4年目、ついに4年目に突入です。姉の米作り。4回目なのにいつも胸が張り裂けそうに心配で緊張するそうです、姉。「やめりゃあいいじゃん」と言いたくなる程です。と、いうのを毎回思うし、毎回ブログにも書いている気がします。それでも毎年私も見ないと気が済まない。息子のこうすけもだんだん、さすがに、「どうやらなほちゃんは米を作っている人らしい」というのがはっきりと分かってきたようです。今年は9ヶ月のなっちゃんもベビーカーより観賞。去年はこの時期腹に入ってた赤子ですね。
こうすけは目下田植機が一番の関心事。なほちゃんと田植機を洗ったり、乗ったりすることを一番の楽しみにしています。
今年は姉の旦那様マイマイ氏も、大阪より妻のためにGWをすべてささげて参加です。しかもその仕事内容たるや、複雑に絡まったシカ除けのヒモをペットボトルに延々巻き付けるという、発狂しそうな作業。大阪から激混みの道を3時間ばかりかけて車を走らせ、着いた早々この発狂しそうなもどかしい仕事を夫に任せる鬼のような嫁なほこ。自分はというと、軽トラで農協に行ったり、田植機のメンテナンスなど、大ざっぱな仕事ばかり。細かい神経をすり減らす仕事は、マイマイにおまかせです。
シカ除けのヒモだってね、確かこの面倒な作業は去年もやったよね?だったら去年の稲刈りの時期にヒモをはずすときにペットボトルに巻きながらやれば、この時間は削減できるんやないか?と誰もが頭をよぎったのですが、「そのときは必死すぎてそんなこと後でええとおもうのや」そうな。あのときの無計画によりこの地獄の作業がある。常に行き当たりばったりなのに毎年よく米は無事に実ってくれるなあと米に感謝です。
いつもソファに座って時代劇を観ているスーパーメタボ定年じいさんのうちの父も、家族内村八分にあいかけたので慌ててペットボトルヒモ巻きに参加。あまりにも地道な作業に「おい〜非生産的な家族やのう。家内制非生産手工業やのう。」と重たい体をゆすってぶちぶち文句を言いながらです。そうやって、家族総出で庭で作業している中、みんなにちょっとずつちょっかいかけながらこうすけが楽しそうに遊んでいて、おばあちゃんが時折お茶をいれてくれたりして、「あ、昔ってこんな感じできっと誰がみるともなく子育てがすんでいったんやろうな。」と思いました。人手が多いって本当にありがたいことやなと思いました。子どもの存在を意識しすぎるでなく、ゆるやかにみんなが見ている。私にとってはとてもそれが楽しく嬉しいことに思えました。ヒモ巻きの作業だって、私には妙に楽しく思えた。
みんなが神経をすり減らす中、姉が「え〜っとどうするんやったっけ〜?」となんと田植えを前日に控えて、今年初めてどうやら田植機を動かすらしいです。いつもこんなんです。ギリギリになってやる女です。母はいつもそのことにやきもきしておるようです。小さい頃からそうらしいです。知っています。考えたり準備は嫌いで、とにかく「DO!」です。そんな感じで高校卒業後英語もしゃべれぬままアメリカへ留学したりしています。私とは正反対の姉です。
でも、どうにかなっていっています。それはひとえに、周囲の人々の支えですよね?お姉様。みんなが心配する中「大丈夫大丈夫〜!私一人でするから〜!」と言って、いつもみんなでしています。私はね、楽しいからいいですよ。いつもは東京で離れて暮らしていて、たまに帰ってこうしてみんなでするの楽しいからね。そうして、今年もどうにか無事に田植えがすみましたよ。