生まれて初めて一人で車検に行った。私はこう見えて車に乗るのだ。運転大嫌いだけどね。18歳で免許を取った割に、いつもビクビクして乗っています。田舎に生まれなかったら多分一生免許なんて取りたくなかった。びびって乗ってるからもちろんゴールド免許。運転が大嫌いだから、自転車で行ける所は自転車で、歩いて行ける所は歩きでというのが基本姿勢です。なんかこう、車というのは大げさで嫌なのです。乗り込んで、エンジンをかけてミラーチェックして左右をみて。駐車にも場所をとるし。気を抜こうものなら人を殺すかもしれないと思うと一瞬とて気が休まらないから、乗ってる間ずっと気分が優れないのでした。
そう、それで運転キャリアからしたら初めてだとおかしいんですが、今までは親がさりげなく車検に行ってくれていましたので一人での車検は初めてです。今までありがとうございました。
歩いていけるエネオスさんまで。歩いて行けるから台車もいらないしラッキー!見積もりしていただいて、なにかブレーキパッドがどうのこうの説明をしてくれるのですが、意味が全然分からないので、説明する整備士さんもしんどそう。通じない人間と話すのって大変だよね。ごめんなさいね。
そしたらエネオスさん、「車検をしていただくと、なんとトイレットペーパーを96個差し上げます。」と言うではありませんか!私はそれを聞いて、さっきまで鉄仮面のように無表情だったのに、急に顔が輝いてしまってすごく恥ずかしい想いをしました。だって嬉しいんですもの。さっさと車を置き去りにして鼻歌歌って歩いて帰ったよ。明日はなんと96個もトイレットペーパーが手に入るのだ!
次の日、私の身長くらいある巨大なダンボールとともに帰って来た車。それをひきずって3階まで運ぶ。箱を開けて、トイレットペーパーを押し入れに並べて喜ぶ。君たちの為に用意した押し入れだ、くつろぎたまえ。車検ってけっこういいね。死ぬ程高いけど。