私が初めて手にした飛び出す絵本です。父のアメリカみやげでした。
今見ると、なんちゅうイケテルグラフィックなんでしょうか。当時はリアル80年代だったのでこういうもので溢れ返っていたのでしょうね。中身を紹介してなくて申し訳ないですが、中身も相当攻めています。空白というものを極力排除した仕上がりで、幼心に情報量の多さにたまげた思い出があります。
子どもに見せるには、少々刺激が強いんじゃないのか?というような鬼畜顔のハーレーのおじさんとか、口紅がはみでた、ぶっこわれた女性とか出て来ます。しかも、未来の情景を描いているはずが、コンピューターが木でできてたりします。
この微妙にズレて派手な上に飛び出す絵本ですから、それはもう大変でした。引っ張る所とかがついているんですけど、引っ張ってからいつも後悔していました。妙に疲れるんですよ。痛みを伴いながら引っ張ったり押し込んだりしていました。お陰でぼろぼろズタズタで、もはや未来を描きながら同時に過去にも繋がっている妙な絵本に成り果てています。