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イラストレーター瀬島志保子のブログ
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ホルスタインデビュー。

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再び泣き過ぎて見当はずれの場所へ出張中。ベビーベッドの購入を考える。

赤ちゃんを産んだら、ホルモンのバランスで母乳が出る。それって、私にも当てはまるんだろうか?入院二日目から母乳指導が始まった。あの日から、私のチクビは息子のものとなった。

授乳室に入ると、そこにはおっぱいをペロンと出したお母さん仲間3人が、おっぱいを猛然とマッサージしながら座っていた。銭湯などで、脱衣所に入った時にたくさんの他人の裸に圧倒される瞬間があるけど、あんな感じの気まずさが流れる。「うおー!すごい光景。私もここの仲間入か、、、。」と最初の初々しい想いは、いつのまにか当たり前の光景となるのだった。

痔がものすごかった私は、特別にしっかりした円座クッションを渡され、その上に座り、マッサージを始めた。赤ちゃんが運ばれて来て、まだ何も出ていないおっぱいをくわえさせる。私の息子は、力が強かった。ものすごい吸引力で吸い始めたので、私は痛すぎて悲鳴をあげた。(いい加減我慢しろと言いたい)「痛いのは、出産だけじゃないのでは!!!??」そのときの嫌な予感は的中し、長い受難の日々が始まる。「あー、瀬島サンのチクビ固いねー。これは赤ちゃん吸いにくいと思うよ〜。」そういって近づいて来た二人の看護師さんが、おもむろに私のチクビをがしっと掴んで、猛烈に引っ張り始めた。それがまた、ものすんごい痛さであった。私はまたもや泣き叫んだ。二人の女性からチクビを引っ張られる光景。「なんやこれ!なんやこれー!!」と思って痛さに大騒ぎしていると、ナースステーションの奥から、陣痛の時に私が突き飛ばした肝っ玉母さん看護師さんが現れて、「瀬島サン、特別に痛がりで怖がりやでな、手加減したらいかんよ。」とのたまったのだった。こんな形で復讐されるとは思わなんだ。そうして、肝っ玉母さんまでもが参加して、私のチクビを力一杯こねくりまわしていった。

授乳室から出てくる私は、いつも涙と汗と、かすかに出て来た乳汁でボロボロになっていた。3時間毎の授乳タイムが恐ろしくて恐ろしくて、痔と会陰切開の痛みとチクビの痛みという、まさに三重苦。ようこそ痛みのデパートへ、ありとあらゆる痛みをご用意しましたというデパートガールの声が聞こえる。はあ、こんな種類の痛みがあったんですなあ、とベッドに横たわりながらぼんやりと考えて、だんだんと頭もおかしくなってきたのかもしれないと思う。

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痛みを乗り越えて、2週間後には母乳100パーセントの哺乳瓶を完成させるまでとなった。肝っ玉母さんの腕力に感謝。

ふと気付くと、私の乳はびっくりするほどでかくなっており、叶美香の乳を持つ福原愛選手みたいになっていた(私は福原選手に似ている)。痛みを乗り越えてと言ったが、相変わらず吸われる時は痛くて、授乳の時は毎回緊張する日々が続いています。汗と母乳でおっぱいが蒸れて、あせもも併発。掻きむしった挙げ句に、乳が血だらけになった。こうなったらもうホラーだ。チクビが服にすれると痛いので、常にラップをチクビの先に装着。もう痛みさえ軽減されればなんでも良い。

おっぱいに全ての水分を奪われるのか、気がついたらウンコが自分史上最強の固さになっていた。ダイヤモンドウンコの登場である。痔に、固いウンコの取り合わせがどんだけの悲劇を生むのかみなさんご存知だろうか。もちろんのごとく、切れ痔も登場した。私は、痛みのデパートの上顧客となった。痔の無い生活ってどんなんだったっけ、、、。

そうして、本日も私の体から出る汁だけで生き延びている生き物が居て、それはすなわち息子ですが、いつまでたっても不思議な光景でなりません。

  • 2013年5月28日
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お産スペシャル、vol6。
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