ばあちゃんちの庭のコスモスが猛威をふるっています。この小道を渡らなければおばあちゃんちには辿り着けないのに、顔や足にピシピシ当たってかゆくなります。
コスモスはピンク色だとばかり思っていましたが、ばあちゃんちのコスモスはすべてオレンジ色をしています。この猛暑でおかしくなったのかしら?咲き始めは「なんてロマンチックな小道!」と思ってゆっくり楽しんでいましたが、ずんずん伸びて毎回毎回顔をなでまわされてはちょっと疎ましくもなるでしょうに。
下の写真は同じくばあちゃんちの庭で採れたカボチャとスイカ。手前の少し黄色がかった球体は実はスイカです。おばあちゃん本人も採れ過ぎてわけがわからなくなっていました。しかも老体にむち打って自分で作ったカボチャとスイカの為の柵を頑丈に作り過ぎて、ばあちゃん自身も入れなくなるというトラブルもあったため、私が自衛隊さながらの匍匐前進をしてもぎとりました。
カボチャがこんなに採れているのに母が誤ってカボチャをスーパーで買ってしまい、また二人はケンカをしていました。「もう野菜は買うなっていうたやんか!」「そんなん言うたかって、あてにしてもらいにいったら採れてへん時だっていっぱいあるやんか!」などというやりとりを二人は飽きもせず毎年繰り返します。
ばあちゃんの畑は気まぐれなので、植えた場所の野菜が芽生えもせず消えたかと思うと、数メートル離れたところで自然生えしている野菜もあります。ばあちゃんはどうやらその様子が好きらしく、枯れても気にしませんし、一人で生えて来た野菜を褒めたたえたりして楽しんでいるようです。彼女を見ていると、なんだかイソップ童話を見ているような気持ちになります。