コタツをニトリで買ったら、部屋の大きさに比べて大きすぎたみたい。足の踏み場もないほど、コタツでいっぱいです。コタツ布団も実家から頂戴したら、ものすごくボリューミィな布団で、「千と千尋の神隠し」に出てくる大根の神様「おしらさま」みたいになってしまいました。しかも、ボリュームがありすぎてコタツの天板が落ち着いていない。ちょっと浮いてるから、危険。毎日恐る恐る食事をする私達。
やすらぎを得るはずだったのに。世の中うまくいかない。
秋は絶好の洗濯日和。なので、干し野菜も始めた。干すと野菜の栄養が2倍だの3倍だの、20倍だのになるらしい。干し野菜の本には「干し野菜はとっても簡単!切って干すだけ!」とあったけど、「ドライ」「セミドライ」とかの加減が全然うまくいかなかった。取り込む瞬間を見逃してぼんやり過ごしていると、きゅうりなんか干涸び過ぎてどこにいったか見えなくなる程に。初めてだもの、しょうがないさ。
痩せ過ぎの難民のようになったしまったキュウリや人参を寄せ集めて、レシピ通りのゴマ酢和えにしてみたけど、見た目が悲惨になった。それが食卓に出ただけで、戦後の混乱期における食卓のような貧しさが醸し出された。味も、夫に申し訳ない味になってしまった。私だって残したいくらいですよ。食べたけどね。
多分、ちゃんとしたらちゃんとなるんだと思います。別に干し野菜は悪くない。悪いのは私のやり方だ。
比較的成功した「豚肉とセミドライ大根の味噌炒め」。野菜を干すと、確実に野菜の味自体は濃くなる。「味の濃い野菜」なんて、すごく良いと思うけど、その野菜の味のクセも濃くなるのでそこは覚悟したほうがいい。大根独特の苦み、人参独特の臭み、キュウリ独特の青臭さもものすごく凝縮されたような気がする。全体的に少し大人向けの味になるかもしれない。
誰にでも、合う合わないはある。私の中で干し野菜が定番となることは、多分ないかな。コツを掴む前にやめそうな自分が残念だよ。