私も母も、今更我が家にレボリューションなど期待していなかったのに、家長である父の気まぐれによって「家の壁を塗り替える」という作業がこの忙しい師走に進行しています。
そのため、今我が家はどんなに外が晴れていようとも雨戸が閉まっていたりビニールがかぶさっていて、家の中が昼間も真っ暗で寒い。外には常にヤングでヤンキッシュでも情は厚そうな作業員の青年達が闊歩していて、うっかりおならもできない有様です。してるけど。
ナチスから逃れる為に隠れ家生活をしていたアンネ・フランクってこんな気持ちだったのかしら?など、見当違いなことを考えたりしています。
そんな面倒くさい提案をした父は、ほとんど家に居ないので全く不便を体感せず。最初は嫌がって嫌がって担当者の人に毎日苦情の電話をぶちまけていたモンスターな母も、作業員の青年達にさっさと情が移り、今では「あの子達のおやつ、何にしようかしらん?」とちょっぴり楽しそうなのは気のせいでしょうか。
家にいる時間が一番長い私は、母の居ない時作業員の方の対応をせねばならず、日の当たらない寒い部屋からいつも同じパーカーとジャージのズボンをはいて、マスクをしてぼさ〜っと出てきたかと思えば、10文字くらいしか話さないので多分ひきこもりだと思われています。
家の外は青いビニールと鉄骨の足場だらけ。このビニールが取り外されたら、一体どんな素敵な変化が訪れるのかしら?ともしかしたら近所の方々は思っていてくださるかもしれませんが、わざわざくすんだベージュに塗り替えているので、ご近所さんをがっかりさせるのではないかと自意識過剰な心配をしています。
洗濯物が乾かないので、私は今日もストーブの前でパンツを温めなくてはなりません。