全然気持ちが理解できなくて、とても遠い遠い異国の話に感じました。
大柄で強気な女性達とリズミカルなスペイン語、唐突な効果音に負けた気がします。
でもラストの、二人の人間が抱き合うシーンが”なんか観てよかった”と思わせてくれました。
終わりよければ割とよし、です。
こんな感想を抱く人間がわざわざ映画館までこれを観に行くのは間違っているとは思うのですが、
プロの暗殺集団ならもっと小市民を巻き込まずに済ませたらどうなのかという思いで一杯でした。
っていうくらい一人を殺すのに大規模に騒ぎすぎ。これはプロの仕業ではないです。
主人公のヒーロー性より、巻き込まれた罪の無いおばさんの顔がちらつきます。
モーツアルトはリウマチだった、小さかった、毒殺された、ビリヤードが好きだった。
どれも真実のようでどれも嘘かもしれない。
ただ2008年を生きている日本人の私だって、モーツアルトの音楽を鼻歌で歌える。
まったくすごいことだ。
北野武の映画で、キッズリターンが一番好きだ、というひとを度々みかけます。
ちなみに私は「あの夏一番静かな海」が一番好きです。
久石譲の音楽の力も相当大きい気がします。
二人が一緒に仕事をしてくれて嬉しいです。
感動したいにも、手が古すぎて、感動できない。そして長い。
映画館で観たらまた違ったのかな。
でも、ユダヤ人のスピルバーグ、きっとこのナボルスキーのように、アメリカで心細い思いをたくさんしてきたのだろうなと。熱い思いを詰め込みすぎて、こんなんになっちゃったのだろう。
それでもスピルバーグは偉大だ。