2009年の11月から読み始めて、2010年8月に読み終わりました。司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」全8巻。あ〜〜〜長かった。
電車の中で、おばあちゃんの病室で、トイレの中で、ベッドの上で、あらゆる場所でちまちま読み進めてやっとでした。司馬さんの本はとっかかりが非常に読みづらく、最初は「もう少ししたら道が開ける〜」と思って頑張りました。
これを読んでいる間におばあちゃんが亡くなったり、中学校に勤務するようになったり、自分の現実世界では色々なことが当たり前ですが起こっている訳で、それでもいつもこの本を開くと日露戦争を舞台に別の日本人が色々な目にあっている訳です。私は、時にロシアに悪態をついたり、次の瞬間には降りる駅の確認をしたり、ちょろっと泣いたりなどして、人生はやはり色々あるほうがいいなと思いました。
歴史というものについて「もしもあのとき○○だったら〜」と考える事はあまり意味のないことですが、そう思わざるをえないほど世の中はギャンブルの積み重ねで出来ているのですね。いい加減でおもしろい世界です。
読むものが無くなった〜〜!トイレがつまらなくなる〜。と焦っていたら、なんと友人よーこちゃんの旦那さまから、ピッカピカの「竜馬がゆく」全八巻を「読み終わったからあげるよ」と奇跡的気前の良さでいただいてしまいましたfrom一宮。よーこちゃんの旦那さまは大の歴史好き、普段は無口なのですが、歴史のことになると目も生き生き顔もつやつやしてきて少年のようでした。やったー私のトイレライフがまた輝き始める!ありがとう!