8月で1歳になるなっちゃんの自我がだんだんと爆発してくるようになったので、またブログなんかを書く時間がなくなってきました。後追いも激しくなり、私がトイレに行くと扉の前でずっと泣いています。でも最近は「バイバイ」と言えるようになり、最近やっと手に入れたiPhoneで娘の映像を撮れるようになって嬉しいです。8年くらい同じガラケーを使ってたけど、ある日、全く動かなくなりました。まさにうんともすんともです。「やってしもた」と思いました。私の事を原始人だと思っていた夫はほれみたことかという顔をしていました。データも全部消えて、息子の赤ちゃんのときの写真も消えて、友人の連絡先も消えました。慌てて夫についてきてもらって、ついにスマホを手に入れました。夫は、妻ではなく、年老いた母親をドコモに連れて来ている人みたいになっていました。「妻は何も分からないので、私が話をします」と。すまないね。確かに、確かにスマホはすごいなあ。こんな便利になっちゃって、どうすんだろう人類は。でも、皆さんが使っている機能のほとんどを使いこなせていない自信があります。だから、スマホを使って私にあれをしろこれをしろとは、言わないでください。これにアクセス(アクセスであってる?)すれば、このスタンプが無料でもらえるからすればいいよ、とか、そんなことは言わないでくださいっていってるんです。
ああ、それで、今回の話は息子の話でした。2月まで息子はジュウオウジャーに夢中で、今は2月から始まったキュウレンジャーに夢中なのでした。ジュウオウジャーが大好きだったことなんて、なかったことになっているから驚く。そのキュウレンジャーだってもう放送開始から半年が経ったのだな。ジュウオウジャーのDVDやぬいぐるみをせっせと買い与えていた夫の肩は空しく震えていた。ほれみたことか、子どもなんて一瞬で飽きるんだから。
4月の誕生日プレゼントは、キュウレンジャーのヒーローがつけている変身グッズ「星座ブラスター」。ああ、やだやだ。こんな俗にまみれまくったおもちゃを買い与える親になるはずじゃなかったのにと思っている。でもしょうがない、それしか欲しくないっていうんだから。買うまできっと言い続けるだろうから。夫は夫で、懲りずに「キュー玉」というキュウレジャーのグッズをせっせと買って来る。お互い「困った人だね」と思っているが、多分夫婦ってそういうものなのでしょ。
息子は朝から晩まで、腕に「星座ブラスター」をつけ、高い所からジャンプしたり床を転げ回ったり、時々負傷して泣いたり、頻繁に私を悪役にして殴りかかってきている。ああ、これだ。私が男の子を産み落としたときから、私がおそれていたことが今起きている。私が小さい頃から苦手だった「わんぱくな男の子」と同居である。同居も何も息子だからしょうがない。逃げる訳にはいかない。
息子は、そのキュウレンジャーの中で、主人公の明るい男の子ではなく、クールで孤独感漂うサソリの青年に一番憧れているらしいのだが。そのサソリの青年は、砂漠でマントを着て、低い声で淡々としゃべるので、それを真似している。台詞も真似している。それに困っている。
なぜ困るかといえば、ママ友とかに「こうちゃん、元気だね」とかなんか話しかけられたときに息子が「勘違いするな」とか言うからである。「こうちゃん、今度うちに遊びに来てね」やなんかを言われたときに「断る」とかを言うからである。低い声で。「心が躍るな」とか言うからである。そして、たま〜に、ゲゲゲの鬼太郎の影響なども入って「おまえは小豆ばばあか!」とかなんとかママ友に向かって言われた日にはもう母は非常に困るのだ。
そして今日も彼は、星座ブラスターの代わりに、腕に「S&Bゴールデンハヤシライスルウ」の空き箱を手にはめて幼稚園に行った。(幼稚園では本物のオモチャは持っていってはダメだからね)