この全体的に衝撃的な装丁の本。現代美術家の会田誠さんが著者です。この絵ももちろん会田さんの「滝の絵」という絵です。装丁は、やはり鈴木成一さんでした。買わせるデザインです。最近、大阪のデパートで、普段あまり行かないコーナーに引き寄せられ、まんまと見つけてしまい、まんまと購入しました。
私が会田さんを知ったのは18のとき。それからずっとふんわり好きでしたが、大学の同じ専攻の、あまりウマの合わない男子が熱狂的に会田さんを好きだったので、大きな声では言えませんでした。私はこの方の書く文章が好きです。最高に陳腐な言葉を使って申し訳ないですが、「共感できるうえに、ショックも与えてくれる」感じです。あ〜。私のミジンコサイズの脳みそではまったくうまく言えないですけど。
ちなみに今回この本で、最高におもしろかったのが「この国の女どもは「アメリカの最低ランクの売春婦」を模倣しようとしている。」というフレーズでした。髪を金髪に染めて、露出の多い格好をした女子高生を見ての言葉だったみたいです。腹を抱えて笑いました。