「バーの主人がこっそり教える味なつまみ」私はこの本が発売された時から気になっていた。そんでよく立ち読みしていた。なんでそんなに気になるのに買わないかというと、絶対に作らないからだ。作らないというか、作れないうえに、我が家では需要が無い。私も夫もお酒が飲めないから、つまみは作る機会がない。じゃあなんでそんなに気になるのかというと、私は変わった食材が好きで、つまみみたいな料理が大好きだからだ。でも、夫は変わった食材が嫌いで、多分つまみにも関心があんまりない。
夫が嫌いでも、自分の為につまみ作ればいいじゃんと思うかもしれないが、主婦はあまり自分の為だけに何かを作るという気持ちになれない。だから読むだけで、結局満足した。図書館で借りて。でもつまみ好きの友人に、いつかこの本をプレゼントできたらな、と思うけど。この本は、例えつまみ好きな人であろうとも、「なんか作るには敷居が高いような食材、かつ、おしゃれすぎてどうにもならない、でもなんか食べてみたい」って思うような気がします。
書いてて何が言いたいのか分からなくなって来たけど、私は息子におっぱいをやりながら片手にこの本を読んでいたのですが、「いやいや、そんなことはできないよ。」とか「そんな食材近所のスーパーに売ってないし。」とかぶつぶつ独り言言ってしまう、ような本です。でもおもしろいの。
例えばね、「ラードを食べましょう。油っておいしいですよ」っていうのがあって、ラードにハーブを混ぜて、塩で食べるっていうね、やつとか。干した鳥貝をあぶって食うとか、ミモレットチーズとか、シェーブルチーズとかを常備していないとだめな感じなんですよ。「花を食べましょう。」とかいってね、菜の花と花ワサビを蒸して食うとかね。あ、菜の花は普通に食べるか。うずらピータンにマーマーレードをつけて食うとかね。カシューナッツと金柑と仙台みそを混ぜて食うとかね、もう絶対に近所に成城石井がないと何も作れないようなラインナップなんですよ。でも、おもしろいの。「次は何やらかすつもりだ?」と思いながらページをめくる楽しさがある。そんで「ははあ!そんな組み合わせ!」って一人で驚いて楽しめる。だから、作らなくても結局おもしろいの。
もうひとつ本を紹介。「赤ちゃんが朝までぐっすり眠る方法」。言うまでもなく、夜中にかなりの頻度で息子に起こされた次の日に、図書館へ駆け込んで借りました。ところがね、これは著者が外人だったのです、多分アメリカ人だよこの感じは。だからなんだと言うかもしれないけど、もう読んでて、何かがビバリーヒルズなんですよ。何かが、ビバリーで、自己啓発なんです。ブートキャンプでコアリズムなんです。
「そんなあなたはなんて幸運なの!」「メールをくれたすべてのママとティータイムが持てたら、素敵なんですけどね。」「もちろん、その後私はトビーにいっぱいのキスをしました。」終始このテンションです。友近さんにキャサリンをやってもらって朗読してほしいくらい。無口でシャイな(うそだけど)ジャパニーズママはこの妙な自己啓発っぽいテンションについていけず、私は静かに本を閉じました。いや、実際はとても参考になった箇所もたくさんありましたし、世界中の母達も同じ事で悩んでいるのだなと分かって、おもしろかったです。へー、外人も乳がやっぱり詰まるんだー。そりゃあ、あんだけ高脂肪な食品食べてるもんなー。という感じで楽しめました。なんとなくこれを読んでから、息子もよく寝るようになったし、、、。