あらすじを読むと、かなりセンセーショナルですが、記憶に残らない中途半端な感じでした。
ドラッグだの酒だのと、お決まり転落人生なんかが見たいわけじゃなかったんです。
あー、お父さんもつるつるだったから兄弟もつるつるなんだなあ、という家族の繋が
私が映画を好きになったのは姉と父の影響ですが、
姉の部屋の壁にずーっとこの映画のチラシが貼られていたので、どれどんなやつだ、と思って観てみました。
姉は家族もの、スクールもの、ドタバタシニカルコメディものが好きらしい事はうすうす感じていましたが、やはり姉の好きそうな映画でした。
ちなみに父は「ダイハード」とかの死なないヒーローが頑張りすぎるやつが好きです。
第二次世界大戦時の民族迫害が背景になっている映画ですが、それを大っぴらに叫ぶものではありませんでした。
特に主人公のスージーは、めっちゃくちゃに被害にあっているにも関わらず、寡黙です。
ただじっと耐えています。ジプシーの人々も怒りを露にするよりは、歌っています。
それがかえって深い悲しみを伝えます。21世紀は戦争の無い世紀にならないかなあ。
ブラスバンド部が音を合わせている。寺から読経が聞こえる。近所のおばあちゃんの話し声。
すべて私が知っている音だった。
日本は湿り気が多くて、家の屋根は灰色が多くて、国民はあまり感情を表に出しません。
でもこの土地で生きる事を選びたい。そう思う映画でした。
テレビで放映されていたものをカルーイ気持ちで観ていたら、めちゃくちゃおもしろかったです。
私は悪役が見せる優しさや弱さなどに胸を打たれる傾向があり、今回はこの悪女キティの存在がとても重要な気がしました。一番泣き虫な所も、悪役レックスに殴り掛かるシーンもかわいかったです。ドキンちゃん的な感じですね。
あとは、スーパーマンが忙しすぎて、大変そうで、日本のお茶の間から一生懸命応援するしかなかったです。