昨日は父と母は朝からマジックの発表会で、ド派手な格好で出て行きました。私は昔からマジックには興味がないので、いつも留守番をしています。
父の知り合いは当然マジックの関係者が多く、いつも変わった名前の人から年賀状がいっぱいきます。キードンとか、サミーさんとかアクアさんとか。トランプマンから電話がかかってきたこともあります。おばあちゃんのお葬式の時に、あまりにも風変わりな格好の人たちが大勢きたので、その度に親戚のお姉さんは笑いをこらえるのに必死でした。真っ黒な髪を腰まで伸ばしたおじさんとか、ものすんごいパンチパーマの人とかです。みんな派手です。
夜の七時半頃に、両親は騒がしく帰って来ました。手に大きな花束と、お菓子と風船をいっぱい持って。こういうときは楽しいなと思います。家中に不可解なマジックの道具が転がっているのは面倒くさいですけど。
親が持って帰って来た風船を、部屋に飾ってみました。サーカス小屋みたいにかなり楽しげな部屋になりました。でも数秒後に、風船が放つ強烈なゴムの匂いに耐えられなくなって外してしまいました。
親の知り合いの方々からはよく「どうして娘さんはマジックをやらないの?」と言われますが、私と父は別の人間なのだから興味が異なるのは普通の事です。でもたまに、自分もマジックが好きならよかったのになあと思う事もあります。最近若い弟子ができたようで、すごく父は楽しげです。よかったです。