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イラストレーター瀬島志保子のブログ
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東京モーターショウ2015に行く。

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私も夫も特に車に格別の興味はない。しかし、2歳半の息子は違う。格別格段の興味が車にある。もはや車にしか興味が無いといっても過言ではない。図書館に行けば2時間車の図鑑を観ている。しかも乗用車ではなく、トラックやバスなどの働く車が最も好きなようだ。ろくにしゃべりもしないのに、「マカダムローラー」とか「フォークリフト」「ホイールローダー」などの工事用車両の名前だけはすらすらとのたまう。

そんなことで、東京ビッグサイトで開催されている東京モーターショウに行ったのだ。

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子どもにしか許されないかぶりつきの観賞をする息子。ベビーカーも持って来ていたが、車が見えた瞬間飛び降りて、ベビーカーは無用の物となった。無数にある車を、一つ一つ夢中で観ようとしているので、そんな体力も時間もない我々大人は、「こっちにもっといいのがあるよ」などとささやきながら、どうにか奥へ奥へと息子を誘い出す。

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工事用車両好きが皆歓喜の声をあげる、なんかすんごい車両があった。その名もスパイダーらしい。車に興味はなくとも、楽しい。未来、近未来の車がたくさん観られる。奇麗なおねえさんが、車と一緒に回転台でくるくると回っているのをみると、あーテレビで観た事ある、と思う。それで、とにかくやはり圧倒的にギャラリーは男の人が多くて、みんなバズーカみたいなカメラを首からぶらさげている。びっくりするぐらいみんな熱心である。そりゃ、車が好きで来てるんだもんね、当然と言えば当然なんだけど、男の人はなんだか子どものままの心をずっと持っているのだろうなと、その真剣な表情を見て思った。

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今回の目的は、トミカでした。なんやかんやで、我が家にもトミカのミニカーがどんどん増えて、今では数えきれないくらい家中に転がっている。そのミニカーで有名なトミカも会場を持っているという情報を夫が何かで見て、「限定のトミカがあるらしい、、、モーターショウ行ってみようか」と夫が提案してくれたのであった。夫は、「限定」が好きである。コンビニなどで売っている季節限定の味とか好きなようだ。

トミカの会場はとにかく遠かった。というか、ビッグサイトがでかすぎて、びっくりした。動く歩道で移動しなけりゃいかんのだもん。やっと着いたと思ったら、子ども子ども子どもの波。そりゃそうだろうが、もう見れないくらいびっちりと小さな子どもとその親が特設ブースを囲っていた。息子は抱っこされていたのをびょーんと飛び降りて一目散にトミカに駆けて行った。そしてあっというまに子どもの山の一部となった。

夫はというと、「適当に買ってくる」と言ってどこかへ消えて行った。私はとにかく息子を見失わないように下から見える青いスニーカーだけを目で追っていた。子どもというのは、お金を持っていないけれども、大金を動かせるのだなあと、ぼんやりと思った。親は子どもの願いを何でも叶えてあげたいと思うのだもの。このトミカブースには、そんな親がたくさんいて、もちろん自分もそんな親の一人であって、なんだかオモチャ会社に対して口惜しいような気持ちになったが、トミカにめちゃくちゃ詳しくなっていく自分がいるのは紛れも無い事実。

限定トミカを購入する長い列を見て、「まさかこんなに並んで買ってはないだろう、夫もあきらめただろう」と思っていたら、突然私の後ろにぼんやりと夫が現れた。「4台買った。」とぽつりと言った。えーすごい。父ちゃん、やるじゃん。一気に出すともったいないので、息子がどうにもならんくらいぐずったりしたときに小出しにしようとなった。

親は限定だというので騒いだりするけど、子どもはあんまり限定とか関係ないような気がする。好きな車両が、好きなだけで。うちはもっぱらトラック。

トミカブースを後にして、昼ご飯を食べ、トラックブースでまた大騒ぎしたあと、息子は気を失うように寝た。夫に息子をまかせ、私はダイハツとレクサスのブースを見た。息子がいないと、突然どうでもよくなった。うーん、子どもの力はすごい。

とても楽しい一日だった。息子に「今日は楽しかったね」というと「トラックみた、トミカショップみた」と言った。息子なりに今日一日を素敵な日だったと思ったらしかった。帰っても、モーターショウの本を一人でぱらぱらとめくって「これみた」と言っていた。

子どもの輝く顔をみたいために頑張る大人を今日はたくさん見た。車が大好きで、キラキラした目で車を見つめるたくさんの大人の顔も見た。世界の未来が明るくなってくれればいいのに。こんな美しい車がたくさん走る世の中になるのだろうが、世界は本当はどうなっていくのだろう。子どもが皆、子ども時代に何の心配もせずに愛情に包まれて過ごせるような世界になればいいのに。

  • 2015年11月4日
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