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イラストレーター瀬島志保子のブログ
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父との生活。

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片付けの苦手な姉がスペインから帰ってくる前に、母は血眼になって大阪の家の片付けをしようとしている。誰もが片付けやすく掃除しやすい家にするために、今のうちに整理しておくつもりらしい。そんなことで、母が五日間ほど家を空けた。

かといって、臨月の私だけを三重の家に残す事に恐怖を感じたらしく、その間は父が三重の家にいた。私と父は私が小さい頃からよくケンカするので、二人だけで三重の家に居る事は父にとっても私にとっても母にとってもそれなりにストレスフルな事なのだ。

そんな父に産婦人科に連れて行ってもらう。ヒゲでメタボな父を産婦人科の待合室に待たせておくのが、なぜか妙に不安だ。その不安は的中し、父が産婦人科の掲示板の張り紙に反応し始めた。「おっぱい教室やて!!」と言って騒いでいる。なぜ私がよく父とケンカになるのか分かっていただけたと思う。

でもその後、父は「サンドウィッチの美味い喫茶店があんねん。」と言って私をその喫茶店に連れて行ってくれる。この人は、美味しい店をよく知っている。私や母の知らない所で、きっと色々美味しい場所を見つけては喜んでいるのだろう。

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別の日は、おばあちゃんも連れてお好み焼き屋に連れて行ってくれた。大阪生まれ大阪育ちを誇りとしている父は、こういうときは張り切って焼いてくれる。鍋のときもけっこう張り切る。マジシャンなだけにショー的な要素の料理の時だけ張り切るのだ。私とおばあちゃんは、荒々しく器具を振り回す父をぼけーっと見ている。荒々しく振りかけていたコショウのフタが取れて、コショウが山のように焼きそばに投入された。辛い辛い焼きそばだった。

小さい頃、母が仕事や手術なんかで長期間家にいない時がたまにあった。私と姉は夜になるとビービー泣いた。父は川の字の真ん中になって、絵本ではなく、なんかよく分からない大人向けの本を私達に読み聞かせた。夕飯は、鍋しか思いつかなかったのか、毎晩鍋だった。そして朝にはそれがおじやになって出て来た。私と姉はひたすらに母の帰りを待っていたような気がする。

でも父は父なりに一生懸命色々とやってくれた。映画にもたくさん連れて行ってくれた。スキーの時はおんぶしてすべってくれた。そういえばそうだった。でもやはりこれからも私と父は多分ケンカするのだろう。

  • 2013年4月3日
  • 日々
真夜中の胸騒ぎ。
未体験ゾーン。
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