
父ちゃんというのは、夫の事です。うちは「パパ」「ママ」ではなく「父ちゃん」「母ちゃん」と呼ぶようになっています。理由は、私が両親のことをパパママと呼んでいて、中学生くらいになってそう呼んでいる事をからかわれ恥ずかしい思いをしたからです。でも結局直す事も恥ずかしくて、ずっと私は両親をパパ、ママと呼び続けています。息子が話すようになって、私達のことを何と呼ぶようになるか楽しみです。
それはさておき、そう、そんな父ちゃんは12月13日が誕生日ですが、平日はお祝いができないので一足早く先週の土曜日にお祝いをしました。お祝いと言っても、「好物を食べに行く」「ケーキを食べる」というくらいなんですが、、、。去年一宮市に住んでいた時は、夫の好きなウナギを食べに行ったのに、その店が休みで泣く泣く回転寿しに行ったのでした。今年こそは絶対にちゃんとウナギ屋さんに行って、ウナギを食うぞー!と意気込んでおりました(私が)。しかも、たーまーたーま、引っ越した江戸川区の社宅の最寄りのご飯屋さんがウナギ屋。しかも2軒もある。ウナギ選び放題。
近すぎて息子のだっこヒモもいらないくらい。素手で息子をひっつかんで、離乳食ももっていざウナギ屋へ。ラフな一家ウナギ屋に登場。しかも夕方5時。選んだウナギ屋はとても大きなウナギ屋さんで、エレベーターもついてる。とても奇麗な店。お酒も豊富。ただし私達夫婦は全くお酒に興味がないので、もくもくと食うのみである。
誕生日なので「特上」を頼む夫。私はひつまぶしを頼む。ついでにカキフライと白子ポン酢も頼む。夫は静かに食べる。そして静かに一言「うん。美味しい。」と。そりゃあ!良かった。私は、ひつまぶしに最後にかけるだし汁を、なぜか最初にあやまって全て飲み干してしまう、、、。そしたら夫がまた静かに「だから、最初に言ったのに。それは最後にかけるやつだよって。」と。いや、もっとでっかい声で言ってよ!!「あんた!まちがってるで!!」ってさ。関西人ならモウレツに突っ込む所を、夫は静かに何か注意したみたいだったけど、ちょっと静かすぎたよ、あなた。もー。泣く泣く、そこにあったお茶をぶっかけてしめる妻。

息子は、自らにかせられた離乳食のノルマをさっさと達成して、あとはひたすらビニル袋と遊んでいた。そして、ラフな一家はラフな割に特上を食って、さっさと引き上げていったのだった。ちなみに、我が家の周辺はウナギ屋が2軒あるのになぜか全くケーキ屋がない。ケーキを買おうと思ったら、駅までバスで行かなきゃなんない。だから散歩がてら一家でまた歩いて駅まで行って、これまたケーキ屋の選択肢が超少ない駅なので、コージーコーナーでケーキを5個買って帰路に着いた。5個の内訳は、夫2個私3個である。誕生日なのは夫であるが、私の口がすべってもう一個追加してしまったのだった。ケーキの輝くショウウィンドウ恐るべし。
父ちゃん、お誕生日おめでとう。毎日お勤めご苦労様です。毎日静かに帰って来て、聞こえないくらいのテレビの音量にしてくれてありがとう。おかげでコウスケも私も良く寝ています。そして、一足早く私とコウスケは実家の三重に帰りますが、その間健康に気をつけて過ごしてください。そういうことなので、このブログはしばらくお休みです。1月にまた更新します。皆様良いお年を、、、。

夫が一足早く息子にクリスマスプレゼントを買って来てくれた。アンパンマンのぬいぐるみ。とても立体感のあるぬいぐるみで、息子はとても気に入ったようでした。里帰り出産を終えて東京に来たばかりの時は夫を見て泣く事もあった息子ですが、今ではすっかりお父さんを大好きになったようで、トイレに立ったお父さんを必死に目で追っています。夫は夫で「コウスケと二人きりにされると泣かれるから困る」と最初はうろたえていたようですが、今では朝晩ほおずりしています。
息子が産まれたばかりでまだ病院に入院中の頃、初めて息子と同室にされたとき緊張して眠れませんでした。お願いだから、同室にしないでくれとも思いました。色んな事をうまくする自信がなくて、体もしんどくて、息子が泣いたらどうしようとこわかった。息子が少しでもモソモソ動くと、びくびくしてそーっと顔を覗き込んではベッドに戻るというのを繰り返していました。退院してからもそれは変わらなくて、夜中になると息をひそめて、毎晩緊張して寝ていました。今も、夜はまだ少しこわい。夜中に突然大声をあげたり、突然覚醒して遊びだすこともある息子。9時にぴたっと寝て朝まで起きない日もあれば、1時間ごとに起きる日もある。真夜中にうんこをぶりぶりとぶちかます日もある。おっぱいをほしがるのに、角度が少しでも気に入らないと大騒ぎする夜もある。毎晩「勝負だ!」という気持ちで布団にもぐりこむ。他のお母さんに聞いて「うちのこは夜全然起きずにぐっすり寝るよ〜。」と言われるとガーンとなったり。でもショックを受けている自分を、ふと「あ〜、こういうのよく雑誌とかの相談コーナーでみるよなあ。私もお母さんしてるなあ。」と思ったりする。世間一般の、母親の悩み事を今経験中なのだなと思う。
最初は宇宙人みたいで、心が通じてるんだかなんなんだか全くよく分からない存在だった息子も、めきめきと人になってきた。朝起きると、のびをして笑う。私が隠れると、探す。こそぐると大きな声で笑う。高い高いをしても笑う。知らない人がくると泣く。私が食べている物をほしがる。おすわりができるようになって、一生懸命ふんばっている。抱っこしてほしくて手を伸ばす。かすかに歯が生えて来た。
今の私の悩み事なんて、きっとこれから降り掛かってくる悩み事からしたらハナクソレベルなんだろうな。いや、もう悩みじゃねえな、こんなものはきっと。算数のテストでゼロ点とってきたり、お友達を殴ったり、殴られたりいやいや、もっと深刻なやつだってきっとこれからどんどんくるぞ、、、。そうやってどんどん人になって親になってくんだろな。あ〜こわいこわい。今夜も勝負だ。

「離乳食はうまくいかない。絶対うまくいかないから、クヨクヨしない。」と、もう最初から思い込んでスタートして2ヶ月ばかり。「うまくいっている」とも「うまくいっていない」ともどっちとも言えないゆる〜い離乳食生活がのろのろと続いています。最優先にしたのは、実は自分がストレスをためないことだった。自分にストレスがかかりすぎると、それはすなわち、息子にもよくない。母がいらついているのはまずよくない。
「あははは、食べなくてもいいのよ。母ちゃん、全然きにしな〜いからね〜ん。」と歌いながら、さじを向ける。だから、離乳食メニューも、絶対に頑張りすぎない。おかゆを一度に作って冷凍。さつまいもをふかしてつぶす。みそ汁の豆腐を取り分ける。自分でするのはこの程度。あとは既製品に頼る。今の所、コープの宅配の離乳食にとても助けられている。枝豆のうらごしとか、とうもろこしのうらごしなんかを、冷凍してタブレット型にして売っている。原材料そのままだから、変な物も入ってないし、生産地も全部明記してあるし、ありがたい!
全部自分でやってるひとは、すごいな。もりもり食べる赤チャンだったら、作りがいもあるだろうけどね。うちは、朝から突然私の食べてる食パンに食らいついて来そうな日もあれば、離乳食用のスプーンを見ただけで、口を固く閉ざす日もある。スプーンを押し込まれないように、ひたすら自分の指を口に突っ込んでガードしているのを見ると、「はいはい、ごめんよ。もうしないよ。」と言いたくなる。

これは、母の友人の方からいただいた離乳食の器とスプーン。木製で、デザインも素敵。とても素敵なので、まだ離乳食が始まる前から、時々眺めては、使う日を楽しみにしてた。ところが、スプーンはもう毎日使ってるけど、器を使ったのは初日だけだった。だって電子レンジが使えないんですもの。ガーン。こんなにかわいいのに。ストレスをためない為には、電子レンジは必須アイテムであります。このかわいい器は、大事にとっておきます。いつか使います。
ほんで、今使ってる食器は結局、薄利多売の100円均一で買った、すり鉢になっている器。すり鉢になってるから、そこですりつぶしてそのままやれる。ちくしょう。やりやがるぜ、100キンめ。ありがてえぜ。サンキュー。
夕方、だいたい私の夕飯と一緒に息子の離乳食も手早く準備。メニューはだいたい、おかゆ、豆腐、枝豆かとうもろこしかサツマイモのうらごし。流れもだいたい決まっていて、最初のふたさじくらいは、興味本位で食べる。それから突然固く口を閉ざす。しばらくほっておいて、私は私のご飯を食べる。そしたら突然離乳食の神が降臨する。いきなりすごい勢いで離乳食を食べ始める瞬間がやってくる。7さじくらいを猛スピードで食べる。このとき、私は心の中で「離乳食の神降臨!降臨!」と叫びながら、焦ってスプーンを押し込む。その後、また固ーく口を閉ざす。「もう何も入れさせまい」という強い意志を示す為に、自らの指を必死で口に押込んで、私の押し付けるスプーンを阻むのであった。だいたいこんな感じです。何にも食べてくれない日もあります。
休日夫が居る日は3人で食卓テーブルを囲んでいますが、息子が食べない時に、何もしない夫が「まずいんじゃないの?」と言ったりしますが、それは禁句だろう?ノンストップっていうテレビ番組の「妻が激怒する、夫が言ってはいけない一言特集」に投稿しちゃうぞ。言葉はよく考えてから言うように。人生は修行である。
何も食べてくれなかった日も、なぜかしっかりウンコを出す息子。衛生面は気をつけなくっちゃといくら私が思っていても、息子が風呂のお湯をごくごく飲んでいる瞬間を見てしまうときもある。私が見ていない隙に、チラシを食ってるときもある。それでも、いつもケロッとしている。赤チャンは不思議である。

大阪と三重を行ったり来たりして暮らしている姉が、東京の我が家に遊びに来た。夜行バスで。姉は外国でも、寝袋を一つ背負ってどこででも寝ていた女である。夜行バスなんて彼女からしたら高級ベッドかもしれない。私は夜行バスで眠れた記憶がない。まあ、とにかく体力自慢の姉が朝から私の家のチャイムを押したのだ。
夫は、前々からこの日に私の姉が来ると分かっていたので、神奈川の実家に泊まりに行った。姉はどこででも眠れるので「私、ソファに寝るから別に旦那さん居てくれても全然いいのに。」と言っていたが、夫は気を使う人間なので姿をくらましたかったらしい。とにかく、姉、私、息子の3人でお気楽に過ごした。
姉の目的はただ一つ、私の息子のこうちゃんに会うことだった。つまりは甥っ子である。私が里帰り出産を終えて、三重から東京に行くことになって、「私、ひと月に一回はこうちゃんに会いに行くから。」と豪語していたが、仕事が色々と忙しくなり、今日になった。それでもちょくちょく電話をかけてきては「こうちゃんの声を聞かせろ」と電話口で野太い声をあげていた。それくらい可愛がってくれています。彼女の携帯電話は、甥っ子の写真でメモリーがいっぱい。待ち受けも、もちろん甥っ子。最近人見知りが始まった息子も、姉には全く人見知りせず、延々抱っこされ続けています。
姉がおみやげにといって、「アカチャンホンポ」の商品券をくれたので、3人でバスに乗って錦糸町へ。もちろんだっこヒモで息子を抱っこするのは姉。内股で、ものすごい早歩きの姉に抱っこされて、ゆらゆらと息子はあっという間に眠りこける。私は特に重い荷物もないのに、早歩きの姉に追いつくのに必死であった。
錦糸町にて、まずはアカチャンホンポで赤子用のババシャツやらあったかパンツやら、シャンプーハットやら購入した。私がうろちょろとフロア内を歩き回る間、常に息子を見ていてくれる姉。その後、昼ご飯を食べに飲食街へ。ベトナム料理屋が空いていたので、入る。現在授乳中の私は、米の麺(フォー)をどんぶり一杯すすったくらいでは全く足りないので、どっかでお茶しようやと盛り上がる。そしたら、姉が「歩いて帰ろ。その間にお茶するところがあったら入ろ。」という無謀な提案をしてきた。
うちから錦糸町まで、バスでだいたい20分である。しかも途中に、風が吹きすさぶ巨大な橋がかかっている。赤子を抱いて、その距離を歩けるのか?私はスニーカーなのでいけるかもしれないが、姉はリボンのついた華奢なフラットシューズであった。「大丈夫やで。これ、私にはウォーキングシューズやで。」とのたまった。この女の体力は未知数なので、いちかばちか従う事にする。もちろん、息子を抱っこしているのは姉である。都会にいながら、妙にインディジョーンズ体験。姉と居ると、どこでもアドべんチャーな体験ができる。
ビルを抜け、乱立するマンションを抜け、そっくりなおばさん二人といも虫みたいな赤子の旅は続く。息子はその間、寝たり起きたりして、内股で早歩きの姉に守られ続けていた。「私な、自分の体力を基準にしたら、色々と周囲の人とズレが生じるねんけどな。そこらへんが難しいねん。」と、姉は己のバイソン級の体力に対しての悩みを打ち明けながら、歩き続けた。途中で、私が持っていた麦茶のペットボトルを二人で分け合いながら、歩いた。ここはジャングルか?
お茶をするところが、案外なくて、うちについてしまった。姉がおみやげに持って来てくれたクッキーでお茶をする。姉の携帯電話の万歩計は2万歩を超えていた。「夜はピザをとろうや。」と、盛り上がる。私達姉妹は、いつだって食べ物の話をしていると嬉しそうである。

「みみまでチーズが入ってるやつにしよな。」二人は嬉々としてピザメニューに目を通す。スープは私の作ったみそ汁。野菜はゆでたブロッコリーとプチトマト。デザートは、ファミリーマートで買った、シュークリーム。息子には、豆腐とほうれん草の入ったおかゆ。もちろん姉が食べさせる。「今日一日、また食べ物のことばっかりやったな。」といって、3人で川の字になって寝た。
あー楽しかった。

いつものように気分転換にふらふらと息子を連れて散歩していたら、江戸川文化ホールの公園がめっちゃ賑やか。賑やかのパワーがあまりにもキラキラとまぶしく、引き寄せられるように公園へ。したら「江戸川区食と文化の祭典2013」とかいう看板が出とるやんか!!何それーめっちゃ素敵!と、棚からぼたもち的な嬉しさで、ベビーカー押しまくって前へ前へ。
この日は、水曜日でした。ん?ちょっとまってくれ、なして平日に祭典しちゃってるの?普通土日だろ、祭典っていえば。人集まらんだろう?とか色々疑問が湧いた。看板を見ても、「水曜日、木曜日」ってしっかりと書いてあるもんね。やっぱり平日二日間のようです。ふーん。そうなんだね。まあ、平日でありながら超賑わってたからいいのかもね。小学生とか近所のおばちゃんが大挙して押し寄せてました。私も子連れ主婦としてちゃっかり参加。

平和すぎて、まぶしか。この平和が永遠に続きますように、となぜか祈る。食の祭典っていうんだから、そらもう屋台が出てますよ。屋台ってなんでこんなに人を惹き付けるんでしょう。どうやら江戸川区の名物は小松菜らしい。だからやたらと小松菜のおやきとか、小松菜クッキーとかが目につく。こういっちゃなんだけど、地味じゃねえか?小松菜って。小松菜のおひたしを出しても、うちの旦那さんはそんなに楽しそうな顔しないよ。だから、どうにかしてクッキーとかちょっと華やかなもんとくっつけて販売してるんだろうね。大変だよ、地味な物が名物だと。
あれ?でも全然江戸川区に関係ない物もいっぱい屋台出してるじょ?山形名物玉こんにゃくだって、私玉こんにゃく大好き。玉こんにゃくがあったら、どこででも買う。よく見たら小学生も玉こんにゃく大好きみたいだね。並んでるよ小学生が。小学生と一緒に列に並んで玉こんにゃくゲット!かわいいもんね、玉こんにゃくはさ。小学生もかわいいもんが食べたいよねやっぱり。そんで、ひっそりと片隅によって玉こんにゃくにかじりついていたら、ものすんごい派手な格好をしたおばさんが、彼女も片手に玉こんにゃくを持ってしゃべりかけてきて、なぜか一緒に玉こんにゃくを食べる。子連れの主婦って話しかけやすいのだろう。私はとにかく街を歩けば、話しかけられる。私にというか、息子に。ありがたいと思います、話しかけてくれる事。私結構愛想良いので、話続きますから。こないだなんて、おばさんに話しかけられてそのままそこで話し込まれて、猛暑の中ふらふらになりましたから。東京は冷たい街じゃなかったよ。みんな話しかけてくれるからね。ありがとうありがとう。
屋台はその他にも、カレー、ラーメン、ミネストローネ、パウンドケーキ、団子、とかいーっぱいあって、私はどうも丸くて串にささってるもんが好きみたいで、団子もゲット。また片隅で団子にかじりつく。そして、人混みの中でのベビーカーのあまりの機動性の悪さに疲れて、帰る。「明日は、だっこヒモで来るんだ。」と、リベンジを誓う。
翌日、だっこヒモで息子を抱え、再登場する。ヒマじゃないんですよ!こう見えて。そんで、何したかっていえばね、また玉こんにゃくを買ったの。この二日間で分かった事は、玉こんにゃくはすごく魅力的だということだね。道中ずっと玉こんにゃくの事を考えてよだれが出たもの。玉こんにゃくはかわいいしね。