今年は、いや去年の暮れはノロウィルスが騒がれていた。特に牡蠣から出るのだそうな。宮城の牡蠣が出荷停止になったりしたみたいです。だのに、我々一家、私の両親、祖母、姉夫婦、私と夫、こうすけとなっちゃんの総勢9名は、牡蠣料理の民宿に新年早々泊まりにいった。
1年前から予約してたんやもの、今更キャンセルできるかい。私は1年間楽しみにしてたんだ。女性は、早くから楽しいイベントを知っていると、ずっとそれを楽しみに生きていけるらしい。ホンマでっかTVでやってた。だから楽しいイベントを前々から教えてあげると、ずっとウキウキしているそうだ。私はおかげさまで、この牡蠣料理を1年前から楽しみに生きる事ができたのだ。キャンセルなんて絶対に嫌だ。ノロでのたうちまわってもいいから私は美味しい牡蠣が食べたいのだ。
慎重派の夫が、やはり「牡蠣料理の旅館って聞いたんですけど大丈夫ですかね?」とかなんとか心配の声をあげていた。やはりな。夫以外は全員楽天的な関西人だからな。「大丈夫やろ〜。もしあかんだら一家全滅やな!あははははは!」で、もちろんキャンセルにはならなかった。
この旅館は、まだ私の姉が赤ちゃんだったころに一度泊まったことがあるらしい。つうことはかなり古いね。トイレが和式で共同と、ネットに書いてあったのが一番の心配だったけど、ちゃんと洋式のウォシュレットだった。あーよかった。うちのメタボのパパなんて和式でしゃがんだら二度と立ち上がれないもん。ノロじゃなくてトイレで死ぬよ、下手したら。古いけど、郷愁を誘ういい感じのレトロ旅館でした。
お待ちかねの夕飯の時間。「生ガキ、食べますか?一応焼き牡蠣に変更もできますけど。」と、仲居さんが言った。皆の間に緊張が走った、、、。87歳のおばあちゃんは、「わたし、焼き牡蠣にしとくわ。」と。おお、そうやな。その年齢でノロったらマジでやばい。生ガキ初体験の夫も躊躇していたように見えたが、せっかくここに来たのに生ガキ食べんでどうすんの!とみんながまくしたてて、結局、ばあちゃん以外みんな生牡蠣食べる事になった。
ぷりぷりの美しい生ガキ3個と、牡蠣のオイル漬けとか、牡蠣の鍋とか牡蠣ご飯とか全部牡蠣でした。こうすけは、海老フライとハンバーグのお子様ランチを用意してもらって、ご満悦でした。なっちゃんはまだ母乳族です。
今年も、楽しかった。毎年年末年始の家族総出のこの旅行が、1年で一番楽しみです。毎年みんな元気で参加できていることが、何よりもありがたくて素晴らしく幸せです。旅行の帰りにみんなで初詣に行きます。今年は8月に産まれたなっちゃんも初参加です。今年もみんなで初詣に行けた!もうそれだけで願う事はないのですが。(いや、色々あるけど)あと何回これが続けられるかな?母といつも目を細めて話します。誰かが欠けたり(縁起でもないが)誰かがまた増えたりして色々変化はあるかもしれないけど、ずっと仲の良い家族で旅行にいけたらいいなと、そういえばそうやって毎年初詣で願うんだった。
もちろん、誰もノロわれませんでした!ほっ!