やっと妊娠5ヶ月に入ったので、夫と共に本格的に安産祈願に熱田神宮まで行った。結婚式も熱田神宮、安産祈願も熱田神宮。自分にとってこの神社がこんなにも縁深いものになるとは思ってもいなかったなあ。今では、神宮内で混んでない洋式トイレにも迷わず辿り着けるようになった。
それにしても、いつ行っても混んでいる熱田神宮。しかもこの日は、七五三の家族連れでいっぱいでした。屋台ももりもりと出ていて、楽しげです。キランキランに着飾った子どもと、こってり化粧の母親とおばあちゃんとスーツのお父さん、ぼんやりついて来ているおじいちゃんがたくさんいた。愛知は祖父母と同居率が高いので、七五三もとても賑やかそうだった。
私は自分の七五三の時、猛烈に着物を着るのと化粧を嫌がって、泣き叫んで取り押さえられて大変だったことを、自分の記憶として覚えている。取り押さえられているのを、自分の目線から覚えていて、泣いているのに口紅を塗られて、まずくてまずくてとても嫌だったのだ。それで、どうしても下駄をはくのを嫌がったので、履くとキュピキュピと音が鳴るいつも履いていたお気に入りのサンダルで参加した。周りの子も1つ違いの姉も、みんな奇麗な下駄をはいてカラコロと歩く中、私だけキュピキュピと鳴るサンダルだった。みんなが頭に大きな飾りをつけている中、私だけ何にもつけずに、いつものはねた髪の毛のままだった。そう思うと、よくぞ自分の結婚式であんなに巨大なカツラを頭にのっけたものだと、自分に感心するのだった。
祈願してほしい人は受付をして、この大変に立派なお社で祈願してもらいます。この社内は、写真撮影禁止なんですが、ものすごーい立派で、まぶしくてありがたーい感じに仕上がっています。私達以外はほとんど七五三の家族連れの中、多くの子ども達の名前とともに私達夫婦の名前も読み上げられ、肩身が狭かったけどほっとした。ふと私達の隣に、ものすごくカジュアルな服を着た男性が一人で来ていました。どうやら厄よけに来た人のようでした。七五三の家族連れの中きっと肩身が狭かったろうにと思いました。何があったか知りませんが、あの方の厄が落ちますように。
この日熱田さんでいただいた「おさがり」というもの。お茶とお守りとお箸と落雁。千歳飴もどさくさにまぎれてほしかったな。妊娠して3ヶ月目に慌てて熱田さんで安産祈願のお守りだけ入手していたけど、なんだ今日もらえたのか。知らんかった。お守りだらけの私のリュックサックでした。
この日、久しぶりに社前で夫婦二人で写真を撮った。通行人の方を呼び止めて。撮った写真を見たら、夫の顔の方が私より小さくなっていた。夫にはしわ1つないのに、私には法令線がのびていた。「私は老けたのか?」と夫に問うと、否定しなかった。それどころか、「もう開き直ってるんだと思ってたけど、一応気にしてるんだね。」みたいな事を言われた。
へその緒も 法令線も のびる秋