終わって、さっさとお隣のららぽーとをうろついていたと。えーいいなー。
結局脇汗をしたたらせながら買った物は、息子のおもちゃをいれておくボックス、キッチン用の箸立て、クッションカバーでしめて1470円なり。あーまた頭悪い感じの事をやらかしたなーと思いながら、のどからからで、夫のペットボトルを奪って飲み干し、げっそりして帰路につきました。IKEAでなんか美味しいもんでも食べる予定が、あまりの混雑ぶりに吐き気がして、持って来ていたボンチあげとみかんを車でむさぼりました。
何が言いたいのか。IKEAは、私のような迷いの激しい女には買い物がしにくいということです。いちいち吟味しすぎて、頭でシュミレーションしすぎて、ちゃんと見るには1000年かかるわ。楽しいけどさ。もう一種のエクササイズです。でもいいなー。IKEAの隣に引っ越したいなー。
その点ニトリは買い物しやすい。やっとでてきたニトリの話。こちらも旦那さんの実家に帰省する際に立ち寄って実感。「あー、これこれ。ほしいものがさっと見つかるー!」ということで、ずっと前から欲しかった息子用のプレイマット買いました。これが優れもの!!!写真に出てる車が描かれたやつです。簡単につなげたり外したりできて、軽いし、この車やポストやお店が取り外して遊べるという、なかなかやるな、ニトリ。と思った一品でした。ちなみにIKEAにはちょうどいいプレイマットがなかった。でも写真にあるおもちゃボックスは大変に役立っています。最近おもちゃが増えて来ていたので、とってもいい。折り畳んでぺっちゃんこにもできるし。
二つのお店を見ていると、日本人らしさというものをなんか改めてニトリに感じました。やっぱ、IKEAは外国だね。考え方も、エンターテイメント性と物語性の重視と言うか。しかし、わくわくをありがとう。そしてニトリは、便利さとちょうどよさをありがとう。そして無印良品も大好きです。

自分はイラストレーターだと、、、忘れかけていたころ、ぽろりと仕事をいただける、、、。本当にありがたいです。「お前!何イラストの事忘れてるんだ!」と神様がたまに怒ってくれているかのようだ。その度に、「ひー!すいませんすいません!でも息子が寝てるときを狙って絵を描くのはなかなかに難しいのです!」と必死に言い訳をしてね、、、。あー情けない。うちの息子はなかなか寝ないのだった。それが今一番の悩み所です。
いやいや、その話じゃなくって。そう、ありがたーいイラストのお仕事を、11月にしていました。妊婦さんの雑誌「BiAnZa」です。これは産院とかに置いてあるテイクフリーの雑誌です。しかも今回は「映画イラスト」の仕事です。なんと映画イラストの仕事は初めてです。嬉しい!もう趣味でやってたことだから、まさか仕事に繋がるとは。でも小心者の私なので、仕事がきた瞬間からもうげそーっと、プレッシャーで、そわんそわんして。
今回は、「ママさんイラストレーター枠」みたいな感じでしたね。妊婦さんにおすすめDVDというのを、妊婦目線で選んでイラストにしてくださーい。ということでした。まー悩みまして、姉にも電話したりしてね。姉は私より映画に詳しいので。感想を聞いてもいつも「んーっとな!私この映画めっちゃ好きやで。」しか言ってくれないですけど。(詳しいのか?)
悩み抜いて選んだのが「ベイビー・トーク」という89年のアメリカ映画です。また随分古いやつなんですけどね。
小学生くらいの頃にも観ていて、もう、それはそれはリアルな受精のシーンが出て来て、ものすごい印象的だったので、妊婦になってからもう一度観てみた訳です。大人になってというか、妊婦になってから観ると、また余計に笑うシーンがいっぱいです。胎児のシーンはあまりにも偽物っぷりがおもろて笑います。それよりもですね、89年アメリカという能天気さというか、もうめでたーいんですよ。登場人物も展開も全部。暗さゼロ。浮気相手の子を妊娠して、おまけに浮気相手に逃げられたシングルマザーという設定であるにも関わらずですよ。日本だったら野島伸司っぽい感じになってるかもしれんのに。だから「あれ?大抵の事は大した事ねーんだな。だってこの人たちこんなに明るいんだもん。」っていう気楽ーな気持ちにはなります。妊娠中って時々暗ーくなったりするっていうからね、こんな能天気なコメディを観るのが一番です。っていう話です。
そんな能天気コメディの話を描きつつ、私はプレッシャーに嗚咽をもらしながらどうにか仕事を終えました。仕事が少ないから余計に一個一個がプレッシャー感じてしまうんだわね。頑張ろう、私。もっと仕事しよう。お天道様が見てるよ。