
最近三重に帰省しました。実家は三重の山奥なので避暑のつもりでしたが、到着した日は東海地方が今年一番の酷暑の日で、気を失うほど暑くてショックでした。ここ三日ほどは涼しくてほっとしています。
姉の畑や田んぼは、姉が除草剤もまかずに、肥料もやってはいけないらしく、自然の力にまかせっきりで農業をやっているので草ぼーぼーです。その挙句、できたきゅうりが写真のやつです。姉が嬉しそうに持ってきました。除草剤や肥料をまきたいおばあちゃんと、時々言い争いをしながらやっているようです。おばあちゃんは、前まできれいな野菜ができていたのができなくなってしまって、お隣さんの畑がうらやましいそうです。

姉は日に焼け、太もももぱんぱんで筋肉もりもりとして、肩幅もがっちりしてきました。謎の虫さされもいっぱいあります。家じゅうの生ごみを集め、コメのとぎ汁を集めて、嬉しそうに畑にまいています。畑にいるときが今一番楽しいらしいです。

5月に姉が植えた稲たち。絶対育たないだろうと思っていたら、意外や意外、稲はすくすくと育っていて驚きました。水を運ぶ水路もデラックスになっていて、週に三日くらいしか農業ができない姉ですが、それでも確実に姉は手を動かし汗をかき、土にまみれて農業をやっているのだなあと、どんどん変わっていく田んぼや畑を見て、私は誇らしく思いました。あー、元気があれば人はなんだってできるんだな。
私と一緒に三重に帰省した息子は、家じゅうのアイドルとなって、あくび一つしただけでかわいいかわいいと言われて得意げです。急に刺激が増えたからか、一気にできることが増えました。もう靴をはいて歩いています。私の姉も、母も、おばあちゃんも、息子と汗だくになって遊んでくれて本当にありがたいです。一ヶ月間の三重での夏休み、思いっきり楽しむぞー!

夏風邪を引きずりつつ、間もなく三重へ一ヶ月間程帰省します。息子を連れて、まあ避暑のようなものです。夫も4日ほど合流して、三重の家族と夏休み目前です。先週末、親子水入らずちょっと贅沢したいということで、初めてうなぎの出前をとりました。親子水入らずって、息子は食べないけどさ、夫がうなぎが好物なんです。おいおい、私の好物なんてアスパラガスだよ。いや、寿司かな。
超ご近所にある家族経営のうなぎやさん「和友」。前を通るといつも売り切れてたり、並んでたり、いつもいいにおいをさせて、あーここの洗濯物はいつもうなぎの匂いがしてるんだろうなー。と通るたびに色々想像していました。本当は食べに行きたいんだけど、最近の息子の暴れっぷりからしてもう外食は不可能。ついに出前の電話をしました。
お昼の12時半頃、優しそうなおじさんが、かわいいカゴをぶらさげて出前してくれました。水筒には肝吸い、お漬け物もしっかり入っています。ふたを開けて、評判通りの大きなうなぎがしっかり詰め込まれていました。机に一生懸命手を伸ばして妨害しようとする息子から死守しながら「おいしいね。幸せってこういうことを言うんだと思うよ。」といいながら、美味しくいただきました。ウナギ食べたら、ちょっと咳が治った。げんきんなもんです。
話は変わりますが、三重と大阪を行ったり来たりして農業したり、「日本くまもり協会」という自然保護団体で働いている姉が最近静岡まで行って、「リニア反対集会」に参加して来たとの事。スカイプで鼻息荒く話す姉からその事情を聞いてみると、リニアは大問題をたくさん抱えているのに、着工が決まってしまいそうなのだとか。
まずは一番問題なのは南アルプスの水源の森を突っ切ってトンネルを掘ろうとしている事、そしてリニアは、ものすごーく危険をはらんだ乗り物で、昔ドイツは開発途中で試乗した30人が即死、ドイツはリニアからは手をひいたようで、先進国でリニアに手を出しているのは日本だけ。そして、今回の反対集会、実はJRの職員も多数参加しているとの事。なぜなら採算が取れない事が分かっているのに手を出そうとしているからで、日本としてはその技術をアメリカに売って儲けようとしているらしい。でも、当のアメリカはそんなに関心はないだとか。リニアは、新幹線の3倍電気を使うらしく、そうすると今原発を停止している日本は絶対に電力が足りなくなる、そこで「原発再開」に向けて動き出そうとしているかもしれないという事。技術で優位に立つ事、人の命、お金、自然保護、人によって何に一番価値をおくのか人それぞれなのだろうけど。「リニアが通れば、東京名古屋間45分!」ばかりを夢物語のようにテレビはうたっていて、私はそのことしか知らなかった。すべての事柄は、常に色々な角度から見つめなければならない。喜んでいるひとの影で泣き叫んでいる人がいる。私達が知らないで、関心を持たないでいると、どんどん私達の願っていない方向へ進んでしまう事がある。
どうやって生きていったらいいのだろう。

先週三重在住の童話作家村上しいこさんが、お仕事で東京にいらっしゃるということで、是非お会いしましょう!ということになりました。「ダッシュ!」でお世話になった講談社の中川さんも一緒に、表参道のクレヨンハウスにて待ち合わせ。久しぶりに表参道という華やかな街に出かけたので、目が回りそうでした。
クレヨンハウス、小さいお子さんがいらっしゃる方なら皆さんだいたいはご存知なのですね。私の母も知っていてびっくりしました。かなり昔から、母と子どもを応援する素敵なお店として、なんというかしっかりと根をはっているというか、なんでしょうねこの安心感は。私は恥ずかしながら、うっすらとしか知らなくて、今回初めて訪れました。この日は平日でしたが、店内とってもにぎわっていて、みんな子どもをぶらさげているか、お腹が大きいか、みたいな感じでした。私も息子をぶらさげていたんですが、子どもをぶらさげていたら店内見るの大変じゃないか?というくらい店内はおもちゃや絵本でびっしり。世間のお母さんは元気だな、、、。赤チャンって重いのに、なんでもない顔で店内を闊歩するお母さん達。
一足早く店内をうろうろしていると、パッチワークのロングスカートをはいたしいこさん登場!は、華やか!しゃべりだすと、懐かしい三重弁が登場し、なんとなくほっとしました。だいぶ前から中川さんも店内にいらっしゃったようで、5才の子どもさんを連れて中川さんも登場!ぎょえー!びびびじ〜ん!中川さんは、、、超美人さんでした。なんというか「テヘラン生まれです」と言われたら、なるほど、と頷いてしまいそうな、エキゾチック美人さんでした。そんな華やかなお二人とざんぎり頭の戦後の闇市出稼ぎ風の私と、地下のオーガニックカフェへ。
体に優しいオーガニックランチをいただきました、、、。しかしー、、、しかししかし。息子テーブルに乗って大暴れ、あらゆるものをはたきおとし、やりたい放題。ああー申し訳ない。私も未だ風邪が完治していなくて、しゃべろうと思うと咳き込み、なんだか申し訳なく、何を話しているのか、何を食べているのか朦朧としてしまいました。おまけに、「体に優しい」店内は冷房弱めで汗が噴き出す始末。私は密かにパニックでしたが、しいこさんも中川さんも終始落ち着いて、息子の暴力行為もなんのその。息子は、中川さんの事を好きになったらしく、ノースリーブだった中川さんの肩や腕をずーっとすりすりすりすり顔をなすりつけていました。すると中川さんの5才の息子さんは、激怒(笑)。やきもちを焼いて「こらー!母ちゃんにさわるなー!」とずっと怒っていました。子ども、おもしろい。
本当はもっとゆっくりお話したり、店内を見たりしたかったのに、暴れる息子を取り押さえることに必死になり過ぎて疲労困憊。「もう、かえりますうううう。」といって、後ろ髪ひかれながらも帰路につくことになりました。あー申し訳ない。

中川さんからは、「三重の人はおせんべいをよく食べると聞きました」(え?そうなの?)と言って、おかきをたくさんいただきました。そしてしいこさんからは、なんと手作りの「ダッシュ!」キーホルダーをいただきました。すごーい!とってもかわいい。早速リュックにつけています。おかきは、美味しくてあっというまになくなりました。中川さん、しいこさん貴重なお時間をどうもありがとうございました。なんだか、何にもおしゃべりが上手くできなくて、、、咳き込んでばかりでごめんなさい。
クレヨンハウス、、、息子がテクテク歩くようになって、もう少し大きくなったらまた行きたいよー。全然じっくり見れなかった、、、。というか、せっかく東京にいるのに、外出がなかなかできなくて、あ〜あ。と華やかな街を目の前にため息が出ます。

朝日を浴びる息子。風を受けるのが好きなようです。
私は、夏が苦手です。暑さがひたすら苦手。もちろん、セミの音やひぐらしの音や、明るい時間が長かったりという、あの夏特有のキラキラとした希望に溢れた感じは大好きなのです。しかし、近年の日本は暑過ぎる。殺人的だ。夜も眠れないし、昼間はクーラーのもと、なんとなく体調が悪くなっていく。一週間前に39度出た夏風邪が、一向に完治せずにだ〜らだらと咳と鼻ズまりと倦怠感が続いています。病院になかなか行かない私に、夫も母もしびれをきらして「さっさと病院へ行け」とのことだったので、歩いて3分、コンビニよりも近い小松川病院へ行って来ました。コンビニより近いのになぜいかんか?だって待ち時間が長いのや。赤子と待つのは大変だぞよ。
案の定、最近大声を出す事が流行り始めた息子は、病院でも大絶叫。やめてくれー!でも、この小松川病院は近所でも評判の、優しい病院。看護婦さんや受付のおばちゃんや、患者さんまでみんな優しい方で助かりました。私がレントゲンを撮っている間も、患者のおじちゃんが「オレがみててやるよ。」と言ってくれました。まあ、大絶叫は止まらなかったけど。全行程1時間半ほどでしょうか、親子は疲れきって病院から帰って来ました。
もう、この暑さがすべて悪いのだ。この暑苦しい髪の毛も切ってしまおうと思いたち、息子を夫に託して歩いて10分の1000円ヘアカットへ。皆さんは、1000円ヘアカット行った事ありますか?もう、私にはとにかく時間がないのです。あのゆったりとしたシャンプー台にのぼって顔へふんわりとガーゼを置いている時間なぞないのです。こじゃれたアシンメトリーヘアのスタイリストと呼ばれる人々と「このレングスが〜。じゃあ、アッシュで〜。」とか話している余裕なんぞないのです。
もう、じゃん、と入って、すっと座り「うっとおしくない短い髪にしてください。」と言うだけです。15分くらいでチンと、短髪のおばさんの出来上がりです。はあ、こういう道もある。今の私はこれでいい。もう少し気持ちに余裕ができたら、またアシンメトリーなスタイリストの人々と雑誌をめくってああでもないこうでもないと話し合おうやないか。

息子とテレビシリーズ。テレビの不思議な渦に引き込まれております。あーテレビ様々じゃ。
タイトルの「母」というのは、私の事です。土曜日に突然39度の熱が出て、夫に当たり散らして床にふせっていました。振り返ってみれば、息子を産んでから3ヶ月に一度くらいは発熱して寝ている気がします。息子が産まれて2ヶ月くらいで、乳腺炎になって39度、年末に風邪引いて実家で寝込み、息子がもらったノロウィルスにやられて寝込み、今回は、多分また息子が最近もらってきた風邪をうつされたかな。
「夫が風邪をひいたら、妻が看病する。子どもが風邪ひいたら母親が看病する。じゃあ、妻が風邪をひいたら誰が看病するんじゃ!」と朦朧としながら夫に当たり散らし、どうにか息子をお風呂にいれてもらう。風呂からは案外楽しそうな息子と夫の声がする、、、。なんじゃい、いけるやないか。
真夜中、息子はちょいちょい起きては、私の腹の上によじのぼって眠るクセがあり、いつもはちょっと重いなくらいでしたが、その日は地獄の漬物石のようでした。ちゃんと寝たのかよくわからないまま朝になり、おや、熱がひいている。母は強し、、、。
もう今日はご飯作らんぞ!と宣言して3人でコンビニに買い出しに行く。コンビニに行く元気があるなら作れよと言う話だが、洗い物とか嫌や。しんどいやん。でも自分の好きな物選びたいという欲はある。コンビニで弁当を買うなんてどれくらいぶりだろう。若い頃はよく買ってたな〜。
しかし、いざ、コンビニに行って商品棚を眺めると「あれ?これなんて自分で作れるじゃん、、、作った方が安いしいっぱい作れるじゃん、、、?え、こんだけしか入ってないのにこの値段?は?ソーメンにこの値段?」と全ての物にケチ付けたくなります。主婦はケチだから。自分ではなかなか作れなくて、いっぱい入ってて、値段が手頃で、と納得できる物を探し続けて夫と息子は待ちくたびれていた。
家に帰って、選んだ「野菜を食べる冷やしうどん」をべりべりと開けると、出るわ出るわのゴミの山。ドレッシングのゴミ、ふた、めんつゆのゴミ、めんと野菜の間の謎のシート、麺の器がこれまた立派なのよ。これって器の値段じゃないのか?と、本当にがっくりきてしまった。そして同時に罪深〜い気持ちになった。毎回こんなの食べてたら、どんだけプラスチックゴミ出るんだろう。コンビニ業界の人に、言いたい。もっと簡略化できませんか?あの麺と野菜の間の謎のプラスチックのシートは何ですか?本当にこんなに必要なんですかー!!!
コンビニは、主婦にはまだなんか遠い。夫がぽつりと「そんなに怒る元気があるんだったら、もう大丈夫だね、、、。」って言った。するどい!