春から中学生に美術を教えることになったので、「中学生の気持ちを思い出そう」と考え、姉と自分が中学生の時に描いたクロッキーを眺めていました。
私は、当たり前ですが昔から絵を描くのが好きだったので、自分で言うのもなんですがいつも通知表は10でした。ただ、美術の先生からは「上手いけど、おもしろみがない」とよくいわれていました。小学生の時も「上手いけど、元気がない」だのなんだの言われた覚えがあります。「小学生なんだから、紙からはみださなきゃ」みたいなことも言われました。その美術教育の結果、今は元気に紙からはみ出す絵を描いている訳であります。しかし、「元気だけが取り柄」のNHK朝の連ドラ主人公がもてはやされるのは、20代までです。「おっちょこちょいで元気」が、いつしか「使えないうえにうるさいおばはん」と言われないように日々努力してまいりたいです。
さて、話がそれました。そうそう、姉はどちらかといえば美術は好きではなかったようで、ある意味キテレツな作品が多いです。中でも彼女が作った作品でもっともアーティスティックなのは、「みずぼうそうフラワー」という草間弥生も真っ青の紙粘土オブジェですが、本人は全く覚えていなかったです。もちろん彼女が草間弥生を知るはずもなく、成績もBでした。
このクロッキーは姉が13歳のときに描いたものですが、耳の辺りのふるえる線が、とても姉らしいと思います。