撮影中に他界した主演のヒース・レジャー、その彼の遺志を継ぐ為に出演したジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルという大スター達。
このドラマチックなニュースのために、別の話題性をもって迎えられたこの映画ですが、ストーリーもそれに負けないくらいおもしろかったです、ちゃんと。
子どもの臓器売買とか、人種差別とか、暴力警官とか、かなり刺激的でシニカルな話題を、まるでミュージカルかサーカスのように幻想的でカラフルな映像とともに魅せてくれました。
スーパーモデルのリリー・コールが、演技経験が浅いにも関わらずとても演技が上手かった。声がかなりハスキーで、演技に力強さを感じました。あの浮き世離れしたビジュアルと、演技力があれば、もう恐い者なしです。これからも応援したいと思いました。
ヒース・レジャーは、もうこれが最後の作品なんだと思うと、スクリーンで笑ったり怒ったりしている彼が、非常に神々しく観えました。