タイトルは「32才になりました」です。先日32才になりました。30才になったときはびっくりしましたが、着々と年を重ねております。32才、中途半端な年齢です。誕生日の日に、5年以上続いていたイラストの仕事を失いました。チーン。無収入の32才です。どうぞよろしく。無収入になったことがあまりにも衝撃で、誕生日どころではありませんでした。
そんな中、母やおばあちゃん、友人などから温かなお誕生日お祝いをいただき、メッセージも色々な方からいただき、まことにありがたく、イスラム教徒ではないけどもメッカに向かって一礼したい気持ちになりましたです。こういうとき仏教徒はどうしたらいいのだろう?「ありがたやありがたや〜。」って手を摺り合わせながらつぶやけばいいのかな。
誕生日には外食をするのだ。ところが、江戸川区は、それはそれは飯食う所がないのなんのって。びっくりよ。ここは東京か?というくらい外食するところがない。最寄りのジョリーパスタはお陰でいつも超満員。そこしか食う場所ないもんで。主婦から女子高生から工事現場の作業員まで、相当懐深く近辺の人間をジョリー色に染め上げている。だからって、ジョリーには行かないよ。夫の誕生日にはたまたま近くにウナギ屋があったから行ったけど、わしは寿司が食いたいのだ。なんてたって回転寿司が好きだ。あの好きなネタが流れて来た時の興奮がたまらなくいい。
でも、回転寿司も近くにない。赤子を連れているので近くがいい。しょうがないので、回転ではない巨大な寿司屋にいった。土曜日でも仕事があった夫と、寿司屋の前で待ち合わせをした。ところがである。息子を連れて久しぶりに外食をしたのだけれど、最近はいはいデビューをした息子は、衝撃的にじっとしていなかった。目につく物すべてを、それはそれはものすごい執着心で粘り強くさわろうとする。なんどでもなんどでも〜ってドリカムを口ずさみたくなる程に、何度でも机の物をさわろうと挑戦するのだった。おかげで夫と私は寿司どころではなく、まぐろを口からぶらさげて必死で息子を押さえつけながら食事した。何を食べたか全然覚えていない。何も、味わってはいない。そんなもんだよ子育て世代。最終的にベビーカーにしばりつけると、大声をあげてのけぞり、悲劇のヒーローぶっていたので慌てて店を出た。何か不満が残ったので、コンビニで食べたかったケーキやアイスを買い込んで、やっと気持ちが満たされた。息子が大人しくなったので、ベビーカーを覗き込むと、寝ていた。
はいはいをなかなかしないことを心配していたけど、動き出すとこんなにも難儀だとは知らなんだ。一つ年を重ねてもせいぜい私はシミがひとつ増えたりしわが一つ増えたり、腰が痛くなったりするくらいだけど、息子は一週間単位でできることが増えて行く。子育ては体力勝負、見た目はもうこうなったらどうでもいいが体内は若くいたいもんだよ、子の為に。