娘が産まれて100日以上たちました。子どもは二人目ながら、初めてお食い初めをしました。長男よごめんなさい。君のときは、母は本当に心の余裕が全くありませんでした。毎日毎日が精一杯でした。お食い初めなんて、考えもしなかった。将来食い物に困ったら、母のせいです。ごめんね。
お食い初めをした、なんて偉そうに言いましたが、料理のヘタクソな私が、そろえられるはずもなく(がんばれよ!)さっさとネットで「お食い初めセット」的なものを検索してさくっと手に入れようとしたら、案外どれも1万円くらいするんよね、、、。「実際には食わないのに1万円、、、?」みたいなのが頭をよぎり。ほれなら、家族もみんな美味しいもの食べられて外食でお食い初めみたいなのできないかな〜?と検索したら、近くにあったよ。お食い初めをやってる料亭が。これなら、私は作らなくて済むし、みんな美味しいものが食べられるー!みんな食べれて1万とちょっと。私の料理のスキルは全くあがらないけどね。
個室を予約して、当日を迎えました。なっちゃんだけ奇麗なおべべを着せましたが、私も息子も夫も普段着。私にいたってはゴムパンのノーメーク。ネットでは「是非親戚一同集まって、盛大に祝いましょう!」なんて書いてあったけど、そんな恵まれた環境のお家はいったいどれほどあるんか。核家族でひっそりとしました。
お食い初め指導みたいな店員の方が一人ついてくれたのですが、なんかその人がちょっとこわい!お局女教師みたいな雰囲気を醸しており、淡々とお食い初めについて説明してくれるんですが、息子がジュースをこぼしたりしても、眉一つ動かさず、淡々とふいて、取り替える。みたいな。「まず、桜湯を飲んでいただいてですね、ごはん、汁物、ごはん、歯固め〜、それでまた御飯汁物ごはん!」もうなんて言ったか覚えてないけど「ごはん、しるもの、ごはん!」の響きだけ覚えてるね、、、。こわかった。しかも、当日は混んでたらしく、妙に急かされた。「あら、デザートはまだ持って来てはだめですか?」みたいな催促があり、非常に神経が衰弱しました。私たちは必死に料理を口に押し込んで、逃げるように帰りました、、、。大家族でわいわいとしてあげたかった。お局の業務的な指導じゃなくて。そんな苦いお食い初めでした。
もうひと月以上も前の話ですが、息子もついに運動会なるビッグイベントに参加するまでになりました。幼稚園の近くの小学校のグラウンドを借りての運動会。グラウンドにはためく運動会を象徴する各国の旗、白いライン、スタートを知らせるピストルの音。あ〜何この感じ。胸がしめつけられる〜。懐かしくて甘酸っぱくて苦い思い出も詰まった運動会。もう運動会なんて一生経験するつもりなんてなかったけど、子どもが産まれたら当たり前のように巡ってくるんだ。すごい。これから毎年あるんだ。すごい、、、。
ただ、さすが最年少クラス。息子のクラスは満三歳児のちょうちょ組で、みんな豆粒のように小さい。そして並んで待つ事ができない。度々列を脱走しては、担任の先生が走って追いかけてる。先生、ありがとう!うちの息子は4月に幼稚園に入ったので、3歳歴が長い。よって割とちゃんと待ったりできる。でも10月入園の子なんかは、もう、泣き叫んでます。がんばれー!わかるよわかるよ、なんでこんなことしなきゃいけないのかわかんないよね。うんうん。人生ってよくわからんことを一生懸命しなきゃいけないんだよ。大変だよね。したくないよね。
ママ友なんかがよく「子どもが初めて運動会やお遊戯会でちゃんと踊ったりしてるのをみたら、感動して涙が出て来るよ」と言ってましたが、なるほど確かに。遠くで確かに息子は踊っている。太陽のまぶしさでほとんど目をつぶったままのしかめっつらではあるが、どうにか踊っている。教えられたとおりに彼もできるのだ。私は感動というよりは、おかしさで顔がにやにやした。娘がまだ生後2ヶ月だったから、私は遠くで見てるだけで、夫が息子と踊ったりして全部一緒に参加してくれたのだが、それをじっと見ていて、おかしかった。ほんと、なんでこんなことしなきゃいけないんだろうなーと思いながら子どもはやってるんだろうな。と思うと色々全部おかしかった。
私も自分が幼稚園の時の運動会なんて、バンブーダンスとかいう超恐ろしい競技をやらされて、苦しみでしかなかったもんな。ああ、息子はこれから団体行動なんかをみっちり学校なんかで教え込まれるんだ。ウワー大変。かわいそうだけど、なんかしらないけどそういう風にできてるんだよ。息子、がんばれよ!
最近の幼稚園は、色んなことを鑑みて午前中で運動会が終わるところが大半。うちも12時すぎに解散となり、おやつなどのおみやげをもらって帰ったけど、本当にみんなクタクタだった。屋外で数時間さらされるというのは、なかなかに体力を奪う。息子も、夫も私も、げっそりした。ああ、とりあえず日々、一つ一つイベントが無事に済んで行くことが嬉しい。息子が寝て、二ヶ月のなっちゃんがおっぱいを延々飲んだあとにやっと寝て、私も布団に横になったときに、今日も無事に終わったと思う。みんな子どもはあっという間に大きくなるというが、それは嘘だ。毎日毎日は同じ事の繰り返しで長い。でも、多分その事こそが子どもにとっては重要なのだと思う。