昨日は私が勤務する中学校の文化祭でした。1学期に制作した美術の作品も毎年展示します。1年生は絵文字、2年生は首振り人形、3年生は砂絵です。
中でも一番反抗心の強い2年生は苦労しました。テーマは「身近な人をつくろう」だったのですが、まず「作りたくない」から始まって、粘土が登場するやいなや、遊びに夢中。丸めた粘土を投げる、絵の具を混ぜて放置する、変な置物を作って肝心な人形制作の粘土が足りなくなる、友達の顔を変に作ってケンカする、泣く。
などのトラブルが毎回起こり、私は叫んだ事も少ないのに弱々しく叫んだりしていました。「やめて、アカン。」しか言ってなかったような気がします。なので、こうして文化祭に無事に展示できたことが奇跡のように感じました。
1年生は絵文字でした。これは自分が中学1年のときに実際にやって、楽しかったのでやりやすかったです。基本的に褒めちぎりながらやったので、奇想天外なアイデアがモリモリ飛び出し、笑い転げたりしました。特におもしろかったのが、何にしてもこだわりの強いK君の作品で「食」という漢字を選んだのですが(ちょうど写真の左端上段)ひとつひとつの点画がコース料理になっていて、「この点の部分はゼリー!この部分はオリジナルスパイスにするんだ!」とず〜っとず〜っと悩んで考えて消していいのができました。
大人しい3年生は、最初反応が少なすぎて本人たちの気持ちが全然読み取れませんでした。でもやり方のコツをつかんでいくと、みんながだんだん砂絵にはまっていくのがよくわかって楽しんでできたと思います。
きっとみんな家に持って帰ったら捨てちゃったりするんだろうなあ。と思いながら、写真だけは撮っておきました。覚えてなくてもいいんだ。彼らの髪の毛一本分の成長に役立っていますように。