去年の文化祭とほぼ同じ光景。でも一個一個違うんです。私中学校美術講師、やっと2年目ですが、2年目だから分かる事がそれなりにある。それが何なのかって何なんだろう。同じ事をやっても、去年の2年生と今年の2年生では全然違う反応だったりやり方だったり、するんですね。当たり前なんだけど。
子どもの複雑さと、単純さに、う〜んとなる。人形のタイトル、今年はすごく面白くて「カダフィ大佐の部下」とか「エリザベス瀬島」(私をモンスターのように作っていました)とかレディーガガとか。結構冒険してくれてすごく嬉しかったのでした。
私は基本的になめられっぱなしですが、中学生の男子がふざけて超くだらないことをしている光景が、おもしろすぎて自分が見ていたいと思ってしまって、注意をしなきゃいけない場面なのに見ていてしまう事がある。そういうときは「しまった!!私は先生だった!!」と、我に返る。
でも注意したり、ちゃんと怒ったりすることはすごくエネルギーがいることで、怒る本人もすごく消耗する。だからそれをちゃんとできる先生は、私はとても尊敬します。それがなかなかできない自分は、とてもズルいと思うのです。怠け者だと思うのです。だからそれを私はできるようになりたいと思います。
「先生最近こわくなったよ〜。」って言われたら、しめた!と私は思うのです。
去年と同じようで違うんだよ。の絵文字。右下の「笑」ってう字とかとってもいいでしょう?「ここをこうすればもっとすごく良くなる」っていうことをすごく私は言いたいです。私自身の少ない経験ながらも得てきた、ちょっとした「うまく見える技」っていうのを、生徒が少し知るだけで、とても作品が良くなった気がしてやっぱりやる気がでます。そういうのを知る事が、私は中学生のとき楽しかったから。それが美術を好きになるきっかけだったりすると思うからです。
一昨日調理実習があって、私も補佐役で入りました。
「きゅうりを塩揉みする」ということについて、塩の分量がよく分からないとか。小口切りがべらぼうに遅いとか、ピーマンの種をどうやって取ったらいいか悩むとか。まずエプロンがずっと後ろ前反対だとか。ちょっと手が空くとすぐに余計な事をして遊ぶチャンスをうかがうとか。
一つ一つがイチイチおおごとになって、それが妙におかしい。初めての人に何かを教えるというのは、私にとってもイチイチ驚く事です。そして自分にも一つ一つ教えてくれた人が、たくさんいたなあと思います。そんでもって、まだまだ知りたい事が私にもたくさんあります。知らない事に対しては、みんな子どもです。