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イラストレーター瀬島志保子のブログ
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かわいいセーター。

うちの母は最強に物持ちが良い。というか、思い出が捨てられない。私と姉の小さい頃の落書きから、通園バッグからランドセルから上履きから、小さい小さい靴下、小中高の時の授業のノート。うちのどこにどう隠してあるのか分からないけど、ベッドの下や押し入れや、我が家で唯一のクローゼットから突然引っ張りだして来ます。そうして「うちには収納スペースが全くない」といっていつも嘆いています。

この断捨離全盛期に、うちの母は明治生まれでもないのに物が捨てられない。でもそうやって突然私達の前に「小さい頃の思い出が色濃く残るもの」を登場させて驚かせます。私は母の捨てられない病のために、何度も小さい頃の自分を振り返る機会を与えてもらっています。

この写真のキャンディキャンディのセーターも、もうシミだらけで、人にも譲れないくらいボロボロですが、ずっととってあったもので、姉とお揃いなので2枚あります。これは、もう死んでしまったおばあちゃんが編んでくれたもので、セーターの左下に唐突に現れているキャンディが今見るとなんかおかしいけど、当時はちょっとした保育園のアイドルに成りえたセーターでした。

このパンダのセーターも、おばあちゃんの大作で、もちろん姉とおそろいで2枚あるのです。これはバックで、背中にちょこんとパンダのしっぽがついています。前部分はカーディガン風にボタンがついています。これも着ていくと、かなり大人達にもてはやされた記憶があります。それこそ20年以上の時を経て、今回再び目にしたこのセーターでしたが、これを着ていたときの自分の誇らしい気持ちがぶわ〜〜〜っと思い出されて、色んな物を捨てられない母に感謝の気持ちが押し寄せて来ました。もちろんこれを編んでくれたおばあちゃんにも。

家に置くスペースがないなら、それは仕方のないことで、断捨離は理にかなっている。身軽になって、頭がリセットされて、なんだか素晴らしい人生が待っているらしい。私も、片付け関連の本を買ってしまった一人だ。よしやるぞ、と思って腕まくりをしてから実は何にも捨てられない自分に愕然としてきた。

でも私にとっては、立ち止まって後ろを振り返る瞬間が必要なんだなあ、と思うのですべては人それぞれなんだ。うちの田舎の家は、いつもぱんぱんのままです。

 

 

  • 2011年11月23日
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