まるで世紀末のような不穏な光景。トイレや建物のデザインからはそこはかとなくバブルのカオリが。
私は一宮市に越して来たんですが、なんと一宮市は住民登録をしに市役所に行くと「ウェルカムチケット」なるものをプレゼントしてくれるのです。それは一宮市の様々な施設を無料で使用できるというチケットなんです。それを利用しない訳にはいくめえ、と思って手始めに「138タワー」という展望台に夫と行って来ました。なぜかこんな曇天の日に。
曇りの方が人も少なかろうと、景色を楽しむという本来の目的から逸脱してでも、人混みを避けたい人見知りな夫婦なのでした。(よく結婚式を挙げたものだと思います)その想いは届き、子煩悩な父親に連れられた少年と、純粋に景色を楽しみたいおじさんだけという閑散とした光景。これだよ、ローカルの魅力。
ほらね、すごい曇ってるよ。一回しか有効でないチケットを曇りの日に使っちまった。こういう展望台には必ず100円を入れて観る望遠鏡みたいなのがありますよね?私は今まで、これを利用する人っているのかな?とぼんやりと思っていました。そしたら隣で小銭を入れる音が。なんと夫が利用しているではないか!!
「私も見せてくれー!!」と初めての事に私は興奮して夫から望遠鏡を奪い取った。観覧車にどんな人が並んでるかまで見れるのだ。向こうから走ってくるトラックの運転手がハナクソをほじっているのまで見れるのだ。これはとんでもない道具である。FBIになった気分だ。
ここで本日最大のミステイクをおかしました。「展望台でランチをしたい」と私が叫んだので、展望台にあった小さな喫茶店で500円のカレーライスとハヤシライスを注文してしまったのでした。これはレトルトやないか!!??違ったら申し訳ないけど。夫のカレーには福神漬けがあるのに私のハヤシにはない。自分で言いだしておきながら文句を言いつつ、お腹が空いていたのですごい勢いで吸引する。
展望台を後にして、地上まで降りたら、、、。たくさん魅力的な食べ物が売店で売っていた。オサレな移動カフェまである。カツカレーもある、肉巻きおにぎりも、、、。いや、あれで良かったんだ。景色がごちそうなのだ。曇ってたけど。
さようなら、138タワー。もう登る事はないけれど、楽しかったわ。