本日、息子を連れて表参道で開催されている「Re:女生徒」展へ行って参りました。久しぶりの展示だったので非常に緊張しました。緊張しすぎてなかなか最初名前を名乗れなかったです。
今回の展示は太宰治の書いた「女生徒」という小説を7人のデザイナーさんが装丁を新たにデザインして本の形にして展示するというものでした。私はその中の福田さんというデザイナーの方に声をかけていただいて、イラストを描きました。実際に女生徒という小説を読ませていただいて、ちょっと気を張った眼差しを持った少女が私の頭の中でうつむいたり、はっとした表情をしたりと、昔に描かれたものではないように鮮やかに、生きていました。
で、このような形の本になりました。いやー、デザイナーさんってすごいなあ。大胆に絵をつかってくださって嬉しいです。他の方々の女生徒もほんとうに素晴らしかったです。予想もつかなかった形になって、美しい本達がそこにはありました。
8月の12日まで開催しておりますので、ご興味の湧いた方は是非に。私は搬入作業も搬出作業も参加できずです。展示をしてくださった方々、どうもありがとうございます。そして、忙しいお仕事の傍らに、自らこのような企画を考え実行に移し形にするそのデザイナーさんの情熱に、私ははっと感動しました。子育てを理由に絵から遠ざかり気味の私でしたが、そんなゆるんだおしりをぴしゃりと、でもやさしく押していただいたようなそんな気持ちがいたしました。どうもありがとうございました。
そして、この日は私の古くからの友人3人も来ていただきました。この友人の方々と居る時は私はいつも都会を満喫している気持ちになります。私とお友達でいいのかしら?!っと思うくらいトレンディな友人だからです。いつも私が想像だにしていなかったおしゃれな装いです。赤いリップ、奇麗なブルーのアイシャドウ、どんぐりのようなかわいい帽子、絶妙な丈の黒いパンツ、美しい植物プリントのシャツ。そしていつも私を楽しいおしゃれな場所に連れて行ってくれるのです。だからいつもなんだか地に足のつかないふわふわした夢のような気持ちになります。
私が育った田舎は、小さな喫茶店ができただけで大騒ぎになるような場所です。それを思い出すと、今日私がいた表参道という場所で見たおしゃれな人々は、同じ小さな島国の同じ民族なのに、まるで別の惑星の人々のように見えて不思議でした。でも私のおしゃれな友人は、昔から知っている笑顔で私に笑いかけてくれました。それでとても安心しました。息子も私も少し興奮して、帰りの電車に乗りました。今日は来てくれてどうもありがとう。とても楽しい時間でした。