ShihoSeji Blog

イラストレーター瀬島志保子のブログ
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お産スペシャル。vol2.

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姉から「あんまり痛かった話をするのは、これからの妊婦によくないだろう」という助言をいただたので、タイトルも「お産スペシャル」に変更です。でも、自分の思った事を、書きます。痛い話も書きますが、私のお産の次の日、なぜか病院中の看護師さんから「怖がりの瀬島さん」という名前で呼ばれるようになったので、どうやら私はとんでもねえチキンだというレッテルを貼られたようです。だから私が怖がりなだけかもしれないという話なんです。

前から分かっていたけど、お産を通して改めて思い知った事、それは「私は運動神経が悪い」ということと「ものすごい怖がりで小心者だ」という事実です。よくお産で「己の底力」みたいな物を知った、という人はいるけど、もうただひたすら私は自分が「ダメなやつ」だということを思い知らされました。

私のお産は、最近流行の「ナチュラルなお産」とかで無しに、「医療的措置満載のお産」でした。現代の医療の力無しには、私は産めなかったかもしれんのです。というか本当に医療と先生と助産師さんありがとう。

前回からの続きを話します。陣痛促進剤の点滴を受け、私は初めて「陣痛」っちゅうものを全身で浴びる。いや、その前にすごいイベントがあった。子宮内に風船をいれたのだ。風船っていったら、テーマパークでゆるキャラが配ってるあれだろう?なんというか幸福の象徴みたいな存在ですよ。それを子宮にいれるなんて、私は思いつきもしませんよ。とにかくそんなに痛くなかったのか痛かったのか分からないけど、もう騒ぎまくった。その風船で私の開いていない子宮口を押し広げるんだと。風船君も空を飛ぶはずが、飛び立つ場所が私の子宮ってけっこう気の毒だよ。ここらへんでもまた「せんせー!もう帝王切開にしちくれー!!」と叫び続ける。

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赤ちゃんでも耳はしっかり耳だ。爪はしっかり爪なのだ。

風船を体内に飛ばしつつ、個室部屋に帰って来ていよいよ陣痛が本格始動。仕事から駆けつけた母も恐ろしげな表情で、悶える私を見守っている。看護師さんが伝授していった呼吸法を必死でこなす。もうなんでもいいからこの痛みを和らげる方法を実践しないともたない。そしたら、夕飯が運ばれて来た。鶏の照り焼きレモンソースやらなんやら、非常に美味しそうなのに、痛い。陣痛さえなければ、こんなに美味そうな夕飯なのに、と思いながら陣痛の切れ目切れ目に母に食べさせてもらう。痛がりながらも、ほぼ完食する辺りが、なんか自分はただのお調子者なんじゃないかと自分で疑う。お皿を下げに来た看護師さんも「あら、完食ね」と、ちょっと驚いていた。だって、食べないともたないんでしょ?

でも、2分間隔くらいで襲ってくる、今まで味わった事の無い激痛にこの先何時間も耐えるって、もう絶望すぎて私は「誰でもいいから、自分以外の人間に今なりたい。」と願っていた。あんまりにも痛いので、次の陣痛がくることが恐怖で私はいつの間にか痙攣が止まらなくなっていた。

今日もまた赤子が泣き出したので、続きはvol3で、、、。

  • 2013年5月11日
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思い出すだけで鳥肌が出るお産、vol1.

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写真は、まだ陣痛がやってきていない時の余裕のショット。産院で出たお昼のカレーにうはうはする私。完食。

予定日を一週間が過ぎ、周囲の誰もから(保険のセールスレディからさえ)「まだ、、、?かな、、?」みたいな反応が充満しておりましたが、院長ののりちゃんからやっと「じゃ、22日入院で。」とgoサインがでた。ん?陣痛来てないのに入院ってことは?陣痛促進剤ってことかしら?と、ネットで「できれば陣痛促進剤は避けたい」みたいな記述をよく目にしていただけに不安がよぎる。でも、もう出したい想いでいっぱいだったので「おねげえします、せんせえ。」と即承諾。

でも直前まで「せんせえ、、、帝王切開にはなりませんかね?」と陣痛に対する恐怖のあまり何度か懇願するも、却下され続ける。「あんた、最初から頑張らん気かね?」と、、、。だって、私は幼稚園の頃から「お産は痛い」って聞いて恐怖を抱え続けて生きて来たんですよ、せんせえ。今がその時かと思うと、朝から恐怖で顔がひきつる。

22日、産院につくやいなや内診で「やっぱりまだ全然子宮口ひらいてないで、あんた怖がりやけど、今日は痛い想いいっぱいせなならんでねえ。」とのりちゃんから死刑宣告にも似た恐怖の告知をされる。

個室の病室に通され、まずは陣痛促進剤の錠剤を飲まされる。「ついに始まる。」このときは覚悟を決めたつもりだったのに。私はこの後、ものすごい悪あがきの連続で、とんでもない醜態をさらすのだった。

ランチをはさみ、錠剤を4錠飲んでも一向に陣痛がこない。息子は相当頑固者だ。そうしたらつに陣痛を誘発させる点滴が登場。看護婦さんが「血管に直接入れるので、効果が全然違いますから、、、。」と、さらっという。もう逃げられない。逃げ出したいよう。

ここまで書いて、息子が泣き出したので続きはvol2で、、、。

  • 2013年5月7日
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長男誕生。

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全人類は、この痛みに耐えて増殖してきたのかと思うと本当に信じられないと思った。本当に痛かった。こんなに痛いの自分だけなんじゃないだろうかと思った。「私は死ぬんだ。赤ちゃんを見ずにきっと死ぬんだ」と本気で思った。体型もオケツもどうみたって安産型だったのに、私の母は2時間で出産を終えたのに、私は院長先生にも看護婦さんにも「あんた、大変やったね。」と言われたのでやはり難産だったのだ。

そんで今、ウルトラG(痔)になってしまい歩行も座るのも困難な日々が続いています。みんなが通ると言われる「会陰切開」も、私はものすごい奥深くまで裂けてしまい、しばらくは痛くて寝られなかったです。このブログも、まだ立って書いています。ご飯も立って食べています。

出産の愚痴をもっと書きたいけど、本日はここまでがやっとです。座れるようになったら、また書きます。

赤ちゃんは元気です。夫に激似で、私に似ている部分が全く見当たらないけど、夫も喜んでいるので良かったです。長い間お腹の中で培養していたかいあって、もりもりミルクを飲んで、ぶりぶりウンコをして、寝言を言いながらグーグー寝ています。痔は出ようとも、赤ちゃんはかわいい。

  • 2013年5月1日
  • おしらせ, 日々
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まだか!

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でへ。まだ産んでません。予定日から一週間が過ぎました。昨日は産婦人科で、お腹の赤ちゃんが元気かどうか40分間お腹に機械をつけて心音を取りました。お腹にぐるっとテープを巻いて、手には胎動を感じたら押すスイッチを持って40分間病院の「処置室」に転がっていました。「処置室」ってなんかこわい響きやな、、、。

母も隣で待機。一緒になってぺちゃくちゃしゃべってしまうので、胎動スイッチを押し忘れないように気をつける。そうこうしていたら、電気屋に行っていた父が乱入してきました。父がピンクに彩られたこの産婦人科に居る事がすごく不自然に感じてしまう。廊下に出て新生児室に居た別の人の赤ちゃんを見てくる、というので「不審者に思われて捕まりませんように」と思う。

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「処置室」とは名ばかりの、かわいらしい部屋。さすが産婦人科。隣には中学校があって、生徒達の元気な声が聞こえて来てのどかですが、あと数日で私はここで断末魔の叫びをあげるのかと思うと恐怖だ。

内診のときに、いつも私が「ぎゃー!痛いよ〜う!!」とうるさいので、院長ののりちゃんに「あんたが頑張らんで誰がガンバンの!」と言われる。看護婦さんも、内診のときにいくら「力抜いて〜。」といっても踏ん張り続ける私に不安そうである。「はい、足だらーっとしてだらーっと!」と言われるのに足は突っ張ったままなのだ。私も力を抜きたいのはやまやまなのだ。さらには「しっこでるー!」と私が叫ぶと、「もう、うんこでもしっこでもしたらええが。」と、おそらく70を過ぎている院長のりちゃんは悟りきった口調でカーテンの向こうで言うのだった。そういって安心させたかと思うと、私が「でも出産は内診の100倍痛いんでしょうか?」と恐る恐る聞くと「そんなもん!100倍どころやあらへんで!!」と今度は脅かしてくるのだ。私はその度に恐れおののいた表情で固まるので、看護婦さんたちも気の毒そうに苦笑いをしている。

この日の診察で、お腹の赤ちゃんは元気だけどもちょっと大きくなってきていて、にも関わらず子宮口からして全然出てくる気配がないので、月曜日に入院して産むことになりました。あ〜やっと産める。こわいけど、「いつ産まれるのか」と悶々として過ごす日々とやっとおさらばできると思うと清々しい気分です。

今度このブログを書く時は、私は無事に母となっているのでしょうか。

  • 2013年4月20日
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過ぎ去った予定日。

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本日予定日なり、、、。特に赤子からはなんの連絡もなく、相変わらずお腹の中でにょろにょろと動いております。看護婦さん曰く、予定日に産まれる赤ちゃんは全体の5パーセントくらいだと。でもあんまり予定日を過ぎると、胎盤が老化してくるんだと。ぎゃーおそろしい。

今までそんなにお腹に語りかけてこなかったけど、さすがにもう焦らせてやろうという気持ちになってきた。お風呂で、「はよー出てこーい!」とめちゃくちゃお腹に向かって叫ぶ。数のカウントもしてみた。そんな私の焦りも全く届かないかのように、マイペースににょろりにょろりとお腹の中で動いている。

母がどこからもらってきたか、皮付きのタケノコを玄関でさばいている。田舎では「かさこ地蔵」現象が日常的に繰り広げられる。朝起きると、玄関に山積みの大根とか白菜とか、タケノコとかが、無記名のまま置いてあるのだ。誰がくれたか分からないから、御礼の仕様もない。ありがたーいと思うことがほとんどだけど、父と母二人暮らしの家に大根を5本置き去りにされても、けっこう大変なもんです。

よく玄関先で「ぎゃー!また大根来た!!」と叫ぶ母の声がする。

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母が一日に3回も、狂ったようにパン焼き器でパンを焼いていたら、黒こげになってついに壊れた。そりゃそうだろう、パン屋でもないのに一日に3度も家庭用のパン焼き器を酷使したら壊れるさ。母は気に入ると、狂ったようにそれを繰り返す習性がある。いつでもパンが焼けるようにと、大量に買ってあった強力粉の使い道が途絶えた。

そしたら今度はネットで、強力粉を使った蒸しパンのレシピを探し当てたらしく、今は毎日ニコニコしながら蒸しパンを蒸し続けている。私が喜んで「まるで木こりの朝食やね。」と言ったので、もうしばらく彼女は木こり気分で蒸しパンを出し続けるだろう。

 

  • 2013年4月14日
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